ウイングフム(Uingufumu)
『水木しげるの妖怪人類学』で紹介された妖怪であり、誤解から生まれた創作妖怪。
ニューギニア島のウイングフムは木の中に住む女妖怪もしくは女精霊だという。
ウイングフムが住む木の側を男性が通行すると、木の下にある穴からウイングフムが出てきてその住居へ引き摺り込まれてしまう。
木の中の住居は広い空間で数多くのウイングフムたちが住んでおり、男性が連れて来られると喜んで歌を歌い出し、そして連れて来られた男性は夜明けまで男根を掴まれては次々と性交をさせられ精気を奪われ命を落とすことになる。
連れ去られた男性を助けるために人々がウイングフムと戦おうとしても、ウイングフムは霊なので瞬時に姿を消してしまう。
だが、正確には木の中に住んでいて男性を犯す女精霊は
ウングフォトゥスと呼ばれており、ウイングフム(正確にはウィングフムでありしかも複数形での呼び名)は木ではなく山の岩穴に棲む精霊なのでウングフォトゥスとは無関係である。
参考文献
水木しげる『水木しげるの妖怪人類学』281頁
最終更新:2024年04月08日 23:29