聞得大君

琉球における最高神女。
国王のオナリ神?として、国王の壮健と王国の繁栄を保障していた。

概略

「きこえ」は「名高い」、「大君」は高級神女「君」の中でも最も地位が高いことを示す。
その就任式を「お新下り」といい、琉球最高の聖地斎場御嶽でおこなわれ、就任後は聞得大君御殿に別居してキンマモンと火の神を祀った。

もともとは王女が任命されることになっていたが、第二尚氏11代尚貞王以来、王妃が任じられることもあった。独身でなくてはならぬという決まりはなかったが、一生独身ですごした人も多かった。
1667年には王妃の上位だった位が、王妃の次位に改められた。これは「羽地仕置」の王政改革の一環で行われたもので、政治の宗教への優越性を明らかにするものだった。

参考文献

『琉球宗教史の研究』 鳥越憲三郎 角川書店 1965年 
『日本の神々神社と聖地13 南西諸島』 谷川健一・編 白水社 1987年
『沖縄大百科事典』 沖縄タイムス 1983年

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最終更新:2006年06月16日 20:35