ポリュペモス(Polyphemos)

ポリュフェモスとも。
ポセイドンと、ニンフのトオーサの息子。一つ目の巨人サイクロプスの一人。

海のニンフ、ネレイスの一人であるガラティアに恋をした話がある。

オデュッセイアによれば、オデュッセウスの一行を捕らえたポリュペモスは、毎日彼の部下を2人ずつ殺していた。
オデュッセウスは一計を案じ、「ウテュス」と名乗ってポリュペモスにワインを飲ませた。
すっかり酔っ払ったポリュペモスの眼を杭で刺し、逃げ出したのである。
サイクロプスの仲間たちが、一体誰の仕業かと尋ねると、ポリュペモスは「ウテュス」だと答えた。
仲間たちはあきれて、彼を置いて帰ってしまった。
ウテュスとは、「誰でもない」という意味だったのだ。
ポリュペモスは父に訴え、嵐でオデュッセウスの一行の船を漂流させる。

アルゴノートの一員であるポリュペモスとは別人。

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最終更新:2005年09月24日 02:52