OUTRIGGER CANOEING MANUAL内検索 / 「1.4.アウトリガーカヌーの精神性」で検索した結果

検索 :
  • 1.4.アウトリガーカヌーの精神性
    1.4.アウトリガーカヌーの精神性  アウトリガーカヌーは、何もかもが便利な現代社会とは全く反対の精神をもつ乗り物です。一切の動力を使わずに、お互いを信頼しあう人間の力だけで海を渡っていく姿は何百年たっても変わることがありません。自然の力に抗うことなく流れや風をつかむには、野性的な感覚を研ぎ澄ますことも大切。  自然を尊重し、自分の命を預けるアウトリガーカヌーを大切にし、力を合わせて共に目的地を目指す仲間を信じる、ということが求められるのです。ごく当たり前な話ですが、しかし日常生活ではなかなか実践できないことでもあります。  仲間が集まったら挨拶しあう、アウトリガーカヌーや道具類は最大限の注意を払って丁寧に扱う、海でゴミを見たら拾う。このような小さな行動の積み重ねがあって、初めてアウトリガーカヌーに乗るにふさわしい人間として認められるのです。
  • 1.3.アウトリガーカヌーの構造
    ...のです。 1.4.アウトリガーカヌーの精神性
  • メニュー
    ...ガーカヌーの構造 1.4.アウトリガーカヌーの精神性 2.STARTING YOUR CLUB 2.1.アウトリガーカヌーはクラブスポーツ 2.2.クラブ設立発起人 2.3.クラブのデザイン 2.4.クラブ予算案 2.5.活動拠点 2.6.アウトリガーカヌー、備品類の確保 2.7.メンバー集め 2.8.クラブ設立 3.LASHING 3.1.ラッシングとは? 3.2.ロープワークの基本 3.3.イアコとアマ 3.4.イアコとカヌー本体 3.5.セッティングの微調整 3.6.ダブルハル 4.PADDLING 4.1.パドルについて 4.2.パドリングの考え方 4.3.体力と精神力 4.4.基本テクニック 4.5.シート順の役割 4.6.練習方法 5.STEERING 5.1.ステアの役割、責任 5.2.ステアの考え方...
  • 1.2.世界のアウトリガーカヌー
    1.2.世界のアウトリガーカヌー  元々、太平洋の島々では宗教的な意義を持つカヌー競争が盛んに行われていました。それぞれの島や集落は屈強な若者を揃え、先祖への祈りをこめ、また豊穣を祈ってアウトリガーカヌーの競争に臨みました。しかし、キリスト教の教えによって旧来の文化は否定され、抑圧の時代がこれら伝統を消し去ってしまったのです。  一旦滅びかけた太平洋の民族の象徴とも言うべきアウトリガーカヌーの文化は、20世紀に入ってからハワイが観光地として発展するに伴い、レジャーやスポーツとして復活を遂げました。島を訪れた人々は、この素晴らしい舟に乗って海を楽しみ、その魅力にとりつかれたのでしょう。こうして、ハワイではアウトリガーカヌーのレースイベントが盛んに行われるようになりました。最も典型的なレースが、ハワイ諸島のモロカイ島からオアフ島までの海峡を横断するMolokai Hoeです。現在でも...
  • 2.6.アウトリガーカヌー、備品類の確保
    2.6.アウトリガーカヌー、備品類の確保  4人乗りアウトリガーカヌーは国内でも生産されており、比較的容易に入手することができます。メンバー数や活動拠点の状況によって、カヌーのタイプや艇数は変わってきます。  時間があり、語学に堪能な方であれば、海外のメーカーから購入するか、中古品を探して輸入するという手もあります。この場合は、カヌーの品質などを実際に確かめる必要もありますので、現地に信頼できる協力者を確保して輸出入などの様々な手続を行うと良いでしょう。  また、カヌーを移動するための台車も必需品です。これはタイヤやパイプを組合せて自作することをお勧めします。必要な部品は国内で入手可能です。  他に必要なものとしてはパドルがあります。パドルはアウトリガーカヌー専用の物が海外のメーカーから発売されており、国内にも取り扱い業者があります。また、自分で木を削り出して作っ...
