100キロババア
近代
妖怪とも言われる
都市伝説の一つ。
様々な話があるが、共通している点は一つ、老婆が走っている車やバイクを追い抜くほどの物凄い速さで走り抜いていくという事。
物凄い形相で走っていたり、抜かれて呆気に取られていると事故にあったり、車道を逆走してたり、様々なパターンがある。
ババアほどメジャーではないが、同じようなジジイも居るようだ。
近いものに
ジャンピングババアが居る。
摩周湖に現れる怪異で、時速100kmほどで走る老婆だと言う。
また、支笏湖にも表れる。
追い越せば何ともないが、彼女に追いこされると事故にあうという。
ターボババア
ターボババアは、高速道路へ現れ、時速100kmほどで走る自動車と並走する着物姿の老婆、という形をしている。また、背中には「ターボ」と書かれているという。
兵庫県の六甲山で、ほぼ同じ話が語られており、ここに出て売る老婆は、「ターボ婆ちゃん」と呼ばれる。さらに、福岡県では、「着物の老人」という老婆が、四つん這いで走っていることがあり、時速100kmほどで走る自動車が、彼女に捕まるとスピンして転んでしまうという。
山口敏太郎は、彼女が進化するとハイパーババア さらには光速ババアになると言っている。
そのほかの老婆の皆さん
朝里樹によれば、高速で走る老婆の形をした怪異は、他に
「山形県長井」からの投稿による、時速80kmで走る自動車を追い抜く「快速バーチャン」、
京都府引張峠に出没する、身長30cmほどで自転車を追い抜く程度の能力を持つ「30センチババア」、
宮崎県の海岸沿いに出る、三輪車に乗った「三輪車のお婆さん」、
ターボババアの前形態である「
ジェットババア」、
夜中に現れ、自動車を追いかけると言われる「ジャンプババ」、
高速道路に現れ、高速で走る「1000キロババア」、
兵庫県での報告による、山道を夜走る自動車などに並走する「タタタババア」、
高速道路で出る「ダッシュババア」、
北海道の、あるトンネルの中のみに現れ、時速100kmで走る自動車よりも速く走りながら赤い歯を見せて笑う「走るバアさん」、
オートバイで走る人に並走し、バスケットボールをチェストパスする(それをどうしても事故が起こる)「バスケバアちゃん」、
大阪府難波に現れる、上半身だけで走る「ひじ掛けババア」、
高速道路を時速120kmで走る自動車を追い越す「120キロババア」、
愛知県のどこかに現れるという、跳躍しながら自動車を追いかけて呪い殺す、バイクで走行中に自動車に引かれた女性の怨霊「ぴょんぴょんババア」、
ポゴスティック(商品名がホッピング)に乗って自動車を追いかけ乗り越える「
ホッピングばあちゃん」、
福岡県の人が報告した、道路で走行中の自動車に、四つん這いの状態で追いつく、着物姿の老婆「四つん這いババア」、、
北海道のある場所に登場する、老婆の姿をし、リヤカーを引いてくる「リヤカーのお婆さん」
などがいる。
参考文献
朝里樹『現代日本怪異事典』
最終更新:2025年04月22日 15:14