『稲生物怪録』とは、広島県三次市に伝わる妖怪の本である。

 魔の国の王になるべく「100人の勇気ある少年」をビビらす勝負を神野悪五郎という魔物としていた山本五郎左衛門(さんもとごろうざえもん)という魔物の人が、稲生平太郎という藝州の兄ちゃんを86人目に選び、一応諸書では「かなりオリジナルの妖怪」と言われるが、『耳嚢』によれば、「屋敷をうんこだらけにした」とあったり、原典では「戦慄!自分で転がる桶‼!」とかあったりするぞ、をこれでもかえいもってけ泥棒出血大サービスってなくらいに送りまくり、何とかせんとし、最後は稲生さんが苦手な蚯蚓!!まで出すが、結局彼がびっくりしなかったので、退散したとかいう話が展開している。
 その山ン本さんが「神野悪五郎が来た時にはこれを使えば助太刀するぞ」と言って稲生さんへ与えた木槌が残っていた。

参考文献


 村上健司『日本妖怪大事典』159頁

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最終更新:2021年06月25日 14:22