鉄門海(1768~1829)

(1)本名砂田鉄といい、農家の家に生まれたが、女郎とのもめ事で侍を殺し得度。俗世を捨てたが後、もとは恋仲であった女郎が現れ、所帯を持ちたいと願ったが、鉄門海はそれを拒み自らの睾丸を切り取り、その女郎に渡した。後その女郎の人気は上がり、鉄門海の睾丸には商売繁盛の利益があるとされ、後他の遊女の間を、その睾丸の貸し借りが起こり、干からびてミイラ化してしまったという(これは真実だと信じられていたが、調べたところそれは刀で切った形跡はなく、死後ミイラ化したものが衝撃で取れた物であるという)。鉄門海は諸国を歩き回り、布教活動を行い続けたという。また眼病が流行したとき、自らの目をえぐり取り、隅田川に投じて祈祷し、収めたたともされる。鉄門海は自らを衆生救済のため即身仏となり、六十一歳でなくなった。

参考

学研 真言密教の本
ナツメ社 図解雑学『密教』

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最終更新:2006年06月13日 17:43