安倍晴明(あべのせいめい)

安倍晴明(921~1005)は、平安中期の陰陽師である。安倍清明と表記される事もある。
陰陽・暦術・天文の術に精通し、伝説的な易占の名人といわれる。
晴明は、陰陽道を賀茂忠行、保憲父子に学び、第66代一条天皇のとき天文博士となった。
彼は十二神将という式神(職神)を自由に操り、占星術によってあらゆることを予知する力を持っていたと伝えられる。
この予知に関する説話は、「今昔物語」や「古今著聞集」にも見て取れる。

著書に「簠簋内伝(ほきないでん)」「金烏玉兎集(きんうぎょくとしゅう)」や「占事略決(せんじりゃくけつ)」があり、
晴明の子孫は土御門家となり陰陽道を伝えた。
晴明が始めたといわれる星型の呪符紋様を「晴明判文」いい、魔除けの為に半纏の背紋様としたりしていた。
この判文は戦前まで店で売られていたし、現在でも地方へ行くと見受けられる習俗だという。

晴明石と呼ばれ、雨乞い・火難避け(水による)の神として信仰されている石が鎌倉にあるが、
これは、晴明の天文術による不思議な力にあやかった物であろう。
加持祈祷を行った場所などという逸話が残っているが、明らかに後から付けられた伝説である。

  • 安倍晴明を祀る神社(占師の守護神・魔除けの神)
    • 大阪府阿倍野区阿部野元町 安倍晴明神社
    • 和歌山県日高郡龍神村谷口 晴明神社
  • 晴明石 (雨乞い・火難避けの守護神)
    • 鎌倉市山之内

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最終更新:2021年05月27日 15:17