雪女(Yuki Onna)
雪女あるいは雪バンバだかシッケンケンは、妖怪である。
女性の姿をして精を抜くと言われる。
『綜合日本民俗語彙』によれば、
岩手県遠野で、小正月か冬の満月の夜、沢山の子供を連れて出る、また青森県で、正月に現れ、1日で「33石分」の稲を吸うとされ、卯の日に帰るので卯の日が正月から遠い年には実りがあまりないと言われた。さらに鳥取県では、淡雪に乗り白幣を持って現れ、「湯ごせ水ごせ」と言って出る(水をかけると膨れ、湯をかけると萎む)という。
長野県諏訪郡では、シッケンケン(片足なので「ケンケンするもの」の意である可能性がある)という雪女が、見るものを縛ると言われるが、テギネカヘシやヒトツアシ、イッポンアシ等「一本足で雪の降った後の木の下等へ丸い足跡をつける」妖怪が居る。
子供を抱いて現れ、人へお子さんを預ける。その際ガキャはでかくなるので困るとか言われる。
参考文献
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村上健司『日本妖怪大事典』
柳田理科雄/黒城ろこ『妖怪 空想科学読本』74頁
最終更新:2025年07月13日 14:40