エレニアックの迷子
学園世界の平和と秩序を守る、学生のための組織、『極上生徒会』
各学園から選ばれた代表とも言える彼ら執行委員は、学力や身体能力を超えた“何か”を持つ生徒が多い。
各学園から選ばれた代表とも言える彼ら執行委員は、学力や身体能力を超えた“何か”を持つ生徒が多い。
そう、それは例えば学園公認で恋人と婚約者の二股をかける冒険者志望の少年であったり、
錬金術を学ぶ学生の身でありながらその最終目標たる“賢者の石”の精製に成功した少女であったり、
世界中でも片手で数えられるほどの数しかいないと言う伝説の系統魔法の使い手の少女とその使い魔である“日本人”の少年であったり、
圧倒的な力と不思議な魅力で多くの友を持つ番長であったりする。
錬金術を学ぶ学生の身でありながらその最終目標たる“賢者の石”の精製に成功した少女であったり、
世界中でも片手で数えられるほどの数しかいないと言う伝説の系統魔法の使い手の少女とその使い魔である“日本人”の少年であったり、
圧倒的な力と不思議な魅力で多くの友を持つ番長であったりする。
そしてまた、この世界に新たな“学園”が現れた。新たな極上生徒会執行委員と共に。
*
「もう暗いし今日はここまでにすっか。みんな大丈夫…ぽいな。うん」
極上生徒会特別執行委員“下がる男”柊蓮司は立ち止まって後ろを振り向き、まだまだ元気なメンバーを見て言う。
「え~もうなのさ~?ナツミはまだまだいけるのさ~」
不満げに口をとがらせる少女の名は、ナツミ・キャメロン。光稜学園の執行委員の1人。
スカウト志望の彼女は持ち前の好奇心と勘でもってどこへでも行く、冒険少女である。
「俺も問題無い。だが、俺は柊の意見に賛成だ。後方支援が期待できない任務である以上、できる限り消耗は避けるべきだ」
むっつりと無愛想な顔のまま答える少年の名は、相良宗助。陣代高校極上生徒会執行委員。
幼いころから過酷な訓練を受け、世界を渡り歩いた、傭兵。
「う~んそうだね。もう暗いし、拾った材料の整理もしたいから、私も柊くんに賛成かな」
背中に背負った籠いっぱいにつまった木の枝だの石だの木の実だのを見ながら言う少女の名は、エルフィール・トラウム。通称エリー。
ザールブルグ・アカデミーの執行委員であり、転移前は街で工房を経営しながら勉強していたと言う、錬金術師の卵である。
「う~。分かったのさ。みんなが言うなら仕方ないのさ。じゃあさっそく準備をするのさ!」
持ち前の切り替えの早さで手早く野営の準備を始めるナツミ。他のメンバーも手伝い、あっという間に野営の準備が整う。
「やっぱり全員慣れてんな。得意そうなメンバーを集めたってのは伊達じゃねえってとこか」
野営の準備が終わるまで、少し離れて辺りの警戒役を買って出た柊が、関心する。
極上生徒会特別執行委員“下がる男”柊蓮司は立ち止まって後ろを振り向き、まだまだ元気なメンバーを見て言う。
「え~もうなのさ~?ナツミはまだまだいけるのさ~」
不満げに口をとがらせる少女の名は、ナツミ・キャメロン。光稜学園の執行委員の1人。
スカウト志望の彼女は持ち前の好奇心と勘でもってどこへでも行く、冒険少女である。
「俺も問題無い。だが、俺は柊の意見に賛成だ。後方支援が期待できない任務である以上、できる限り消耗は避けるべきだ」
むっつりと無愛想な顔のまま答える少年の名は、相良宗助。陣代高校極上生徒会執行委員。
幼いころから過酷な訓練を受け、世界を渡り歩いた、傭兵。
「う~んそうだね。もう暗いし、拾った材料の整理もしたいから、私も柊くんに賛成かな」
背中に背負った籠いっぱいにつまった木の枝だの石だの木の実だのを見ながら言う少女の名は、エルフィール・トラウム。通称エリー。
ザールブルグ・アカデミーの執行委員であり、転移前は街で工房を経営しながら勉強していたと言う、錬金術師の卵である。
「う~。分かったのさ。みんなが言うなら仕方ないのさ。じゃあさっそく準備をするのさ!」
持ち前の切り替えの早さで手早く野営の準備を始めるナツミ。他のメンバーも手伝い、あっという間に野営の準備が整う。
「やっぱり全員慣れてんな。得意そうなメンバーを集めたってのは伊達じゃねえってとこか」
野営の準備が終わるまで、少し離れて辺りの警戒役を買って出た柊が、関心する。
将来は探検家を目指し、日夜勉強を重ねる冒険少女。
