人面樹(Jimmenju, Nimmenju, Renmianshu)
中国語ではレンミェンシューと読む。
じんめんじゅあるいはにんめんじゅは、一応鳥山石燕大先生が作った妖怪である。
人の頭が生えた木で、その実は風にそよいで笑うと言う。
村上健司によれば、会津の『老媼茶話』に、大食国には人の首が生えた木が生えているという、
中国の話に取材した伝説があるという。
ワクワク(Wakwak)
人の頭が生える木と言ったら『千夜一夜物語』のワクワクが有名であるが、そのガラン版『アラビアンナイト』の前嶋信司の注釈によれば、ワークワークとされる国だか島とされる所は日本(倭国)に限らないらしい。セレベス、スマトラ、
中国、新羅 マダガスカルの可能性があるという。
人の頭の木
南方熊楠は、ヤシの実の、根っこと芽が出る穴が、三角形に並んで、いい感じでシミュラクラ現象を興す配置であるため、
中国に「人をぶった切ったらその死体から、生首の生えるヤシの木が生えた」ができたと言っている。
参考文献
村上健司『日本妖怪大事典』
山ン本眞樹『【復刻版】 怪の壺 あやしい古典文学』216頁
東洋文庫版アラビアンナイト15巻
南方熊楠全集第3巻
最終更新:2024年02月08日 16:15