バエル(BaelもしくはBaal)


バアル」や「バール」と表記されることもある。

グリモアの一つである『ソロモンの小さな鍵』の第1部「ゲーティア」に記されている、72柱の1柱にして黙示文学「エノク書」を元とした「偽エノク文書」の目録にもその名が残されている悪魔。
一般に悪魔の中でもかなり上位の力を持つとされ、地獄の悪霊66個軍団を率いる。
東を統一しており人間を透明にする事ができる。また、人間に奸智を授けたりもする。
ヒキガエルと人間と猫の三つの頭、またはヒキガエル、猫、人間のいずれの姿で現れる。
元はカナアンの神の豊穣の神バール

地獄の辞典』では、異教の神バール*1と悪魔バエル*2は別々の項に書かれている。

書いてある本

ローズマリ・エレン=グィリー『悪魔と悪魔学の事典』338頁
佐藤俊之/山北篤『悪魔事典』220頁
コラン・ド=プランシー『地獄の辞典』

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最終更新:2025年05月29日 11:43

*1 『地獄の辞典』215頁

*2 『地獄の辞典』216頁