概要


ウオルコ(Uorco)は、イタリアの伝承に登場する人食い鬼である。


 名前の意味は「貪り食うもの」で、ヨトゥンが「食べる」系の語であるのと似る。

 イタロ・カルヴィーノの本(あうあうあうあう)にシャルル・ペロー『おやゆび小僧』と同系の話があり、ここに出てくるひよこのプルチーノと兄弟がウオルコに食われそうになるがなんかする。のでペローがイタリアの伝承からオーグル?をでっちあげた可能性がある。

ジャンバティスタ・バジーレ『ペンタメローネ』の中に一応お腹いっぱい出てくる。表記はUorcoの他Uercoとも書かれる*1

また、健部伸明編集『幻獣大全1 モンスター編』では、16世紀に書かれたアリオスト『狂えるオルランド』の中に出てくるカリゴランテとかオルクスが、描写、造形に類似点があり、多分ウオルコあるいはウエルコの前の段階である可能性が示唆されている*2

参考文献


 健部伸明編集『幻獣大全1 モンスター編』新紀元社

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最終更新:2023年09月12日 16:37

*1 健部伸明編集『幻獣大全1 モンスター編』306頁

*2 健部伸明編集『幻獣大全1 モンスター編』307頁