鬼土鼠(Onitsuchinezumi)
福岡県に現れた妖怪。
丸い胴体、六本の脚、鋭い角と牙を生やした恐ろしい頭部を有する。
鬼土鼠という名前であるにもかかわらずその姿は鼠とは似ても似つかない。
端的に言うと、その姿は絵巻物に描かれた
牛鬼そのものである。
松崎山の地の底から呻き声と地響きが鳴り響いたので、所の者がそこを掘り返すと名も知れぬ謎の生物が出てきた。老人が申した情報によればこれは鬼土鼠というものらしい。
参考文献
兵庫県立歴史博物館/京都国際マンガミュージアム『図説 妖怪画の系譜』55頁
朝里樹/闇の中のジェイ『日本怪異妖怪事典 九州・沖縄』403頁
最終更新:2023年11月16日 22:17