"弾"末魔

『俺様にも決定権くらいある、そうだろう?』



【武装】

名称:"弾"末魔
使用者:セリーナ・ザ・"キッド"


ガンマンでありUNITED TRIGGER創設者であるセリーナ・ザ・"キッド"がある日"拾った"という特殊な銃器。
分類としては"魔銃"に該当する魔導機関搭載型の"召還銃"

見かけには古式のリボルバー、所謂パーカッション式と呼ばれるかなり年代物の銃器に分類される外見をしており
外観だけならば"Colt Navy 51"等にそっくりである。

しかし内部構造は全く異なっており、どうにも人間の操る技術ではない別の何かによって作り出された銃器らしい。
魔力を動力としている辺り"魔銃"である事は確かで、恐らくは"悪魔"の作った武器だろう――とは考えられているものの
いつごろ作られたのか、何のためにつくられたのかは一切不明である。

"弾"末魔"魔力"で形成される弾丸を放つ事ができ、たとえリロードで鉛の弾丸を込めたとしても
それはシリンダーの内部でバレルに運ばれるうちに魔力塊へと変換されるらしく
通常の弾丸を装填したところで引き金を引けば放たれるのは魔弾と化してしまう特徴を持つ。
その際魔弾は紫色の魔力に輝き不気味な存在感を放つ。
至近距離での威力は通常弾丸よりも高いもののこの魔弾は距離減衰も激しく、遠くを狙いすぎる事はあまり良くないらしい。
精度は通常のリボルバーから放たれる弾丸と同じなので、銃器を操れるものならば違和感無く撃つ事が出来るだろう。

しかしこの"弾"末魔の真価は通常攻撃ではなく"召還"にある。
そう、弾丸を撃つ事のほかにこの武装は召還銃としても機能するのだ、というかそちらがメインか。
召還出来るのはこの"弾"末魔の中に登録されれいる専用の特殊武装の数々。
発動は任意で選ぶ事が出来、グリップを握っているものの判断で決まる。
弾丸を撃ちたいときは弾丸が撃てるし、召還をしたいときは召還が出来る、というわけだ。

召還は引き金を引き、銃弾を放つことで行われる。
ここまでは通常の弾丸発射と同じプロセスだが、使用者が事前に任意で召還を選んでいた場合
弾丸は相手へと突き進む前に停止し、その場で召還する武装に応じた大きさの召還陣を自動展開
指定された「特定空間」にあらかじめ用意されたいくつかの武装のうち一つを呼び出す事が出来る。
連続で召還する場合は一つにつき一回、必ず発射プロセスを取る必要が在るので
一度の召還で二つ、三つの武装を呼び出す事は出来ないようだ。

以下はセリーナが現在、呼び出す事に成功した武装の一覧。
どれもこの"弾"末魔で召還する事を前提に作られている特殊な武装のようだ。



 騎士怪醒――「ティターンアーマー」

巨人族(タイタン)をモチーフとして生み出された自動装着魔導鎧。
巨人族の強固な皮膚を再現する為に魔界で取れる鉱物をメインに精製されており
装着する事で全身が青とグレーの混ざり合った頑強な鎧で覆われる。
召還すると頭の上に召還陣が広がり、そこから足元へかけて陣が装着者の身体をすり抜けると鎧が自動で装着される。
ダメージの軽減・衝撃の吸収を行うが万全ではなく、可動部位(人体と同じ)は装甲も薄くなっており
背中についた魔力供給の為の魔導機関など、弱点も存在している。しかしそのおかげで
一種の「パワード・スーツ」と同じ補助動力を持っており、装着している間はセリーナの運動能力を高める。
ただどうやら回避・旋回などの機動力についてはあまり高くないらしい。動きが鈍いのも欠点か。
防御力とパワーを上昇させる為のアーマーであることを鑑みても、やはり"弾"末魔などの銃器で戦う事を前提に作られているようだ。
セリーナがカウボーイ・ハットを被っているためか、そのデザインが鎧に反映されている辺りが
いかにも単純な『機械』とは違う魔導機械であることを覗わせる。
鎧ではあるが西洋のそれよりも生物的、悪魔的な印象を与えるもので、見た目は人造の悪魔といったところか。
機械とも、生き物とも、悪魔ともとれるような複雑な外見をしたアーマーである。



