「いけませんね。貴方がたには地獄を満喫して頂かなくては。これも全ては汚物に目を伏せ、耳を塞いできた結果だと知りなさい。ですが悪くはないでしょう? 貴方たちの下らない人生の幕引きにしては盛大だ!!」
名前 |
アルフォンス=ヴェント |
年齢 |
15歳前後(見た目からの推測) |
職業 |
魔術師・旅人 |
所属 |
カノッサ機関No.XX |
目的 |
全ての人類が平等な世界 |
- 深い青のローブ。右肩にはNo.XXと書かれている。
- 眼の色も毛髪も金色。瞳はより暗い。
- 身体は細身で身長もそこまで高くはない。
- 右腕には黄金色に光り輝く腕輪。魔術補助器。
彼の扱う魔術は風の属性に分類される。それ故に森林や洞窟内といった場所は彼にとって鍛錬の場所となるようだ。
現時点では以下の魔術が確認されている。
- 風を起こす(強弱、方向等々が操作可能)
- 空気を圧縮して様々な形状にする(球体にして射撃、剣にして切断や防御、巨大な腕にして攻防に使用等)
- 圧縮した空気を刃状にして飛ばす(所謂かまいたち)
- 大気を纏って防護服にする。それらを飛ばして攻撃に使う。
アルフォンスはかつてはお人好しでどこにでもいる少年だった。生真面目で純粋に正義を信じ、また救われない人々を救うことを目的としていた無垢な子供だった。しかし彼に訪れた多くの邂逅は彼を純真なままで居させようとはしなかった。それらの出会いは彼が単なるお人好しではないことをも浮き彫りにしていった。
シャッテン=シュティンゲルとの出会いが最も初めに彼の暗部を揺さぶった。アルフォンスはシャッテンの主張を──価値あるものにしか生を認めないという信念を──全面的に受け入れたのだった。彼の理性は、その主張に否定的だった。それにも関わらず。
アポストロとのやり取りは彼の内にある怒りを蘇らせた。多くの市民が世界の闇に無関心であることは消極的な加害だと話された彼は、その発想と考え方に大きな影響を受けた。そこから彼は“善良なる市民”の目を覚まさせることを目的とするようになった。
そして彼は変わった──いや、目覚めた。
風の国の街が惨状と化した悲劇的な舞台で、彼の笑い声が響き渡った。
今では彼は内に秘めた憎悪と憤怒を理性で抑えこむ論理的な復讐者となった。全ての人間が平等な世界を目指すためにカノッサ機関に入り、虎視眈々と計画の立案と準備を進めている。
「手始めは別にあるな────まずはすべきことを為そう。」
最終更新:2013年03月24日 04:03