  • 2.1.アウトリガーカヌーはクラブスポーツ
    2.1.アウトリガーカヌーはクラブスポーツ  一人乗りのカヌーであれば、自宅のガレージに保管し、好きなときに独りで遊ぶことが可能です。これに対し、アウトリガーカヌーは大きく、重く、大勢の仲間が集まらなければ漕ぐこともできません。アウトリガーカヌーがクラブスポーツたる所以はここにあります。  仲間が集まれば、当然ながら色々な意見や要望が出始めて、誰かがリーダーとしてみんなをまとめたり、役割分担などを調整する必要が出てきます。そこで「クラブ」という組織創りが求められるのです。「クラブ」という組織は、参加者一人一人が他の参加者みんなのために活動して支え合い、まるで一人の人間のように意思決定したり行動したりするのが理想の姿でしょう。
  • 1.1.太平洋のカヌー
    1.1.太平洋のカヌー  カヌー(CANOE)という言葉は、漕ぎ手が前を向いて座り、片方のサイドをシングル・ブレードのパドルを使って漕ぐ舟を指し、ボートやカヤックとは区別されます。カヌーは主に太平洋エリアで発達した舟で、東南アジア、アフリカ東岸のマダガスカル、アメリカ大陸など広いエリアに様々な種類のカヌーを見ることができます。日本でも沖縄のサバニ?や太平洋岸各地に残る丸木舟はカヌーの特徴をよく残しています。  これらのカヌーの中で、細長い艇体とバランスを取るための横にせり出した浮(アウトリガー)が取り付けられたものを「アウトリガーカヌー(Outrigger Canoe)」と呼びます。ただし、アウトリガーカヌーというのは英語であり、元来太平洋の言語では「ワカ・アマ」「ヴァア・アマ」「ヴァカ・アマ」と呼ばれるようです。これらに共通するのは「アマ(アマ)」という言葉で、一般的にはアウト...
  • 5.4.練習方法
    5.4.練習方法  ステアの技術はとても繊細で感覚的なので、海の上で経験を積むしか上達への道はありません。海や舟の特性を理解するにはアウトリガーカヌーに乗る以外にも、泳いだり、サーフィンに挑戦するなど、とにかく海と付き合うことが大切です。また、責任のプレッシャーに負けて挑戦を止めてしまうことがない様、ある程度の気楽さやチャレンジャー精神も必要です。  練習する際は風や波の穏やかな日を選び、広い水面が確保できる場所で、経験者と一緒に行いましょう。 ''ポーキングによる旋回''  アウトリガーカヌーを完全に停止させます。  カヌーの左側からパドルを45度の角度でカヌーの底へ向かって差し込みます。  両手を使ってブレードを左外へ向かって押し出します。  カヌーを左回り(反時計回り)に360度回転させるまで繰り返します...
  • 6.4.器具の点検
    6.4.器具の点検  自動車に運転前点検が必要なように、カヌーも使用前のチェックを心掛けましょう。海上で不具合が生じては、安全で快適なパドリングは望めません。カヌー本体のクラックや前後のバルクヘッド(浮力維持のための船室)の気密性は確実に確認してください。さらに、ライフジャケットなどの器具も破損や故障などがないか、使用前にしっかり点検しましょう。  また、アウトリガーカヌーの場合はベイラー(水出し用のアカ汲み)、レスキューロープ、ホイッスル、緊急連絡用の携帯電話などもしっかり確認しましょう。 6.5.出艇の連絡
  • 3.4.イアコとカヌー本体
    3.4.イアコとカヌー本体  最も大きな力がかかる部位ですので、正確なラッシングが欠かせません。こちらも二人一組で協力して行いましょう。ここでは一般的なアウトリガーカヌーでの方法をご紹介します。  まずは太さ6mmの綿(コットン)ロープを10m用意し、思い切り引っ張って十分に伸ばします。  ロープを二つに折って、真ん中に片結びで輪を作ります。同じものが前後用に2本必要。  カヌー本体の前後のスプレッダーへイアコの位置を合わせます。  まずは後ろ側のスプレッダーにロープを掛け、真ん中に作った輪に2本の端を通して固定します。  二人がカヌーの左右にそれぞれ立ち、1本ずつロープを持ちます。  二人同時に、軽く引っ張りながらイアコの上にロープを回します。  イアコの上を交差させたら、ガンネルに空いている穴に通します。  二人同時に上に向か...
  • 2.4.クラブ予算案
    2.4.クラブ予算案  クラブを立上げ、動かしていくにはメンバーの汗と共にお金が必要となってきます。また、一度創ったクラブは何年も続いていくことになるので、長期的な計画が欠かせません。そして、将来像を実現するためには、ツールを揃えたり、メンバーを集めたり、イベントを開催したりと、収支が伴うケースが色々と考えられます。  そこで、手始めに向こう5年間の収入と支出をシミュレーションしてみましょう。ここではメンバーの増減と会費、アウトリガーカヌーの艇数といった項目が予算作成のキーポイントとなります。例えば、メンバーが増えれば会費収入も増加しますが、一方で新たにカヌーを導入するなどの支出も発生します。  資金をどう調達するか、というのもクラブの発展に欠かせない視点です。財源は、受益者負担(会費)が基本ですが、バザーやリサイクル、清掃・美化等の関連事業収入、行政からの委託費・助成金...
