概要
始祖の一人に位置する女吸血鬼。
年若い娘を好んで襲い、幾つもの村を壊滅させた渇望の殺戮者。
引用
「命に貴賤はあるわ。そうでなければ、人は皆、己の歯車を狂わせるでしょう。
命の使い道は自分が決める以上に、他人によって決定づけられるもの。
私は、彼女達の命に意味を見出すわ。そうして、命の連鎖は続いていくの。
貴女もヴァネッサの命に意味を見出した。そうして、命の連鎖は続いていくの。
私と貴女は、同じ心を持ち合わせているのよ」
詳細
淑やかで上品、優雅で淫靡。
見る者全てを虜にする眼差し、血潮のような唇から紡がれる歌のような美声、あらゆるものに精通した博識。
その行動理念は、自己中心的な他者の利用。
約束
絶対遵守の言霊。相手の無言を肯定と捉えた最悪の約束。
少女の命を奪う死神の予言。その死から逃れることはできない。
「貴女は、私のために死んでいかなければならないの」
名前
その名に魔力を宿しており、多種多様な魔術を行使する。
そのため、偽名を名乗る際は本来の名前のアナグラムを使用している。
「Carmilla(カーミラ)」も偽名の一つ。
恋愛
見定めた少女に対し、恋をしているかのように接するカーミラの病。
その最中はまさしく熱に浮かされた娘であり、対象へ愛情を注ぎ続けるが、それは捕食本能と同様彼女の性質でしかない。
喰らい終わった娘のことは、二度と思い出すことはない。
能力
影の中を進み現れる。獣へと変身する。
手で触れた箇所を麻痺させる。
弱点
日光、銀、流水といった古典的な吸血鬼の弱点は意味がない。
首を跳ね、心臓を突き、肉体を燃やし尽くし灰にすることで初めて滅びる。
また、讃美歌を嫌う。
正体
とある孤独な娘、ローラの元へ突然現れた病弱な少女。
容姿端麗で博識、優雅で上品。絵に描いたような美少女。
その正体はカルンシュタインの女伯爵にして吸血鬼、マーカラ。
ローラと出会う前までにも幾度となく少女を殺し、血を吸ってきた悪質な化物。
狙い定めた娘の家へと入り込み、淑やかに振る舞って周囲の人間を虜にしながら娘を喰らう。
その最中、近隣の村々を襲い人びとを殺め続けてきた夜闇の殺戮者。
最後は姪・ベルタを殺されたスピルスドルフ将軍と、吸血鬼の研究者ヴォルデンブルグ男爵により殺害される。
遺体は燃やされ、灰は川へと流されて、カーミラは潰えた。
関連人物
愛しのローラ。食べ損なったローラ。
私のローラ。どこにもいないローラ。
実は遠い子孫。
以前食べようとしたけど、吸血鬼になったので興味がない。
遠い遠い子孫。
ローラから繋がる娘。
参照先
最終更新:2019年09月28日 12:54