八岐大蛇(ヤマタノオロチ)
「やまたのおろち」の名の通り、八つの頭と尾を持つ大蛇。眼はほおずきのように紅く、
体には杉やヒノキ、ひかげのかずらが生えていて、腹はいつも血でただれている。
毎年土地神の娘を喰らっていたが、8人目の
櫛名田姫を食おうとしたとき、
須佐之男命に酒で酔ったところを退治された。この出来事のあった山は、昔は大蛇の山といったが、今では八雲の山という。
中ほどの尾から
草薙剣(アメノムラクモノツルギ)が出てきた。
この神話が何を指しているかについては諸説あり、オロチは野蹈鞴の火を表しており、鉄器文化を持つ民族を、
須佐之男命が平らげたということを示しているとする説、オロチとは氾濫する川の形容であり、
須佐之男命が治水工事を行って、農民の象徴である
櫛名田姫を救ったとする説などがある。
最終更新:2005年08月31日 21:50