巨人(Giant)
人間よりも大きな、人間の姿をしている種族。または、個体。
巨人は、その大きな姿に比例して力が強く、人間では歯が立たない。
北欧神話では、巨人は神々とさえ、まともに対抗できるし、神々と対等に婚姻関係を結ぶこともある。また、世界そのものになってしまうほど体が大きい巨人もいるし、富士山に腰掛ける巨人もいた。
しかし頭は神々より上というわけでは必ずしもなく(
プロメテウスのような例外はもちろんあるが)、力のみで人間を押し切っている物語も多い。とくに民話では、知恵のある若者に巨人が騙されて退治されてしまう話が好まれている(「長靴をはいた猫」や「ジャックと豆の木」が有名)。
体の大きさだけではなく、頭が複数あったり、腕が何本もあったりすることもある。これは、自然の偉大さを表現しているものだと考えられている。
巨人の名前(種族、民話の中の無名の巨人)
参考文献
健部伸明『幻獣大全I
モンスター』
ティタン(26頁) ティタネス(31頁) ギガス(56頁)
ヘカトンケイル(62頁) キュクロプス(66頁) ユミル(91~93頁) ムスペル(499頁) ヨトゥン(86頁) イーテン(86頁の他333頁「グレンデル」の項) エント(86頁 巨人の意味が先だから!) 「エティン」(143頁)
フリームスルス(90頁) ベルグリシ(110頁) ギューグ(103頁) トゥルサス(97頁) リシン(112頁) リーゼ(119頁) ヒューネ(126頁) フェンク(139頁) トロール(148頁) トロールコナ(158頁)
フォモール(214頁)
フォール(230頁) カウル(234頁) ジャイアント(254頁)
タルタロ(284頁)
ウオルコ(305頁) オーグル(311頁)
最終更新:2022年07月27日 00:42