  • 6.3.服装
    6.3.服装  アウトリガーカヌーは濡れるスポーツであり、運動量も多いのがポイント。動き易さ、快適さ、そして濡れたときにも身体を冷やさず、泳ぐことを妨げないウエアを必ず着用してください。濡れると水を吸い、乾きの遅い、綿シャツやジーパン等は厳禁です。通気性のある化繊素材(ナイロン、ポリエステル等)を選ぶようにしましょう。  海上では風が体温を低下させます。一番上に着るウエアとして、防風、防水性の高い、ウィンドブレーカーが有効です。また、夏の晴天時などは熱中症や日焼けを避けるため、帽子やサングラスを着用し、サンスクリーンなどを利用しましょう。  水中に放り出されても、確実な浮力を与え、溺死から救ってくれるライフジャケットも、水の上で遊ぶアウトリガーカヌーでは、必ず着用してください。身体の動きを妨げず、十分な浮力が設定されているカヌー専用のライフジャケットをお勧めします。 ...
  • 5.1.ステアの役割、責任
    5.1.ステアの役割、責任  アウトリガーカヌーの最後尾に座り舵を取ることを「ステア」と呼びます。また、ステアを担当するパドラーのことも「ステア」と呼びます。風、波、流れ、天候など周りのコンディションを読み取り、他のパドラーの状態などにも注意を払いながら、舵を取り指示を出して、カヌーの全てをコントロールするリーダー的な役割を果たします。  またステアは海上ではキャプテンとして、カヌーや乗り手に関する全ての責任を負います。従って、ちょっとしたツーリングであっても、コンディション、カヌーの安全性、乗り手の体調などを入念にチェックし、出艇の判断を下さなくてはなりません。海上に出てからも、常に神経を集中させて様々な変化を感じ取り、カヌーや仲間を安全に目的地まで送り届けることを心掛けましょう。
  • 3.1.ラッシングとは?
    3.1.ラッシングとは?  アウトリガーカヌーは複数の部位の組み合わせです。これらの部位をロープを用いて結び合わせることを「ラッシング」と呼びます。  島国の人々にとってのロープとは、数の限られた貴重な存在です。そこで、いかに効率よく、カヌーが海の上でバラバラにならないよう丈夫に結ぶか、ということが何百年にも渡って研究されてきました。この結び方は現代でも継承されています。金具やゴムを使わずコットン・ロープだけでアウトリガーカヌーを組み上げるスキルは、パドラーとして必ず身に付けておきたいものです。
  • 6.7.HULI(転覆)
    6.7.HULI(転覆)  HULI(フリ)とはアウトリガーカヌーが転覆することです。抜群の安定性が特徴のアウトリガーカヌーですが、波や風を受けたり、不用意にアマと逆サイド(右側)へ体重をかけると転覆してしまうことがあります。乗り降りの際も油断せず、必ずアマ側から乗り降りしましょう。海の上では絶対にHULIすることがない様、最大限の注意を払わなくてはならないのです。そして、HULIを避けるためには幾つかのポイントがあります。 ''カヌーのセッティング''  乗り手やコンディションに合せた正しいセッティングをしましょう。少しでもバランスに不安があれば、面倒でも一旦ビーチへ戻ってシート順を交換したり、ラッシングをやり直したりして、安全第一を心がけましょう。 ''ルート選択''  波や風をアマ側...
  • 4.1.パドルについて
    4.1.パドルについて  パドルは、水を漕ぐ平面部分(ブレードと呼びます)と、パドラーが握る棒状のシャフトで構成されており、最近はネイティブ・アメリカンのカヌーで使われていたパドルに由来するシャフトの先端にグリップの付いたモデルが主流。また、ほとんどのパドルは現在も木で作られています。これは伝統を大切にすると共に、木が持つ適度なシナリがバネのように働いて楽に漕ぐことができるからとも言われます。  アウトリガーカヌーのレースでは50インチ前後の長さで、ベンドシャフト(シャフトが前方向へ曲がり、ブレードに角度がついている)のパドルが人気です。シャフトが曲がっていることによってストロークの距離が伸ばせ、さらに下向きの力を推進力へ変えることもできるので、効率よいパドリングができるのです。  パドルは個人の体格や体力、チームのテクニックやフォームに合わせて、ちょうど良い長さ、ブレー...
