怖えだろ 何処から弾丸が来るのか分からねぇってのは
跳弾戦法(リフレクタクティクス)とは、
マーシャル・T・ロウが扱う銃術・銃技の総称である。シンプルに言えば「跳弾+通常弾+灼熱&氷結弾+宝玉」である。
実践レベルにまで昇華させた大道芸である「跳弾(リフレク・ショット)」を中心に、自身の能力や宝玉の力を使いトリッキーに立ち回る。
通常の銃撃は直線的な軌道で相手を狙うが、ロウが自由自在に操る跳弾は地面の凸凹や建物の角などを自由に反射させ、弾丸が相手へと向かうように計算し狙い撃つ。
銃口角度からも読めない変則的な軌道で飛び交う跳弾を中心に、直線的な軌道の弾丸や能力・宝玉による力などをブレンドし相手を撹乱させてペースを握っていく。
超精密射撃だけではなく瞬時に弾丸の反射ルートを導く空間把握・空間計算能力、そして広い視野と戦いを組み立てる頭脳が必須とされ、非常に集中力を浪費する。
跳弾戦法(リフレクタクティクス)の基本であり、通常の銃術と大きく異なる点である。ロウは通常使われる直線的な弾丸よりも、跳弾を使う比率のほうが高い。
跳弾のデメリットとして、弾丸が最短ルートを通らない為に相手への到達速度が遅いことや、左右の角度を付けた場合は相手を線ではなく「点」で捉えることであり、
躱された場合相手に容易に接近を許すことになり非常にリスキーである。ロウはそのデメリットを2丁拳銃を持つことで多少軽減しているが、それでもリスクは高い。
メリットは勿論見切られにくい事であり、銃口から軌道を読まれないと言うことは非常に強みになり、工夫次第で相手から見えない角度で命中させることも可能。
そして最短ルートで相手を狙う通常の銃撃と併用することで、到達速度が遅い跳弾のデメリットを利用した一種の緩急にもなり戦闘に変化を付けることが出来る。
宝玉の力を使役した「本命」の弾丸は跳弾には出来ないため、本命の御膳立てをするが如く跳弾を多用し相手を混乱させるだろう。
右手の紅い拳銃『Red Falcon』からは衝突時に燃え上がる灼熱弾、左手の蒼い拳銃『Blue Justice』からは衝突時に周囲を凍らせる氷結弾を放つことが出来る。
通常弾より弾速は僅かに遅いが、氷結弾は地面に放ち氷の盾を生やすことで防御手段になり、灼熱弾は火柱で相手の視界を隠し攻撃補助として重宝される。
更に灼熱弾と氷結弾を衝突させると小規模な爆発が起こることから、自分の身体を爆風で飛ばすという捨て身の回避手段もあり、シンプルな能力の割に融通が効く。
弾速を遅くすることも可能であり(速くすることは不可)、速度を落とした分だけ能力が強化され、緩急+強弱を使い分けられるため戦闘をより組み立て易い。
しかし弾数が左右それぞれ6発と限られていることや、魔術の延長線に過ぎないレベルでありパワーに欠けること、他の能力に比べると地味なことが難点とされる。
だがこのパワー不足の点は後述する宝玉の能力で多少補うことが出来ているがそれでも圧倒的な破壊力は持ちあわせておらず、短期決戦を可能にするパワーは無い。
ロウはこの2種類の弾丸を直接相手に撃ち込むことはせず、跳弾や宝玉の力を使った弾丸を命中させるための補助的な役割に使うことが殆どである。
ロウが所持する幽幻の宝玉の力を引き出すことで可能となる技。本人曰く「10%も引き出せていない」らしく、本来この宝玉には広範囲に幻覚を見せたり、
強力な霊を呼んだり出来るほどの魔力を備えているようである。弾丸憑依はロウの中でも特に強力な技であり、特に攻防に優れた技〝Slap〟は大会でも活躍を見せた。
弾丸憑依は彼の守護霊を弾丸に籠めて発射する事で弾丸に効果を付与する技であり、3人の守護霊が居る為3種類ある。1回の戦闘だとそれぞれ1発のみ発射可能である。
幻想銃術は使用率は低いが長期戦になり技が読まれ始めた時に有効である。銃に関する部分だけだが幻覚を見せることが可能で、トリッキーな立ち回りをより強める。
ロウは弾丸憑依によって繰り出される3種類の弾丸をフィニッシャーに据えた戦闘プランを常に組み立て、可能な限り灼熱&氷結弾による補助と合わせて使用する。
〝WILD〟から貰ったロウの象徴武器。
涼宮 善太郎が用意したタロットカードの中からロウが「魔術師」のカードを引いたため、それに合わせた武器が渡された。
普段は何の変哲も無い1組のリボルバー式拳銃(S&W M19と酷似)であり、グリップを握った状態で〝Flame&Flost〟を発動させることで真の姿を現す。
