666の獣

新約聖書ヨハネの黙示録13章に登場する言葉。

それによると、世紀末に現れ人々を惑わせる獣には666の数字が刻印されていて、その数字を持つ者によって人々は支配されるという。
なお、「その数字を持たぬ者は物の売り買いなどができない」とも書かれており、それはコンピュータや、クレジットカードの事を指しているという者も居る。

上記の理由から、666は「獣の数字(Number of the Beast)」と呼ばれ、敬遠されている。

もっとも、古今聖書に書かれている事柄を真に字義通りに解釈するのが不毛であり、むしろイエスが宗教指導者に対して度々述べていた「例え」等といった捉え方をする方が適切であるというのは、もはや言うまでもないことであろう。


ちなみに、666という数字とローマ皇帝の一人ネロに関する1つの話がある。
まず、2つの事を覚えていただきたい。
  1. ネロは聖ぺテロを逆さ磔に処したりキリスト教の教徒を虐殺したりと暴君で知られており、キリスト教信者にとっては忌むべき名である。
  2. ヘブライ語はアルファベットと対応しているが、さらにその文字自体が数字を表している。

以上を踏まえて頂くと、7文字で綴るヘブライ語の「皇帝ネロ」(נרון קסר ちなみに、アルファベットでは「NRVNQSR」となる)は1文字が1つの数字と対応しているため、その綴りが7つの数字を表している事に納得していただけると思う。

それは前から順に「50.200.6.50.100.60.200.」となる。
これを全て足すと・・・そう、御想像の通り「666」となるのである。(c.f.ゲマトリア?)


なお、研究の結果ヘブライ語をそのまま読んだ時とラテン語をヘブライ語に直して読んだ時では
綴りの違いから数字が異なってくるので注意が必要。
ヘブライ語を直訳すると666だが、一度ラテン語の翻訳を通すと616となる。

666と616どちらも写本が発見されているが原本はいまだ未発見のため、どちらが正しいかは一概には言えない。

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最終更新:2021年07月05日 14:21