マドレモンテ(Madremonte)
コロンビアのマグダレナ川上流域に住む自然の女神。名前はスペイン語で森の母を意味する。
スタイルが良く、美しい顔立ち、草や苔を全身に纏い、色々な植物でできた帽子を被っていた。半分が人間で半分がジャングルの魂になっていると表現されることもある。炎の目と鋭い牙を有するともいう。
彼女は川辺の大きな岩や木々が生い茂った場所に姿を現すことがある。そして彼女には自然を守る使命があり、大自然の一部であるともいわれる。上流で彼女が川に入ったときは、川の水が濁ったり氾濫したりする。ときに激しい嵐を巻き起こすといわれ、嵐の夜に稲妻に混じって彼女の唸り声が聞こえることがある。彼女は森の聖なる場所に無断で立ち入る者、怠惰な者、不誠実な者に対して罰を与えにくるといい、人間を不思議な力で混乱させ、帰り道が分からなくなるほど多くの植物に覆われた場所に誘導してしまう。突然ひどい目眩がして、何時間も頭が混乱したとの体験談もある。ジャングルに入るときは彼女の怒りを避けるため、彼女の大好物であるタバコの葉をお供えしたり、タバコをふかしながら歩くようにしたり、キバナキョウチクトウやマチコペッパーといった植物の種や葉を身につけるという。
参考文献
サンドラ・ローレンス/スチュアート・ヒル/小林美幸『世界
モンスターMAP』51頁
ホセ・サナルディ/セーサル・サナルディ/寺井広樹『南米妖怪図鑑』87頁
最終更新:2024年06月11日 16:26