 竜王咆哮――「ドラグーンキャノン」

竜(ドラゴン)をモチーフとして生み出された固定式魔導火炎砲射器。
ドラゴンの首から上、主に頭部・口を司った兵器であり一種の固定砲台。
召還する事で胸に召還陣が描かれ、その中から機械式のドラゴンが雄叫びをあげ姿を現す。
丁度胸からドラゴンの頭がそのまま生えたような奇怪なデザインになるがその威力は強力で
大きく開けた竜の口内から覗く砲搭が、高威力の火炎を放つ遠距離兵器である。
一撃の威力は重く、全武装の中で最高クラスの破壊力を誇るが召還から発射までにラグがあり
また発射時は足をしっかりと地面に固定し真っ直ぐに撃つことしか出来ないため、機動力を持つ敵や
確実な回避手段を持つ相手には不向きで、使用後もエネルギーの消費で自動的に冷却処理がなされる為
二発目までの時間(タイムラグ)を有するという浪漫武装。ここぞという時の必殺兵器であって、汎用武装ではない。
セリーナは二発目を撃てるとも思わないのか、一撃を放ったら即効でパージすることがある。



 翼神信仰――「ジェットケツァルコアトル」

風の文明神(ケツァルコアトル)をモチーフとして生み出された汎用魔法式噴射兵装。
翼神ケツァルコアトルの翼をイメージしてその羽を司った兵器で、かなり大型の武装。
召還すると背中から召還陣が現れ、そこから巨大な薄い膜の張られた機械式のコウモリのような羽と、
その基部に搭載されたジェット推進器が姿を現す。装着者の加速・高速飛行を可能とする移動兵器であり
一定時間自在に飛行できる能力を得られる。大型だが衝撃には弱い上、複雑な機構の魔力推進機関を持つため
非常に脆く、たとえ低威力の物でも一度攻撃を受ければ飛行が難しくなる事が多い。
また高度なエネルギー転換装置を持つが、やはり元が人間の装着している物の為に魔力の持続時間は短く
長時間の飛行や長距離移動には不向きである。
セリーナは使い方が荒いため、飛ぶのは好きだがしょっちゅうぶつけては壊し、不時着するのを繰り返している。



 連鎖大蛇――「バジリスクチェーン」

悪魔の象徴とも言われる大蛇(バジリスク)をモチーフとして生み出された拘束魔法導具。
巨大な蛇であるバジリスクの全身をイメージして作られた魔導生体鎖。召還すると召還陣が手元に出現し鎖が手に巻きついた状態で現れる。
蛇のように滑らかな、よく撓る特殊合金と一部の悪魔の生体細胞を基として作られた鎖で、
その長さは2m前後から確認されているところだと10mまで自由自在に調整・変更が可能であり、敵対する者の身体に巻きつく。
拘束以外にも高所に撒きつけて長さを変更する事で緊急回避を可能にしたり、鞭として攻撃手段に用いることもでき
多種多様な攻撃・防御を可能とする汎用武装。エネルギー効率も高く破壊されるまではほぼ自由に使えるといっても間違いない。
しかし頑強に見えて属性攻撃――主に火炎や氷などには弱く、また雷を通すため電撃使いには逆効果であることも。
セリーナはカウボーイのロープのようにクルクルと回転させて相手を捕まえたり、鞭のようにして攻撃する事をメインに使用。
エルジオでの決戦時にはガルニエの攻撃で崩壊した道路から落下する際、道路の端にチェーンを引っ掛けて直下を避けることに成功。
その際も、硬いはずにもかかわらずゴムのようにみょん、と伸びている辺り特殊な作りをしている事がわかる。



