マルコシアス(Marchosias)
マルコキアスとも。
もともとは
主天使?、もしくは
権天使の地位にいたという、30の軍団を支配する悪魔。
地獄最強の魔獣とも言われている。
召喚されると、
グリフォンの翼と大蛇の尾を持つ狼の姿で現れる。その口からは火を吐き、
また、翼に「炎の氷柱」という武器を仕込んでいるという説もある。この炎の氷柱とは、
現在の兵器に例えればミサイルのようなものだろうか。術者が希望すれば、力強い兵士の
姿にも変身する。
術者に対しては基本的には忠実に従うが、術者からの質問に対しては、話術で話題を
そらしたり、わざと遠まわしな言い方をしたりすることもある。
もし、何らかの不注意でマルコシアスの機嫌を損ねてしまって、手がつけられなくなった場合は、
同じ
ソロモン72柱の悪魔の一柱である
グレモリーに仲裁してもらうと良いとされている。
もともとマルコシアスは
グレモリーの騎獣だったとも言われており、彼女のことを今でも主人としている。
また、
グレモリーが温和な性格なのにかこつけて、彼女を脅迫しようとした魔術師を八つ裂きにしたとか、
マルコシアスがまた何の変哲も無い子供の狼だった頃に
グレモリーに拾われ、その乳を飲んで育ったことで
現在のような姿と魔力を得るようになった、などと言う逸話もある。
書いてある本
ローズマリ・エレン=グィリー『悪魔と悪魔学の事典』432頁
佐藤俊之/山北篤『悪魔事典』280頁
最終更新:2025年05月20日 14:24