ジョロウグモは、リアルなやつとかでない。
おっさんが滝つぼの辺で釣りをしてると、自分の足へ一生懸命糸巻いてる蜘蛛さんがいるので、生暖かく見守って、お腹がすいたからその蜘蛛さんが苦心の塊を近所の切り株へ付けて、お握りとか食べてると、滝の底から
「いぃいかー」
と声がし、切り株の辺から誰もいないのに
「いぃぞー」
という声がして、その切り株がものすごい音を立てて水底へ落ちた、という伝承がその辺で言い伝えられていた。
参考文献
村上健司『日本妖怪大事典』176頁
最終更新:2021年07月05日 15:25