善無畏(637~735)
(1)東インド・オリッサの王族に生まれ、仏門を修め七十九歳と言う高齢にもかかわらず、インドから中国(唐)に渡る。中国に渡ると、高齢である事と
シャカ族に列なる王族である事から、時の皇帝玄宗により庇護され、経本の翻訳を行ったとされる。しかし、当時の時代背景では、
仏教より
道教を重要視する声が強く、布教に関しては熱心に執り行ったとはされていない。
密教の重要教典である経典『大日経(大毘盧遮那神変加持経)』を翻訳した。
伝説によると、善無畏は大日経を翻訳し弟子に教えたが、良き弟子を得る事は出来ず、晩年に日本に渡り中国語訳した大日経の一部を日本の久米寺に納め、それを
空海は入唐前に呼んだとされる。
参考
ナツメ社 図解雑学 『密教』
最終更新:2007年07月11日 13:19