ストリゴイイ(Strigoyi)


ルーマニアにおける最も一般的な吸血鬼で「死せる吸血鬼」と呼ばれる。
赤髪碧眼で2つの心臓を持つ。
女のストリゴイイはストリゴイカ(Strigoika)と呼ばれる。

自殺、魔女、犯罪者、偽証者、吸血鬼に殺された者、七番目の息子、胞衣をまとって生まれた者、猫に跳び越えられた屍体、胎内にいる時吸血鬼に睨まれた者、片思いの末結婚できずに死んだ者など、様々な原因で人間は死後、ストリゴイイになるという。


死者をストリゴイイにしないために、死体の心臓に鎌を突き刺したり、9本の紡錘を地面に突き立てて起き上がれないようにするなど、様々な方策が講じられた。
また、埋葬に用いたロープや屍体が黒魔術を行う者の手にわたると、親族までが吸血鬼にされるともいう。


ストリゴイという名は「ストリガ」(叫ぶことの意)に由来し、高い声で叫ぶのでこの名がついたという。

参考文献

 森野たくみ『ヴァンパイア 吸血鬼伝説の系譜』122頁
 ロバート・カラン/粟生こずえ『封印された博士ノート 伝説のヴァンパイア』20頁
 水木しげる『水木しげるの続・世界妖怪事典』132頁

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最終更新:2023年09月29日 13:24