アットウィキロゴ

水国航空505便撃墜事件





[注釈1:以下、水国日刊紙"フルーソ・タイムス"20██年█月██・██・██日号より一部引用]
[注釈2:以下、水国中央情報局・第█████臨時報告書(20██年█月に機密指定解除)より一部引用]
[注釈3:2019/03/12現在、当該状況は尚も進行中である点に注意されたし]














LOADING...





















◆水国航空505便撃墜事件
≫──────"Water Air Line Flight 505"
























水国旅客機 櫻国戦闘機に撃墜される

399名 安否不明

電波障害の後 航跡絶つ



「民間機撃墜の事実はない」櫻国回答


櫻国軍「旅客機に偽装された核攻撃機」 と主張


魔導海軍 国防軍の対応を非難


撃墜時刻の空域に氷国の所属不明機



国防空軍「電子欺瞞による意図的な侵略行為」との見解示す
























(前略)
















≪CLASSIFIED DOCUMENT≫











MEMORANDUM FOR : Maj.████ ███████ ████████

SUBJECT        : Outline of the situation in "WAL 505"

REFERENCE      : █████████████████████









        1 . "505便撃墜事件"は、外部からの悪意ある攻撃によって、極めて微妙かつ難解な間接的錯誤が集積した結果として引き起こされた、"恐怖主義的行動/テロリズム"である。よって本メモランダムには、その経過及び原因を概略として記述する。

        2 . 本事件にて主たる攻撃を担ったのは、水国陸軍諜報部にかつて存在した教育機関"東漸教室"及びその実働部隊"喪われた大隊"の残党と目される、カノッサ機関序列9位"人形遣い"であるとの疑義が濃厚である。

        3 . ████所属の各員は、事実関係の追究ひいては"喪われた大隊""人形遣い"らの足跡について、最優先ラインでの調査を継続されたし。




















≫以下、当時の通信記録を主軸とし、事件の経過を時系列順に並べて解説する。















図1 - 撃墜された機体と同型の旅客機・Boeing 777X








◆2月19日 - ラグナール北部に配置されたDEW(Distant Early Warning/遠距離早期警戒)ラインの防空レーダー網が、氷国の国境付近へ向かい飛行する、国籍不明機の機影を数秒間捕捉

◆2月20日 - 水国の戦術軍事衛星が、水国・氷国国境付近のジャトロフ原子力発電所遺構に駐車する、正体不明のトラック3台を撮影

◆2月21日頃 - 特務機関〝イヴァン〟が、櫻州軍港爆破事件への関与を認めたとされる。同時に、爆撃を行った機体は、水国のF-22Cではないとの裏付けが取れる

◆2月22日頃 - 櫻州軍港に爆撃を行ったのは、櫻国・孤濠島防空基地にて、爆撃前夜に消息が途絶えたF-22N(製造番号645-4819/櫻国国防空軍東部方面隊8492飛行隊所属・コールサイン"ドラグーン")であるとの証言が、櫻国国防軍より機密ルートを通じて行われる

◆2月23日頃 - 水国陸軍諜報部・第42臨時偵察大隊より、水国中央情報局"K"部局に対し、消息不明機が戦略核弾頭実装の弾道ミサイル2発を搭載している可能性が通達される









図2 - 夜間飛行訓練中のF-22N・写真の機体は櫻国国防軍北部方面隊第3航空団08飛行隊所属








◆2月24日20時09分頃 - 咎送島分屯基地の長距離防空レーダーが、水国領空の民間航路より飛来する1機の国籍不明機を捕捉

◆20時10分 - 国籍不明機のSIF照合が完了。当該機、上述した"ドラグーン"と識別される。基地司令官は直ちに同機の情報を静ヶ崎SOC/DC(防空指揮所)へ通達しようと試みるも、回線が不通

◆20時12分頃 - 櫻国国防軍周防海航空基地の第2航空団・第102飛行隊所属、F-15SS戦闘機2機が緊急発進(スクランブル)
 備考 - 編隊長は1番機ドライバー・深井一等空尉/コールサイン"パラディン07"。編隊は高度13000フィートに上昇し方位070へ進行、不明機への邀撃コースを取る
 ウイングマンである那須二等空尉/コールサイン"パラディン08"が随伴。同空尉は本任務が初の実戦飛行であった











図3 - ██年の水国国際航空技術展に出展されていた、F-15SS要撃戦闘機の試作機。










◆20時14分 - 静ヶ崎防空指揮所が各邀撃機を確認。同基地の管制官である"ロンドール06"が各要撃機に指示を出す

◆20時15分 - 静ヶ崎SOC、各基地および各指揮所との連絡不能。ダイレクトラインによる通信を試みるも不通。以後、同指揮所は情報的に完全な"孤立"へ陥る

◆20時15分24秒 - 外部との連絡が不通であるため、静ヶ崎SOCはパラディン15を介して直接ドラグーンの兵装を確認しようと試みる
 備考 - パイロット自身の目視によって、更には迎撃対象機の装備する兵装を同定させようとする命令は極めて異例である

◆20時16分 - パラディン各機のパッシブレーダーがドラグーンらしき機影を捉える。深井一尉はこれを目標と解釈。マスターアームスイッチを入力する

◆20時17分 - パラディン08が雲を抜け、目視で敵機を捕捉する。要撃目標である"ドラグーン"を確認。
 しかし同時にSIF照合には無かった新たな不明機の随伴を観測する。国籍・種別・目的の全てが不明であったが、深井一尉はその外見を"爆撃機か、電子戦機に近い"と通達

