インドラ

ヒンドゥ−教の讃歌集である『リグ・ヴェーダ』の主人公。
嵐と戦の神である。
日本では帝釈天として知られている。
頭髪と全身は黄金に輝き、右手には稲妻を象徴する、金剛杵を武器として持っている。
2頭の馬に引かれた戦車、4本牙の巨大な象アイラヴァータに乗るとされている。
インドラが地上に降り立つ時は空に虹がかかるといわれている。

生まれながらに圧倒的な力をもつ荒ぶる神

伝承によると、天空神の子としてインドラが誕生したとき、雨を呼ぶ「雲の牛」が魔人ヴリトラによって捕らえられ、人間は干ばつに苦しめられていた。
生まれたばかりのインドラは、人々の困窮の声を聞くと、父から稲妻を奪い、神の酒ソーマを飲み干して、ヴリトラの弱点を見抜いて攻め、打ち倒したのである。

天界の問題児

叙事詩『ラーマヤナ』によると、インドラは賢者ゴータマの妻であるアハリヤを寝取ってしまう。
この不義に気がついたゴータマは怒り狂って、インドラの睾丸を斬り取ってしまう。
のちに他の神々により、インドラには羊の睾丸が与えられ、補ったとされる。


参考文献

PHP社 「天使」と「悪魔」がよくわかる本 吉永進一

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最終更新:2011年11月27日 23:45