アピス(Apis、hcpy)
メンフィスを中心に信仰されていた雄牛、もしくは雄牛の頭をもった人間の姿をした豊穣の神。後に
アトゥム、
ラー、
ホルスと結び付けられたことにより、太陽の側面を持つようになったが、『天の雄牛』として月とも関係付けられる。アピス信仰の際には、一匹の牛を神として選び、その雄牛が死ぬまでアピスとして信仰する。そのアピスが死ぬと死体をミイラにし、装飾を施した後、石棺に納めた。その後神官たちが雄牛を選定し再びアピスとして信仰する。それを何代も続けていた。
参考文献
ステファヌ・ロッシーニ、リュト・シュマン・アンテルム『図説
エジプトの神々事典』35頁
最終更新:2021年05月29日 16:23