 一角閃攻――「モノケラスドリル」

長く鋭い角を持った一角獣(モノケラス)をモチーフとして生み出された魔導式回転掘削機。
一角獣の頭部、主に角を司った兵器で召還すると召還陣が手元に現れモノケラスの頭から上、肥大化した角と頭部が
腕に装着される。腕を肘の辺りまで覆う形で、丁度「手鋼」のようにモノケラスの頭部が配置され、
その先端から伸びた大きな角が唸るように鋭い回転音と共に急速回転、掘削ドリルと同じ要領で強烈な武装となる。
この角は内部に高エネルギーの魔導式回転機関を搭載、モノケラスの角に金属・鉱物コーティングを施した頑強な外装を用い
本物の「ドリル」と同じように接触したものをガリガリと削り取る攻撃を生み出す。その威力は凄まじく
木やレンガは勿論鉄すらもブチ抜く突破力を持ち、主に接近戦で進化を発揮する。
ただし強烈な破壊力を生み出すためにドリル自体の硬度は勿論だが特に回転数を高数値で設定しているので重量が加算されており
至近距離で振り回すには少々重く、回転の効果で取り回しが利き辛い上に標的を外れると抜くのに手間がかかり隙が多くなる等
刀剣類に比べてかなりピーキーな性能。その分当たれば強いが、魔力効率はそこまで良いと言えず、エネルギー切れも散見される。
セリーナ曰く「まさにじゃじゃ馬。(ドヤァ」



 八首猛撃――「ガトリングヒュドラ」

八つの首を持つ竜の一種、不死身の怪物(ヒュドラ)をモチーフに生み出された魔導回転式八連超高速射撃砲(ながい)。
ヒュドラの持つ「八つ首」を司る回転連発銃で、手持ち式の巨大な魔道機械から真っ直ぐに伸びた黄金の八つの銃身・銃口を持つ。
いわゆるガトリング・ガンと呼ばれる代物で、通常は車両やヘリに搭載される兵器であるそれを携行できるように作ったもの。
八つの銃身はそれぞれヒュドラの頭部・長い首を元に作られ、蛇やドラゴンの意匠を持っており開いた口内から銃口が覗いている形。
召還すると召還陣が地面に出現し、そこから自身の前へとせり出てくる。
前述のモノケラスドリルに搭載された魔導機関よりも更に大型で大出力の魔力エンジンを使用しており、
回転を始めると魔力が溢れ、機械が大きく唸りを上げるため使用しているとすぐに居場所がバレる。
魔力効率も非常に悪く、連続使用など持っての他だがその攻撃力は凄まじく、吐き出される魔弾は超高速で連射され
一発一発の重みこそないもののドラグーンキャノンよりも広い攻撃範囲、そして制圧力を誇る長距離射撃武装と化す。
その圧倒的な弾幕は相手を寄せ付けずに倒す事を目的としており、一方的に蜂の巣にする為のかなり危険な武装。
狙って撃つような精確な武器ではないのでとてもではないが仲間が入り乱れているときには使用できない上
取り回しの悪さは全武装中No.1なので至近距離に来られると一気に弱体化する。というか当たらない。
しかも召還には時間がかかる上、召還後に射撃を始める直前にも銃身を「空転」させるタイムラグが発生するので非常に鈍重。
ドラグーンキャノン以上の浪漫武装。使い勝手は最悪だが、セリーナはお気に入りの模様。西部劇モチーフだから。



