バール(Ba'al)


バアルと表記されることもあるが、エジプトの神バアル及び悪魔バエルとの兼ね合いからここではこの神の名を「バール」で統一させて頂く。


フェニキアの神バールは元々1柱の神をさす固有名詞だった。しかし、後にバールは「神」を示す一般名詞として使われるようになり、数多くの「バール・~~」が登場するようになった。
旧約聖書にも偽の神として何柱かのバールが登場しており、かの有名なベルゼブブもその一柱である。

イスラエルが「バール・ペオル」を崇拝したことで主の怒りを招き、疫病が広まったことがあった。
主はモーセに「民の長たちを悉く捕らえ、主の御前で処刑し、白日の下にさらしなさい。さすれば主の憤りはイスラエルから去るであろう。」と伝えた。
モーセはこれを受け、裁判人に「各々、自分の配下でペオルのバールを慕ったものを殺しなさい」と告げた。
その後、疫病は収まった餓死者は24,000人に及んだという。
また、「バール・ベリテ」を拝む人々の住む町を襲撃し、鏖殺し土地に塩をまいたこともあった。
別の町では、1,000人を焚殺したこともあった。

地獄の辞典にはバール・ゼフォンという地獄の憲兵も記載されている。

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最終更新:2005年05月15日 10:48