パエトン

アポロンと人間の女性との間に生まれた少年。

遊び仲間たちから、お前が本当にアポロンの子供とは思えない、と言われたのを
きっかけに一人でオリュンポスへ向かった。

アポロンはやって来たパエトンを歓迎し、自分がパエトンの父親である証として、
どんな望みでも叶えてあげようと言うと、パエトンは、アポロンが日課として
毎日乗っている太陽の二輪車を一人で運転したい、と言った。アポロンは、それだけは
出来ないと断ったものの、パエトンは頑として他の望みにしようとしなかったため、やむなく
アポロンは、パエトンに太陽の二輪車を運転させることとなった。

しかし、太陽の二輪車は当のアポロンですら、乗るときには細心の注意を払いながら運転する、
非常に危険な乗り物。パエトンが早速運転したはいいものの、すぐに素人のパエトンの手に負えなくなり、
太陽の二輪車は暴走を始めて、その影響で世界中が大混乱に陥ることになった。

この状況を見かねたゼウスは、やむを得ずパエトンに稲妻を落とし、パエトンは二輪車から落下して、
エリダヌス川という川に着水し、そのまま息を引き取ったと言う。

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最終更新:2005年08月09日 18:37