ヴォイニッチ手稿(The Voynich Manuscript)

イタリア、モンドラゴーネ寺院にて1912年に発見された手書きの文書のこと。
発見したニューヨークの古書売買業者Wilfrid M.Voynichの名にちなんで『ヴォイニッチ手稿』と呼ばれている。ヴォイニック手稿、ヴォイニッチ写本などとも言われる。

「世界一の奇書」などと呼ばれる、謎の書物。
15世紀ごろに作られたものらしいが、その内容はさらに昔から書き受け継がれてきたものといわれる。
「世界一の奇書」そう呼ばれるのは、この書物には始終200ページ以上に渡って、翻訳不能な文字で埋められているからである。そこに各種の植物(そのほとんどは実在しない)のイラストや、占星術的な図像が付されている。
文法を見ても同じ単語が3つ続いたりと、既知の言語にはない特徴も持っている。
未知の言語、暗号、デタラメ、という三つが現在言われている主流の説である。
数々の言語学者、暗号の専門家、数学者たちが解読に挑戦したが、ことごとく失敗に終わっている。
唯一読み取れる挿絵からその内容は占星術書、薬草学の書、魔術書、錬金術書などと言われている。

オーパーツといわれる点は、天体望遠鏡が無ければ見る事ができないであろうアンドロメダ星雲と思われる図、顕微鏡が無ければ描けないであろう植物の断面図が描かれている点である。

現在はアメリカ、コネチカット州のエール大学の図書館にあり、インターネットでスキャンした画像を全てではないが見る事ができる。


参考リンク

エール大学付属、ベイニッケ図書館(Digital Images Onlineからvoynichを検索することでスキャン画像を見る事ができる。)
The Most Mysterious Manuscript in the World

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最終更新:2021年05月23日 10:46