戦闘技術だけでなく、サバイバルの訓練も受けたと言う歴戦の傭兵。
材料集めのために数週間ほど大自然の中で過ごすこともあると言う、探索慣れした錬金術師。
戦闘技術だけでなく、サバイバルの訓練も受けたと言う歴戦の傭兵。
材料集めのために数週間ほど大自然の中で過ごすこともあると言う、探索慣れした錬金術師。
柊以外は今回の任務のために執行委員の中から選ばれた、ベストメンバーである。
「にしても…な~んか引っかかるんだよな…」
一息ついて、柊が1人辺りを見渡し、首をかしげて言う。
「転送魔法の失敗で飛ばされたとか、森の中で迷子だとか…」
とある学園の敷地内、欝蒼と生い茂る大森林の中で。
「にしても…な~んか引っかかるんだよな…」
一息ついて、柊が1人辺りを見渡し、首をかしげて言う。
「転送魔法の失敗で飛ばされたとか、森の中で迷子だとか…」
とある学園の敷地内、欝蒼と生い茂る大森林の中で。
*
きっかけは新たな学園の出現だった。その新たな学園が選んだ極上生徒会の執行委員。
彼女が唯一苦手とするテレポート魔法に失敗し、行方不明になったのが、2日前。
探索魔法やら偵察用ラジコンやらを駆使して、この森の中にいるらしいことが分かり、柊を中心に探索チームが結成されたのが今朝のこと。
そして丸1日。森の大分奥までやってきて、現在に至る。
「ん~?ひ~らぎど~かしたのさ~?」
奇妙なデジャブに考え込んでいた柊にナツミが声をかける。
「ん?ああ、何でもねえよ」
考えるのをやめ、ナツミに返事を返す。
「そ~なのさ?だったらいいのさ!あ、それとエリーがごはんできたから来てほしいって言ってたさ!」
「お、飯か。そ~いやいい匂いがするな」
さっさと考えを切り替えて、他のメンバーのところへ向かう。
いい匂いがここまで漂ってくる。濃厚なミルクの匂い。
「今日はエリーが作ったほうれんそうとチーズのシチューらしいのさ。あとデザートはエリー特製200点満点チーズケーキだって言ってたのさ!」
嬉々としてメニューを語るナツミ。無理も無い。
昼、食事当番を任された宗助が用意したのはカ○リーメイト。歩きながら食った。腹は膨れたが、味気ないことこの上なかった。
「おう。そりゃ~うまそ…!?」
途中で言葉を切り、月衣から剣を抜く柊。
「ぴ!?どどどど~したのさ!?」
突然の出来事に動揺するナツミに、柊は静かに言う。
「…静かにしてくれ。なんか、いる」
エリーのそばに座っていた宗助も気づいたらしい。立ち上がってエリーをかばうようにそばに立ち、銃を抜いている。
辺りを油断なく見渡す。
漂う緊張感。緊張した面持ちで柊はゴクリと唾を飲み込んだ。
彼女が唯一苦手とするテレポート魔法に失敗し、行方不明になったのが、2日前。
探索魔法やら偵察用ラジコンやらを駆使して、この森の中にいるらしいことが分かり、柊を中心に探索チームが結成されたのが今朝のこと。
そして丸1日。森の大分奥までやってきて、現在に至る。
「ん~?ひ~らぎど~かしたのさ~?」
奇妙なデジャブに考え込んでいた柊にナツミが声をかける。
「ん?ああ、何でもねえよ」
考えるのをやめ、ナツミに返事を返す。
「そ~なのさ?だったらいいのさ!あ、それとエリーがごはんできたから来てほしいって言ってたさ!」
「お、飯か。そ~いやいい匂いがするな」
さっさと考えを切り替えて、他のメンバーのところへ向かう。
いい匂いがここまで漂ってくる。濃厚なミルクの匂い。
「今日はエリーが作ったほうれんそうとチーズのシチューらしいのさ。あとデザートはエリー特製200点満点チーズケーキだって言ってたのさ!」
嬉々としてメニューを語るナツミ。無理も無い。
昼、食事当番を任された宗助が用意したのはカ○リーメイト。歩きながら食った。腹は膨れたが、味気ないことこの上なかった。
「おう。そりゃ~うまそ…!?」
途中で言葉を切り、月衣から剣を抜く柊。
「ぴ!?どどどど~したのさ!?」
突然の出来事に動揺するナツミに、柊は静かに言う。
「…静かにしてくれ。なんか、いる」
エリーのそばに座っていた宗助も気づいたらしい。立ち上がってエリーをかばうようにそばに立ち、銃を抜いている。
辺りを油断なく見渡す。
漂う緊張感。緊張した面持ちで柊はゴクリと唾を飲み込んだ。
そして、次の瞬間、事態は一気に動く!
