概要
櫻の国の〝治安維持機関〟にして〝要塞〟。絶海の孤島『咎送島』に存在する。住所は首都『天ノ原』。
施設名にもなっている『枯れ彼岸』とは、中心部に屹立する〝国内有数の巨大なサクラの木〟のことでもある。その名の通り、既に枯死している。
国は、死してなお魔力・生命力を秘めるその巨木を切り倒すことはせず、〝そのままの姿で〟サイバネティックに改造し、「シンボル」兼「管理中枢」として利用するに至っている。
立地の関係上、昔から知名度の低い地域で、今現在も、機密性保持のため、世間的には秘匿された施設である。
櫻の国における〝治安維持の頭脳〟であり、技術研究や開発、各方面の情報集積システムを担当する部署までが存在。
犯罪者を収容する監獄も併設されており、更には、物流基地・エネルギー基地としても運用されていたりする。
そしてそれらを守るべく、多彩にして厳重な警備が常に敷かれているため、その威容はまさしく〝難攻不落〟の名が相応しい。
しかし
カエルレウム・ナーウィスの標的になり、≪枯れ彼岸騒乱≫の舞台となった。
〝再起不能〟になるという最悪の事態こそ、警備軍に協力した多数の能力者達により免れたが、各施設の損害は甚大で、稼働率は大きく低下してしまった。
施設
>>中央アトリウム
『枯れ彼岸』のシンボルである巨木〝枯れ彼岸の樹〟を中心に据えたアトリウム(高い天井から日光を通す、広大な屋内中庭)。
爽やかに晴れ渡る地面一面には芝が生えており、さながら草原のような空間となっている。〝枯れ彼岸の樹〟以外の障害物は皆無に等しい。
>>変電所
太陽光・太陽熱・波力・風力等、咎送島各所に設置された発電所より送られる電力を一手に引き受ける変電施設の、文字通り「制御室」。
誰の趣味なのか、剥き出しのダクトやパイプ、変圧器(機械の大きな箱的なブツ)や計器類などが所狭しとひしめきあっており、一見すると何かの工場のような様相ですらある。
ダクトやパイプを壊せば蒸気が吹き出るだろうし、変圧器や計器類、それに繋がるコード等を壊せば、漏電の可能性は高い。総じて、危険物満載な部屋と言えよう。
>>情報科学棟
多数のコンピュータが並び、実に多彩な情報処理を行っている、デリケートな部屋。
部屋は緩やかな階段状になっており、入り口が最も低く、奥に行くほど高くなっている。例えるならば、映画館や劇場などの形が近い。
コンピュータデスクは身を隠すにはうってつけ。また通路は、階段中央を縦断するように設けられている。
部屋は広く、階段は、入り口から最上段まで直線距離で50メートルはあると見て良い。部屋の横幅も50メートル程度。
>>警備軍詰め所
当機関の警備に従事する者達が詰めている建物から、〝監視塔〟へと伸びる空中廊下。
この廊下はビルの5階に相当する高度に掛けられており、さながら橋のようでもある。
大人数人が横に並んで歩ける程度の幅があり、頑丈なコンクリート柵もある。
階段と見張り台しか存在しない、シンプルな塔。
>>総合物流棟
船舶等で運ばれてくる貨物を、一時的に保管しておく倉庫。
この大規模な倉庫内には巨大なコンテナが多数存在し、視界が通りにくい。
またベルトコンベアーが倉庫内をぐるっと循環するように動いている。
関連アイテム
>>彼岸包帯
〝枯れ彼岸の樹皮から取り出した繊維〟を織り込んだ包帯。
生命エネルギーに満ちた魔力を含んでおり、魔力補助・魔力媒体になるだけでなく、患部に巻いておけば治癒力を劇的に高めたりもする。
市場に出回ることはほとんどなく、希少性が高いため、高値で取引することも可能だろう。
最終更新:2013年04月07日 21:55