キキーモラ(Kikimora)
キキーモラとは、ロシアに伝わる
妖精。女性で、家の暖炉の側に棲むという。
草野巧『幻想動物事典』によれば、その姿は「人間の子供くらいの大きさしかない、藁の様に痩せた小人の女の子」と、
別の伝承で「頭は頭巾をかぶった狼、口は鳥のくちばし、脚は鶏」、また
「2本の長い角がはえている」
「手は毛むくじゃらで、指は長く鉤爪がある」ともいう。
その家の主婦が働き者だと、皆が寝静まった真夜中に機織を手伝ったり家事を肩代わりしてくれたりする。しかし、逆にその家の主婦が怠け者や不信心者だと、その子供を夜泣きさせたり家事を妨害したりするという。
キキーモラの立てる音を聞いたり、姿を見たりするのは不吉の前兆とされる。
ピーターへイニングによれば、おもてなしをすると家の手伝いをするという。
また、栗原成郎によれば、大工が仕込んでいくといわれ、このキキーモラに取りつかれた家は、大変な目に合うという
参考文献
山北篤/細江ひろみ/LIM/緑川美帆『1日3分読むだけで一生語れる
モンスター図鑑』86頁
健部伸明/怪兵隊『幻想世界の住人たちII』56頁
草野巧『幻想動物事典』
朝里樹『世界現代怪異事典』171頁
栗原成郎『ロシア異界幻想』
最終更新:2024年02月26日 15:47