南極老人 寿老人

りゅうこつ座のカノープスを中国では「南極寿星」「寿星」と呼び、その化身が南極老人である。極端に長い禿頭をもつ仙人?の姿で表される。日本では七福神のメンバーの寿老人として親しまれている。りゅうこつ座は南天低くに位置し、北半球からは冬場しか見ることができなかったため、南極寿星が見られると天下は泰平であるとされた。

宋代の元祐年間(1086~93)、都に体の半分が頭であるという老人が現れ、人々に長寿の術を授けて回り、占いをしては酒を買って飲んだ。それが皇帝の耳に入り、宮廷に招かれた老人は樽いっぱいの酒を飲んでも酔わず、忽然と姿を消してしまった。翌朝になって「昨夜、南天低くに明るい星が現れた」と上奏を受け、老人が南極寿星の化身であることを知ったという。

参考資料

青春出版社 妖怪と絵馬と七福神
東京堂出版 中国シンボル・イメージ図典

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最終更新:2006年10月31日 12:23