ロンギヌスの槍
ロンギヌスの槍 とは
キリスト教文化圏で言われる、
イエス磔刑の際にナザレのイエスをぶっ刺したと言われる槍である。いわゆる
聖遺物である。
『
新約聖書』に、その刺した人の名前である「ロンギヌス」は全然出てこない
570年、ピアチェンツァの聖アントニウスが、聖なる槍について記述しているが、20世紀後半では、ロンギヌスの槍の穂先(持つところは7世紀から紛失している)が多数あり、本物はわからない。
『黄金伝説』平凡社刊 第一巻によれば、ロンギヌスはローマの百人隊長で、イエスの磔刑に対し、槍をぶっ刺したところ、その聖なる体か出る血が目に入り、視力が回復したそうである。
この名詞或いは伝承は、『ニコデモによる
福音書』(ピラト行傳)に登場する。
槍そのものは、皇帝コンスタンティウス(在位305~306)の母親、聖ヘレナが発見し、6世紀からの聖槍伝説で持てはやされることになった。後に、穂先しかなくなったことになっている。
参考文献
山北篤 監修『魔道具事典』151頁
『黄金伝説』
最終更新:2021年06月01日 15:00