真の姿は「S&W M500」を彷彿とさせる1組のリボルバー式の綺羅びやかで巨大なダブルアクションの装飾銃であり、中には複雑な機構が絡み合っていると思われる。
ゼン=カイマ近衛騎士団副団長である
加賀屋善助を倒した際に回収した「石鬼の骨」を組み込んでおり、強い魔力を秘めているため魔力補助の役割を果たしている。
トリガー付近のダイヤルを調整することで曲弾を放つことが可能であったり、宝玉の魔力をブースト機能として使用するチャージショットのような技もある。
そして「WILD」が用意した特殊弾
(『電撃弾』『トリモチ弾』『炸裂風船弾』など)を放つことができ、氷結弾や灼熱弾と組み合わせも可能である。
跳弾(リフレク・ショット)
彼の十八番であり生命線。神業的な射撃技術と跳弾の軌道を見通す目があって初めて可能になる妙技。
唯一の武器であるこの技を遠距離近距離関わらず様々な場面で使用していくのが彼の戦闘スタイルである。
3Dショット
跳弾を利用し相手の背後(死角)に銃弾を放つ、所謂リフレク・ショットの応用版である。
得意技であるが、従来の直線的な射撃は相手を線で捉えるのに対し死角に迫るこの技は点で捉えるものであり、動き回る相手に当てる事が非常に困難である。
相手の行動を読むか相手の脚が止まった状態の時に放つことがこの『3Dショット』の有効な使い方であり、そう仕向けていくのが彼の戦い方とも言える。
股抜きショット
正式名称はノールック股抜きショット。両手を背中で隠し、自分の股を抜くように発砲し地面を反射させ相手を射抜く。
銃口の角度を隠しているため、見切られにくいが左右に打ち分けることが出来ず、回りこむように迫られると無力である。
バランスを後ろに崩し隙を見せたと思わせ接近させた所に股抜きショットを放つ「誘い込み股抜きショット」もある。
S.T.U.N.コンビネーション
武器持ちの相手(特に剣やナイフ)に対して編み出した、跳弾を織り交ぜて刃の根元に銃弾を集める戦術。
相手の手を痺れさせて握力を奪い、隙を生ませたり武器を弾いたりさせることが狙いの不殺に長けた戦術である。
高速三連銃撃(トリプルクイックドロウ)
装甲を破りたい時などにに繰り出される技であり、高速で引き金を3回引き、3発の銃弾を重ねるようにして放つもの。
指に大きな負担がかかるため、多用は不可能である。そもそもロウは余り早打ちを得意にしていないため(と言うか嫌いなため)、使用機会は多くないだろう。
ナックルガン・アーツ
自身が開発した「撃つように殴り、殴るように撃つ」という近接格闘と射撃を組み合わせたトリッキーな体術。
その間合いは変幻自在だが運動量が多く痛めた右足への負担も大きい。というか開き直って接近戦を挑む時にしか使わないため出番は殆ど無い。
氷柱ショット
跳弾と並ぶ彼の生命線であり、回避能力に優れないロウにとっては頼れる防御手段。
氷結弾を自分の足元に放ち、彼の身体がギリギリ隠れる程の大きさの氷柱を地面から生やすことで相手の攻撃を防ぐ盾を作る。
強度はあまりなく、至近距離から弾丸を放てば簡単に砕け散ってしまうが、その性質を活かした技が下に記述してある「氷柱マシンガン」である。
氷柱マシンガン
氷結弾を地面に撃ち、大きな氷柱を地面から生やしそれを通常の弾丸でぶち抜き、氷の散弾を飛ばす技。
2工程の為ためにやや時間がかかり、両方の銃を使う故に回避された場合のリカバリーが効きづらいのが難点。
SUPER FREEZING
魔力の殆どを氷結弾の氷結能力に注いだ一撃。自身の魔力、宝玉の魔力、そして弾速すらも氷結能力の向上に変換し放った一撃は押し寄せる土石流を凍らせる程。
炎幕ショット
簡易版のプロミネンスカーテン。魔力を多く込めた炎の弾丸を地面に撃ち、大きな火柱を上げる。
見た目の派手さに特化しており火柱は3秒しか持たないため、攻撃技ではなく目眩まし・壁として扱う。
プロミネンス・カーテン
お互いの弾を衝突させることで起こる小規模爆発を任意に起こす、非常に集中力を要する技。
間合いが詰まりすぎて困ったときや目眩ましの時に使う技だが、自身も爆発に巻き込まれることが多い。
しかし戦闘を仕切り直せる便利な技であり本人も信頼を寄せている。多用は不可能。
曲弾(カーブ・ショット)
幻影の魔術師〝Mirage Magicians〟を使用している時のみ発動できる銃技。トリガー付近(握った時に親指の側面が当たる部分)にあるダイヤルで、
左右への曲がり具合を調整し変則的な軌道の弾丸を放つことが出来る。現在は曲弾で跳弾をコントロール出来るように練習を重ねているが彼でも苦しんでいる。
