ナノクネーメ
ナノクネーメは地理用語である(エクメーネ/アネクメネ)をベースにしたナノクフィクションのための概念である。ナノクがとらえる環境はナノ(10の9乗分の1)の単位に拘らない。つまりはナノクがとらえられる世界は存在する世界(エクメーネ)であり、ナノクで捕えられない世界は存在しないか(アネクメネ)、まだ存在しない(ナノクネーメ)世界である。しかしながら、ギガントゥス、マイクロンと呼ばれるスケールの技術や認識とはずれが生じ、「生存可能」の概念にもずれが生じるため、そこでスケール間の闘争がある(スケール間闘争)。小さなものから大きなもの対抗はヴァイルスのように広まり、大きなものから小さな物の対処は制圧というかたちで生じて、この闘争はナノクフィクション中で留まるところを知らない。不断の闘争のなかで、ひとときの小休止を得られるかは、ナノクネーメの獲得にある、というのが筋書きのひとつになるだろう。