ユースケースとはなに?
- 顧客の要求を羅列したもの
- 要求とはシステムの機能となるものである
- 主に基本設計のフェーズで使用(ただし、正確にどこで使用するかは決められていない)
- 詳細設計の元になる
- 後にシーケンス図やクラス図に発展
どのように表すか
次の二つがある。
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ユースケースダイアグラム
簡潔な図で表す
-ユースケーステキスト
文章で表す
一般的にユースケーステキストのほうが重要度が高い。
ユースケースダイアグラム
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ユースケーステキスト
ユースケース名 | 本を貸し出す |
アクター | 図書館の事務職員 |
目的 | どの本をどの会員に貸し出したかを記録したい |
事前条件 | 貸し出した事実が記録されていない |
基本系列 | 1.アクターがこのユースケースを起動する |
2.システムは会員と貸し出そうとする本の識別を要求する | |
3.アクターはそれらの識別を提示する | |
4.システムは利用者が貸し出しの上限冊数を超えていないことを確認して、その本が貸し出されたことを記憶する | |
代替系列 | 基本系列4において、会員の貸し出しの上限冊数を超える場合は貸し出しを拒否する |
事後条件 | 貸し出した事実が記録されている |
備考 | 1.会員の識別は会員カードで行なう |
2.会員が本人であることの確認は、アクターが会員カードの写真を元に行なう | |
3.ほんの識別は本に貼り付けたバーコードで行なう | |
4.貸し出しの記録は、貸し出しの年月日時とする | |
シナリオ | |
1.バイナリ太郎は2006年4月8日に今日から日記を書いてみよう1」を借りようとしたが、既に貸し出し中の上限を超えていたので、貸し出しを拒否された |
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ユースケース名
機能。「貸し出し」のような名詞でなく、「貸し出す」のうように文章で表現する
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アクター名
個人名を書くのではなく、その役割を書くこと
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目的
アクターの視点で何がしたいのかを記述する
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事前条件
基本系列を実行するにあたって前もって満たしている条件(状態)
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基本系列
--基本シーケンス。システムとアクターとの間の対話を並べたもの。- システムとアクターのやり取りを交互に書く。
- 通常4~6回で完了させること。
- 主語を明確にすること。
- ひとつのやりとりには、複数のことを詰め込まないようにすること。
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代替系列
システムとアクター間のエラーや例外的なやり取り
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事後条件
基本系列が実行された結果としてオブジェクトがどのような状態になったかを書く
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備考
ユースケースを見る人の理解になることを記述する
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シナリオ
このユースケースの具体例を書く 正常ケース 異常ケース
参考書籍
- UMLモデリングの本質 児玉公信
- UMLモデリングのエッセンス マーチンファウラー