シャチのカムイは、アイヌの間で、くじら関係がレプンリリカタイナウウクカムイを最高のカムイとして、適当なパンテオンみたいなのを作る際に崇拝の対象とされたシャチの方のカムイである。
レプンカムイ「rep(沖)un(いる)kamui(カムイ)」
アトゥイコロカムイ「atuy(海)kor(領有する)kamui(カムイ)」
トマリコロカムイ「tomari(入江)kor(領有する)kamui(カムイ)」
など、地方により多彩な名で呼ばれる。
海にいるカムイの中で、もっとも高位のカムイと考えられた。

ヤンケソッキコロカムイ(沖のシャチのカムイにして海の支配者)が、若いシャチの支配者とされ、「海幸」を授けるとされるが、日本語のサチは外来魂とされ、あ、オルカを指す日本語シャチと海幸山幸のサチは同系で、「サチが具現化している」ことになっていた。

シャチに殺されたクジラが浜に打ち上げられることがあり、サハリンではそのようなクジラをシャチ「アトゥイコロカムイ」からの贈り物として村を挙げて肉や脂の採集に赴いた。またイソヤンケクル(海幸を浜に上げるお方)、イコイキカムイ(それをいじめるカムイ)の異称もある。

参考資料

北海道の項を参照のこと。

山北篤監修『東洋神名事典』174頁
『知里真志保著作集 1 説話・神謡編 1』336頁

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最終更新:2021年07月04日 15:44