ぐぅ~きゅるるるるる…
なんとも言えない脱力する音が辺りに響き渡り。
「出てこい。3秒以内に出てこなければ、敵とみなす。1,2…」
その音を敏感に察知した宗助が茂みに銃を向け。
「ち、違うんです!あたしはその怪しいものとかじゃなくてただちょっと迷子になってて2日間水と木の実しか食べて無くてお腹がすいたな~と思ったら
いい匂いがしてきて!…ってえ」
いい匂いがしてきて!…ってえ」
ガサッと立ち上がりしどろもどろに説明を始めた少女が何かに気づいて目を見開き。
「レンジ!?」「リルカか!?」
柊と少女が同時にお互いの名を呼んだのは。
「ああ、こんなに食べたのは2日ぶりだよ…あと1日見つからなかったら餓死してたかも」
1人で鍋の中身を食い尽し、幸せそうにリルカは言う。
「そ~か。新しく来た学園っつうのはファルガイアの学園だったのか」
感じていたデジャブの正体に深く納得しながら柊はリルカに話しかける。
「いや~あたしも驚いたよ。生徒会に行こうとしたらこんなところに飛ばされて、ようやく人がいたと思ったらまさかレンジだったなんて…
って言うかレンジって学生だったんだね」
「ちげ~よ!ちゃんと卒業してんだよ!色々あって生徒会にいるけど!」
「違うの?その学生服とかすごく似合ってると思うよ?」
「似合ってても違うの!って言うかこの服は陰謀だ!色んな意味で!」
リルカの素直な感想に必死の否定をする柊。
「柊くん、知り合いなの?」
エリーが柊に尋ねる。
「ああ、前にちょっとな」
前にリルカと知り合ったときのことを思い出して言葉を濁す柊。
「そうそう。初めて会ったときは空から降ってきて頭から地面に突き刺さってたりしたよね」
「…それは普通は死ぬと思うんだが、平気なものなのか?」
「…その話、詳しく聞かせて欲しいのさ」
リルカの口から出たさらっと非常識な発言に宗助が真顔で聞き返し、ナツミが好奇心を丸出しにグッと詰め寄る。
「うん後でね」
ナツミに笑顔で答えたリルカが立ち上がり、全員に対して向きなおる。
「と、ゆ~わけで3人にははじめましてでレンジには久しぶり!今度、極上生徒会の執行委員になった、リルカ・エレニアックです!ど~ぞ、よろしく!」
笑顔で自己紹介。
「ナツミはナツミ・キャメロンって言うのさ!よろしくお願いするのさ!りるりる!」
「…相良宗助だ。相良か宗助、好きな方で呼ぶといい。よろしく頼む」
「エルフィール・トラウムです。エリーでいいよ。よろしくね。リルカちゃん」
「おう、これからまた頼むぜ、リルカ」
リルカの自己紹介に4人はそれぞれに返事を返す。
「にしても結構奥に来たもんだ。こりゃ帰るのは大変そうだな」
安堵を込めて、辺りを見渡し、溜息をつく柊に気づいたリルカが笑顔で言う。
「それなら大丈夫!お腹いっぱいになって気づいたんだけどポケットの中にちょ~ど1個テレポートジェムが…」
「そ~か。新しく来た学園っつうのはファルガイアの学園だったのか」
感じていたデジャブの正体に深く納得しながら柊はリルカに話しかける。
「いや~あたしも驚いたよ。生徒会に行こうとしたらこんなところに飛ばされて、ようやく人がいたと思ったらまさかレンジだったなんて…
って言うかレンジって学生だったんだね」
「ちげ~よ!ちゃんと卒業してんだよ!色々あって生徒会にいるけど!」
「違うの?その学生服とかすごく似合ってると思うよ?」
「似合ってても違うの!って言うかこの服は陰謀だ!色んな意味で!」
リルカの素直な感想に必死の否定をする柊。
「柊くん、知り合いなの?」
エリーが柊に尋ねる。
「ああ、前にちょっとな」
前にリルカと知り合ったときのことを思い出して言葉を濁す柊。
「そうそう。初めて会ったときは空から降ってきて頭から地面に突き刺さってたりしたよね」
「…それは普通は死ぬと思うんだが、平気なものなのか?」
「…その話、詳しく聞かせて欲しいのさ」
リルカの口から出たさらっと非常識な発言に宗助が真顔で聞き返し、ナツミが好奇心を丸出しにグッと詰め寄る。
「うん後でね」
ナツミに笑顔で答えたリルカが立ち上がり、全員に対して向きなおる。
「と、ゆ~わけで3人にははじめましてでレンジには久しぶり!今度、極上生徒会の執行委員になった、リルカ・エレニアックです!ど~ぞ、よろしく!」
笑顔で自己紹介。
「ナツミはナツミ・キャメロンって言うのさ!よろしくお願いするのさ!りるりる!」
「…相良宗助だ。相良か宗助、好きな方で呼ぶといい。よろしく頼む」
「エルフィール・トラウムです。エリーでいいよ。よろしくね。リルカちゃん」
「おう、これからまた頼むぜ、リルカ」
リルカの自己紹介に4人はそれぞれに返事を返す。
「にしても結構奥に来たもんだ。こりゃ帰るのは大変そうだな」
安堵を込めて、辺りを見渡し、溜息をつく柊に気づいたリルカが笑顔で言う。
「それなら大丈夫!お腹いっぱいになって気づいたんだけどポケットの中にちょ~ど1個テレポートジェムが…」
「「「「やめと(いて欲しいのさ/いていた方がいい/いて欲しいかなそれは/けって流石に!?)」」」」
今度は4人が全員はもった。
| ← Prev | List | Next → |