カマキリ男(Kamakiri Otoko)


都市伝説として語られる怪物。

T大学のH研究室では泊まり込みで実験に勤しむ者が多いが、夜中に背筋の凍るような怪奇現象を体験する者も続出しているといい、その中でも特に恐ろしい存在がカマキリ男とされる。
カマキリ男は身の丈2mのカマキリの姿をしており、口から血を垂れ流し、H研究室で明かりを消して仮眠している者の耳元で「カマカマ……」と囁いてくるという。
古くからH研究室で働いているとある先生はこのカマキリ男の詳細を知っており、その先生の話によればカマキリ男は卒研で上手くいかなかったことが原因で自らの命を絶った佐々木という学生の亡霊らしい。
亡霊がカマキリの姿をしている理由は一切不明だが、もしかしたら卒研の際の実験が原因でカマキリになってしまったのかもしれない。
全く別の噂で、公園や観光地の便所にはカマキリ男と呼ばれる怪人が現れるという話もある。
カマキリ男は鋭い鎌を持っており、午後四時に個室で用を足している者がいれば扉の隙間から現れて足首を切ってしまうという。
こちらのカマキリ男は鎌を凶器として使用するからカマキリ男と呼ばれるようになっただけなので、本当に昆虫のカマキリの姿をしているとは限らない。

参考文献

 朝里樹『続・日本現代怪異事典』99, 181頁
 朝里樹『大迫力!戦慄の都市伝説大百科』20頁

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最終更新:2023年10月01日 14:19