◆20時18分 - パラディン08が不明機2機の航法灯・衝突防止灯の点灯を報告。両機は速度を落とし、深井一尉が無線による警告を開始する

◆20時18分47秒 - 不明機、警告通信・飛行にも航路を変えず、櫻国領空を侵犯。警告射撃を実施する為、パラディン08が"ドラグーン"の右斜め後方へ移動する
 備考 - この時点から深井一尉の通信に激しいノイズが混じり始める。また"ドラグーン"とパラディン08は再び共に雲中へ突入










図4 - 空中発射弾道ミサイル・Kh-47M2"キンジャール"の発射試験映像。"ドラグーン"はこれを2発装備していたと推測されている








◆20時19分 - 深井一尉の周波数より、不明機の爆装と弾頭が報告される。当該機の戦術および戦略核弾頭の確認を示唆する内容であった

◆20時19分14秒 - パラディン08が警告射撃を行う。M61A2機関砲による、曳光弾含む20mm機関砲弾を約120発、不明機の進行方向へ射撃した



◆20時19分31秒 - 各防空レーダー網が"ドラグーン"の回避機動を確認。ほぼ同時刻に突如としてレーダー上に新たな不明機が出現

◆20時19分34秒 - パラディン08がAAM/空対空ミサイルと思しきレーダー照射を報告。交信の背後にはミサイル・アラート及びトラフィック・アラートが確認された










図5 - "撃墜"直前に静ヶ崎SOCのPDU(Photographic Display Unit - 写像投影ユニット)がレーダー上に映していた、"ドラグーン"3機並びに"パラディン"2機。████████より入手したもの









◆20時19分46秒 - 静ヶ崎SOCのSAGEシステムが、パラディン07・08のトランスポンダより、特殊信号"スコーク7700"を受信
 同時刻、櫻国内防空システムの何れもが同じ信号を確認。同エレメントの移動が停止し、交信も途絶する
 注釈 - スコーク7700とは航空通信符丁にて"緊急事態"の意味であり、当該状況下においては"被撃墜"と等価である。"ドラグーン"、増速し首都上空へ



◆20時20分07秒 - 同時刻に要撃へあたっていた別働隊・ソードマン21の迎撃予定時刻。レーダー上において"ドラグーン"は3機編隊を示す

◆20時20分12秒 - ソードマン21が不明機3機の後方へ付き、火器管制レーダーにて不明機3機を捕捉。AIM-120"アムラーム"中距離空対空ミサイル、AIM-9X"サイドワインダー"短距離空対空ミサイルの安全装置解除



◆20時20分14秒 - ソードマン21へと"ドラグーン"の撃墜命令が下される。編隊長であった川島一尉は、命令の了解まで8秒を要した

◆20時20分31秒 - 川島一尉、通常作戦規定に則り、AIM-120中距離空対空ミサイル1発・AIM-9X短距離空対空ミサイル2発を発射。









図6 -██████の高射砲群が、深井一尉の機体が"実際に"撃墜された瞬間を捉えたもの。直後、右下の那須二尉の機体も撃墜された









◆20時20分32秒 - 静ヶ崎SOC及びソードマン21の通信が"正常化"される。阻害されていた通信が全て回復

◆20時20分35秒 - レーダー上で不明機として表示されていた3機の所属が完全に切り替わる。IFFは全てこれらを味方機と判別



◆20時20分43秒 - 川島一尉の発射した空対空ミサイルが、先刻までレーダー上では国籍不明機と識別されていた"パラディン"隊及び、水国航空505便に命中

◆20時20分51秒 - 深井一尉・那須二尉が、緊急事態並びに脱出装置の機能不全を報告する。直後に通信が途絶し、同機は空中で四散

◆20時21分11秒 - 水国航空505便より防空指揮所へ、緊急事態による急減圧の発生と、高度4000フィートまで降下する旨の交信が入るものの、直後に通信が途絶
 備考 - 川島一尉は後に、"電子戦機と思われていた機体が一斉に灯りを点し、窓から光が漏れるのを見て、民間の旅客機であると確認した。"と述べている


◆20時21分57秒 - 機体は垂直尾翼を失って大きくバランスを崩し、急激に高度を落としながら天ノ原付近の山脈地帯へ激突。"大きな火柱が上がった"と川島一尉は供述している



◆20時22分 - 水国・櫻国の防空レーダーサイトより、505便の機影が完全に消失する













◆補遺

◇回収された505便のブラックボックスからは、離陸後およそ30分後から、航法装置とレーダーの不調を繰り返し訴える通信が記録されていた
◇事件当時の当該空域においては大規模な電波障害が発生しており、また櫻国の統合防空システムである"JADGE"に関しても、外部よりハッキングの形跡が残っている
◇悪意ある誤動作を強いられたシステムが、パラディン隊の"撃墜"を表示した時点で、実際に領空侵犯を行なっていたF-22Nは空域から離脱していたものと推測される。"核弾頭"の爆装を報告した深井一尉の通信も、本人であるかどうかの信憑性には強い疑念が持たれている
◇実行犯と思しき"人形遣い"はJADGEシステム及び505便の電子航法装置をハッキングした上で、505便が櫻国の領空へと誤った航路で侵入するように仕向け、迎撃にあたったパラディン隊諸共"核攻撃編隊"へと仕立て上げたとの推論が有力である
◇事件の直後、ラグナールの防空レーダーサイトが再び氷国方面へ飛行する国籍不明機の機影を捉えており、本事件に関しても氷国及び特務機関イヴァンの関与が疑われつつある
◇3月14日現在、水国軍・政府及び櫻国魔導海軍は、櫻国国防軍及び氷国の姿勢を繰り返し公的に非難している。事態の収拾が不可能になる前に、我々は然るべき措置を取らねばならない














≫ ────…………DEFCON_1#COCKED_PISTOL:TO_BE_CONTINUED

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2019年03月14日 22:11