 有限軌道――「クラーケンウィール」

海の魔獣(クラーケン)をモチーフに生み出された装着型魔界駆動輪。
クラーケンの脚部である10本足を司る移動用魔導車両で、機械仕掛けの巨大な「足」が10本、スカートのように
召還者の腰から伸びるように装着される武装。「足」の先端には魔力効率の高い魔界駆動車輪が装備されていて
フレキシブルに可動する「足」と合わせて変幻自在な軌道を生み出す移動手段となる。
召還すると腰から下にかけて召還陣が広がり、そのまま装着される形で出現する。
大型ユニットで同じ移動用のジェットケツァルコアトルよりも魔力の効率は良く、悪路走行を得意とするため
長距離移動にももってこいの便利な装備。戦闘中の高速移動にも勿論使用でき、相手をかく乱する目的でも使用可能。
10本のうち数本は攻撃に転用する事も出来、正面、横、背後を問わずに自在に「足」を振り回し攻撃可能。
ただしこの「足」にも弱点はあり、素材の剛性こそ高いものの関節部分はやはり脆く、ここを攻撃されると一気に機動力が落ちる。
また10本中5本が失われた時点で走行は不可能となり、バランスを崩し倒れ外すのにも時間がかかるため、その間は完全にデッドウェイトとなる。
また装着者の重量が加算されたり、敵に捕まったりなどした場合も重量オーバーで走行不可能に陥ることも。
更に一部武装(ガトリングヒュドラやドラグーンキャノン等)は足を止めていないと使えないため併用も不可能。
無理に使用した場合は、お察しの通り。便利だが使い過ぎには注意しないと体重が増えて使えなくなるかもしれない。とセリーナ。



 番犬吠々――「ケルベロスマグナム」

凶暴な三つの首を持つ地獄の番犬(ケルベロス)をモチーフに生み出された三連魔導式強装弾。
ケルベロスの三つ首を司る三連発の回転式(リボルバー)拳銃で、既存のリボルバー拳銃をそのまま
肥大化させたような禍々しい形をしており、年季の入った木製のグリップと赤黒い銃身、そして
超巨大な特殊弾を装填するための大型シリンダー、そこから伸びた回転する三つのロングバレルが特徴。
二連想ショットガンの下部にもう一つ銃身を増やしたような独特の形状をしており、使用する弾丸も魔弾で
それぞれ炎・氷・風の属性効果を付与させた強烈な威力の弾丸を撃ち出すことが可能。
一発撃つごとにあまりの火力に銃身が焼け付き、次弾を撃ち出すと砕ける恐れがある為シリンダーと共にバレルも回転
全弾を発射するには三本の銃身を消費しなくてはいけないという高火力武装。召還すると手元に召還陣が広がり、手のひらの中に弾薬と共に出現する。
ただし召還した当初は装弾されておらず、中折れ式のシリンダーを開き装填する作業が必要で、初弾の発射までに時間がかかる。
また弾丸は召還した三発以外には存在せず、一度の戦闘で撃てる銃弾も三発のみ。外せば勿体無いので正確な射撃を要求される。
両手で扱う事をメインとしているが、片手で扱う事も不可能ではないので、他の武装との併用も可能。その場合、精度は落ちる。
火力は大きいが反動も凄まじく、効率よく扱うには銃を上手く使えるものである必要がありそうだ。
現在の使用頻度は非常に高く、「ティターンアーマー」に次ぐ使用率を誇る。
コカトリス討伐、櫻の国での防衛戦、そしてエルジオでの纏衣に放った最後の一撃もこのケルベロスマグナムであった。
戦闘ではほぼ必ず使用されるアーマーに次ぐ使用率という事で、セリーナのメイン・ウェポンと呼んでも良いだろう。


現在確認されている武装のほかにも、まだ使用されていない武装が存在している可能性がある。

更に、勘が良いものであればこの銃の『声』を聞くことも可能であるという。
もっとも、セリーナは魔力や霊気を感じる力が低いため普段その声を聞くことはまず、ないようだが―――。
先日の六罪王・リリアとの激戦中、死亡しかけたセリーナを鼓舞するように発言した際には聞き取る事に成功。
どうやら、勘が鋭くなっているか危機的状況に追い込まれていないと彼の声は届かない模様。
リリアには普通に聞こえたことから魔族や魔力感知に長けた者であれば容易なのかもしれない。

だが時折、セリーナの精神に干渉する事で身体を乗っ取り言葉を発する事などもある等
どうやら緊急事態に於いては悪魔らしい一面を見せる事もある模様。
そしてセリーナが失われていた自身の記憶を取り戻すべくリリアの元を尋ねたその時
とうとう"弾"末魔は自身が抱える大きな"デメリット"について語る事となる―――。


