黒蟻(Kuroari)


昭和期の怪奇系児童書で紹介された南米の妖怪的な生物。
ポルトガル語ならフォルミーガプレータ(Formiga Preta)、スペイン語ならオルミガネグラ(Hormiga Negra)となる。
南米の黒蟻は今現在の科学技術よりも優れた原理不明の予知能力を有するといい、高い樹上でこの蟻が一枚の葉を噛み切って落下させるともう一匹の蟻が前もって正確な落下地点で待機しているという。
動物学の研究で明らかになった「生き物の超能力」を昔の人々は「妖怪の魔力」として恐れていたといい、このような生き物には人の魂が憑依することで半人半獣(蟻の場合は半人半虫だろうか)の妖怪となって人々を誑かしたり操ったりすると考えていた。

参考文献

 佐藤有文『世界妖怪図鑑 復刻版』112頁

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最終更新:2023年02月09日 17:56