概要
伴侶を失い失意に沈んだ吸血鬼。
寄生植物に浸食された彼女は、自らの欲求と寄生者の本能の区別も付かないままに行動を始める。
引用
「愛は情ある者を弱くするのですよ」
プロフィール
本名 |
アドラ |
スペル |
Adora |
年齢 |
117歳 |
性別 |
♀ |
身長 |
169cm |
体重 |
27kg |
種族 |
吸血鬼 |
趣味 |
洞窟探検、家庭菜園(林規模) |
特技 |
植物知識 |
宝物 |
蘇芳色のスカーフ |
天敵 |
水、太陽、銀、植物本能 |
将来の夢 |
特になし |
好きな色 |
若草色 |
好きなもの |
コーウィン、草花(特に夜に咲くもの) |
嫌いなもの |
葉を食う虫、騒音、公害 |
二つ名
【蔦の吸血鬼】
【庭園の悪魔】
詳細
吸血鬼
先天性の吸血鬼。
過去
本来の彼女はお人好しな性格であり、人間と共に行動できていたのもその性格によるもの。
同胞にも人間にも関わりたくないがため、人間を一人さらって共同生活を行う事にした。
その対象が当時まだ子供であったコーウィンである。
コーウィンは老衰で死んだ。
もとより人間である彼には、吸血鬼の庭園では満足な身体が作れなかったのだろう。
それを考えれば67歳で死んだ彼はかなりの長寿で、大往生と言っても良いほどの長生きだった。
コーウィンを失った彼女は悲劇に暮れ、次の「パートナー」を探す気など毛頭起こらなかった。
やがて吸血鬼としてはあるまじき絶食行為に至り、失意と絶望の波に飲まれ始める。
そして一時の『夢』のために彼女が身を捧げた寄生植物「ネナシフエバトカズラ」によって、
聡明だった彼女は『吸血鬼』と『寄生植物の宿主』、二つの強大な生命の本能に支配されてしまった。
今でも慈悲を唱え礼節を尊重する彼女であるが、その中はいつ暴走するかも分からない爆弾である。
ネナシフエバトカズラ
紫から白へとグラデーションする毒々しくも美しい色の花が特徴の寄生つる植物。
最大の特徴は『恒温動物』へ寄生することであり、対象と共に移動しながら生息域を広げている。
獲物を見つけると、つるの先端は対象の皮膚を突き破り、
対象の血管を辿って脊髄へとつるを這わせていく。カズラはやがて脊髄へと達するが、
獲物の行動をコントロールする事はなくただ対象の体内に根を張り続ける。
寄生対象の得た栄養分と日光を用いて、自らと寄生対象が生存を続けられるだけの栄養分を生み出す。
つるから染み出す『麻酔液』は対象の血液の代替物となり、幻覚作用を持つ事で対象の生存率を上げる。
寄生対象はほぼ普段と変わらない生活を送る。寄生とは言うものの、その生態は共生に近い。
アドラスティアへ寄生した個体は吸血鬼への寄生という類を見ないパターンだったため、
「変温体質による熱量の不足」「夜行性による光合成の不足」「絶食による栄養分の不足」
という要因による致命的な飢餓状態を経て狂暴な個体へと変貌している。
彼は時折アドラスティアの理性を振り切り、供物を求めてつるを軋ませる怪物と化すのだ。
戦闘
つるを自在に操る。つるは触れた先から生物の皮膚へ食い込み、血液を吸い尽くす。
つるは茨のように棘を生やす事が可能であり、その毒牙は服や鎧ごと食い破って肉体へ至る。
また、つるからは『麻酔液』の注入も可能。
植物は体内に根を張っているため、体外のつるや花を根絶させても途絶えることはない。
また、吸血鬼でありながら日光にも多少の粘りを見せる。(植物が光合成を行い急速にエネルギーを生成するため)
つるは感覚器官として利用出来る。つるの射程は知覚範囲の限界まで。性質上、閉所での戦闘に向く。
屋敷一つの内側を丸ごと覆いつくし、出来上がった自らの『体内』で獲物を痛ぶる。
関連人物
かつての師。
かつての敵。
かつての己を見出している。
不安でならない。親心。
出張先
参照先
最終更新:2023年06月17日 11:07