電撃弾(ライザー・ショット)
幻影の魔術師〝Mirage Magicians〟を使用している時のみ発動できる銃技。「WILD」の作った特殊弾であり、衝突時に電撃を巻き起こす。
氷結弾や灼熱弾と同じく跳弾には使えないが、当たった相手を痺れさせることも出来るため隙を生み出すにはかなり有用。戦闘1回につき1発のみ。
トリモチ弾(スティッキー・ショット)
幻影の魔術師〝Mirage Magicians〟を使用している時のみ発動できる銃技。「WILD」の作った特殊弾であり、威力は皆無だが当たった部分をトリモチ化する。
粘着性のあるトリモチにより相手の行動を制限することが可能で、更に完璧に命中すれば相手を拘束出来る為、主に捕獲時に使われる。戦闘1回につき1発のみ。
炸裂風船弾(エアトリック・ショット)
幻影の魔術師〝Mirage Magicians〟を使用している時のみ発動できる銃技。「WILD」が作った特殊弾であり、衝突1m手前で膨らみ爆発する。
しかしながら威力は皆無であり、舞う紙吹雪と強い風圧が相手の視界を塞ぐ程度。用途は意表を突くことや相手の意識をこちらに集中させることである。
灼熱弾と混ぜて使うことで熱風が紙吹雪と共に吹く「熱風風船弾」へと変化させることができ、ある程度の威力を加える事が出来る。
<mode:Ignited>
幻影の魔術師〝Mirage Magicians〟を発動しており尚且つグリップ部に宝玉を装着している場合のみ発動可能である、魔力ブーストによる弾丸加速。
自らの魔力と宝玉から引き出した魔力を銃口にチャージしてから発射することで魔力によるブーストを受け、銃弾が超加速するという仕組みである。
発射までにタイムラグがある分威力は高く、弾丸憑依と混ぜる事で更に高い威力を発揮する。反動が大きく、戦闘1回につき2回が限度である。
「mode:Ignited……――――――――――――SHOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOT!!!!!!」という掛け声で放つことが出来ればいいなと思っている。
弾丸憑依〝Fat man〟
太りすぎて死んだ祖父の霊を銃弾に憑依させ発動することで、銃弾の重量が極端に増し落ちる軌道を描く。超重量のため威力が高い。1ロールに1回しか使えない。
<mode:Ignited>と併用することで〝Twelve Six Strike〟へと変化し更に弾速と威力が増す。
弾丸憑依〝Icarus〟
パイロットだった父の霊を銃弾に憑依させ発動することで、銃弾が伸び上がる軌道を描く。発動後は銃弾が加速する。1ロールに1回しか使えない。
<mode:Ignited>と併用することで〝Icarus of Victory〟へと変化し更に弾速と威力が増す。
弾丸憑依〝Slap〟
ロウが最も信頼を置く弾丸憑依。良く平手打ちを食らわされた母の霊を銃弾に憑依させ発動することで、銃弾から霊の片腕が生える。
片腕は握る・叩く・押すといった精密で多様な動作が可能であり、一通りの動作を終えると消える。腕力はやや強めになっている。
地面に放ち〝Slap〟の腕で地面を押せば、多種多様な方向・角度で軌道を変えることが可能であるが1ロールに1回しか使えない。
魔力を大量に篭めることで腕を最大でロウの全身を守れるほど巨大化させられるが、使用後は弾丸憑依を使えなくなるほど消費が激しい。
幻影ショット
見た目は通常の弾丸と変わりないが、触れることの出来ない幻である。実践で使う時はばれないために発砲音を出すが、消すことも可能。
公園で練習する時には、五月蝿くなく実弾を消費しないこの技を使う。幻影のため跳弾を撃てないのが難点だが、この技に限り魔力の消費は少ない。
イリュージョン・スイッチ
通常は右手に紅の拳銃『Red Falcon』、左手に蒼の拳銃『Blue Justice』を握っているが幻影により逆に見せる。
能力を見切られた中盤~後半にかけて効力を発揮する技である。両手を背に回し隠してから使用することが多い。
イリュージョン・エフェクト
通常〝Flost&Flame〟から発射される灼熱弾は紅く、氷結弾には蒼く輝くエフェクトが有るがそれを幻影により入れ替えて幻惑させる。
通常の弾丸にエフェクトをつけることも可能だが、エフェクトを完全に隠すことは出来ない。
最終更新:2014年05月26日 01:41