『DARK SLINGER』―――"弾"末魔の持つ負の側面


『何のデメリットも無しに、タダの人間が悪魔に匹敵し得る力を手に入れる――』
『そんな御伽噺が、あってたまるか』


銃を撃つ事の出来る者であれば、誰であろうと悪魔の力を手にすることが出来る不思議な魔導具、"弾"末魔。
しかし実際には目に見えないところで負荷が存在しており、使用する度に射手の精神に魔力の"毒素"が蓄積されてしまう。
この"毒素"は強力な物ではないが確実に身を蝕み、一定量を超えた時点で所有者の肉体に急激な『変化』をもたらす。
強烈な負の魔力は射手の全身を呑み込み、なんと『"悪魔"』―――怪物の姿へと強制的に『変えて』しまうのだ。
"毒素"さえ消費し切れば悪魔化は収まる為、元に戻る事が可能ではあるが、一時的とはいえ毒素により理性を失い
怪物の様な姿と化して暴れまわる危険性が常に付き纏うのは純然たる事実、使用者にとっては大きなデメリットとなり圧し掛かるだろう。

『"悪魔"』と化した際には全身が深い紫色の鱗状の強化皮膚で覆われ、その上にボロボロのコートを着込んだ、言わば"幽鬼"のような外見と化し
シルエットこそ人型ではあるものの、怪物のような存在へと変身してしまう。
背中から伸びた二対の翼は蝙蝠のそれと甲虫のそれを複合させたような不気味なシルエットであり
また頭部には"弾"末魔の魔力が変化した証拠に、『"ガンスリンガー"』らしく歪なテンガロン・ハットまでも被っており
全体の印象としては悪霊に取り付かれた異形のガンマン―――といった様相である。
それはまさに"弾"末魔の持つ魅力・魔力に取り憑かれた所有者そのもの、つまりは成れの果ての姿とも言える程で
敵味方を問わずに全てを撃ち抜く闇の銃使い『<DARK SLINGER>』の名に相応しい。
所有者がダーク・スリンガーへ変身すると、"弾"末魔は彼が召還する武器と同じ「特定空間」へと転移、この世界から一時消える。
代わりに、悪魔と化した所有者の元には二対のガン・ベルトとそこに収まった古式なリボルバー拳銃が現れる。
左右に二挺拳銃で装備されたそれは"弾"末魔のような魔銃で、それぞれが"Bonnie"そして"Clyde"の名を持ち
"弾"末魔の放つそれよりも更に強烈な紫色の魔弾を発射する。この二つの魔銃はColt Single Action Armyに酷似した機構、デザインを持つが
大口径マグナム弾にも匹敵する魔弾を撃ち放つ為、どちらかと言えばS.A.Aよりもスタームルガー製スーパー・ブラック・ホーク等の
シングルアクション機構を搭載したマグナム・リボルバー等に近い存在と言えよう。

しかし凶弾の射手と言っても過言ではないダーク・スリンガーも、毒素を体内で消毒出来る使用者であれば
まず暴走の危険性は伴わないため、このデメリットを回避する為に"弾"末魔を使う人間との相性は最も重要な要素となってくる。
毒素はそもそも精神に大きく影響を与えるものであり、不安や疑念、怒りや苛立ち等の負の感情に強く感応するものだが
逆に言えばそれらの感情をセーブできる、いわば精神的に安定しているものであれば毒素を打消す事が出来るのだ。
そして現使用者のセリーナは"弾"末魔が『未だ嘗て見た事が無い』と云う程に明るく、強い精神を持っている為にそもそも毒素の蓄積が少ない。
彼女こそまさに"弾"末魔の魔力に呑まれる事の無い理想的なガンマンであったのだが―――……。

判明した彼女の『過去』に纏わるもう一人の人格は、どうやらその限りでは無い模様。
何が起きても可笑しくは無い、というのが現状だ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2018年02月20日 00:49