エルズリー エルズュリ(erzulie freda)とは、ヴードゥー教におけるロアの一つ。
 海の神であったが、段々時代が下るにつれ川岸の神になった。
 海神アグウェの娘で、オグンの恋人とされる。結婚にはこの神が何とかしてくれると言われるが、他は現世と関わりを持たない。
 欧州の大母神(Great Goddes)のように、処女、母、老婆の三体を持つ。だけでなくて、ラダ群の他ペトロ群のエルズュリ・ジェ・ルージェ(Erzulie ge Rouge)という方もいる。

 エルズュリは「碧いヴェールを被った白人女性」か「聖母マリア」として表されるが、派生神でレグバの嫁であるマイトレス・エルズュリ(Maitres Erzulie)は、旦那(太陽神と言われる)とハグした際に肌が真っ黒になったと言われ(愛、女性美、富 嫉妬、不一致、虚栄心を司るって、えーと ラダ群の一柱だからいい神様で―)、エチオピア美人で表される。

なお檀原照和『ヴードゥー大全』によれば、西暦2000年代のハイチの人は「エズリー」と発音する。


参考文献

立野淳也『ヴ―ドゥー教の世界』133~134頁 

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最終更新:2022年04月30日 09:54