  • 5.2.ステアの考え方
    5.2.ステアの考え方  まずはカヌーの目的地を定めます。そして地図を参考にするなどして、目的地に向かう安全かつ最短のコースを決めた上で、コースを見極めるために陸地の目標物を探します。海沿いの建物、山、岬などの特徴ある地形など常に二つ以上の目標物を定めるようにしましょう。  目標物を定期的にチェックしながら、カヌーの針路を決定します。風や潮流によってカヌーが流される場合、カヌーの向きと実際の針路が異なる場合もありますので注意しましょう。  基本は出来るだけ長い距離を直線的に移動することを目指しましょう。ただし、アウトリガーカヌーは様々な力によって簡単に向きが変わってしまう乗り物です。そこで、ステアはカヌーが針路から外れないようパドルを使って舵を取り続けることになります。
  • 4.3.体力と精神力
    4.3.体力と精神力  何キロ、何マイルもアウトリガーカヌーをパドリングし続けるには、強い肉体と精神が必要です。  まず、カヌーは全身運動です。従って、高い全身持久力=心肺機能が必要。簡単に言うと体中の筋肉や器官に酸素を送り込む機能です。これは比較的軽い負荷の運動を20分以上継続することで鍛えられます。ジョギング、自転車、水泳、そしてもちろんパドリングが全身持久力を高めるのに最適です。  さらに、カヌーで重要となる筋肉としては、背筋、腹筋、広背筋が挙げられます。これらの筋肉は上体の回転や姿勢の維持をつかさどり、パドルを引っ張り寄せるパワーにもつながります。そして、足や腕の筋肉の持久力も当然ながら必要です。特に肩などは普段からトレーニングしておかないと、怪我の原因となります。  精神力については、やはり忍耐力と集中力が要求されるでしょう。ちょっとした気の弛みは、パド...
  • 4.5.シート順の役割
    4.5.シート順の役割  アウトリガーカヌーに乗込むパドラーにはそれぞれ役割があり、これが上手く噛み合うと最大のスピードが出せるのです。ここでは6人乗りのOC6でのケースをご紹介します。 ''シート1(EKAHI)''  STROKEとも呼びます。ステア(最後尾の舵取り)の指示に従い、また海の状況を読みながらストロークのピッチやスタイルを確定します。ピッチを絶対に崩さないテクニックと精神力が求められます。 ''シート2(ELUA)''  2nd STROKEとも呼びます。他のパドラーが見えず精神的な負担の大きいSTROKEをサポートし、励ましたり、アドバイスしたりします。また、STROKEと反対サイドを漕ぐ4,6がピッチやスタイルについて参考にするので、STROKEを良く見ておく必要があり...
  • 5.3.基本テクニック
    5.3.基本テクニック  アウトリガーカヌーには舵が付いていないので、ステア専用にデザインされたステア・パドルを使って舵を取ります。ステア・パドルは普通のパドルよりもブレード面が大きく造られています。このステア・パドルを使って水に対する抵抗を作りだし、カヌーの向きを変えるのです。  向きの変え方にはカヌーの脇にブレードを差し込んで舵のように使うポーキングと、横漕ぎを使ってカヌーを力づくで回すドローストロークと、大きく分けて2通りあります。 ''ポーキング''  パドルを曲りたい方向のサイドに持って準備します。  カヌーのハル(船体)に沿って素早くブレードを水に差し込み、カヌーの底にブレードを貼り付けるようにします。  両手を使ってパドルを徐々にひきよせます。  パドルをひねり、ブレードの後ろ側を外へ押し出...
  • 2.5.活動拠点
    2.5.活動拠点  アウトリガーカヌーを楽しむ場所を見つけましょう。これにはいくつかの条件があります。 安定した水面 |波や流れ、風の影響を受けやすいエリアは、乗り手の技術や経験が求められます。最初は出来る限り穏やかな水面を選んで楽しむようにしましょう。 波や風の影響を受けにくい砂浜またはスロープ |これはカヌーを水に降ろしたり引き上げたりするために絶対必要です。波や風が強くなる場所では危険が伴い、遊ぶ回数も限られてしまいます。 保管場所 |普段遊ぶ水面から容易にカヌーを移動できる距離に、駐車場や艇庫などが必要です。毎回、大きなアウトリガーカヌーを車で運ぶとなると大変で、遊ぶのがおっくうになってしまいます。また、海岸など公共の場所にカヌーを放置することは絶対に避けましょう。 水道設備 |使用後のカヌーを洗ったり、メンバーがシャワーを浴びたり...
  • 2.8.クラブ設立
    2.8.クラブ設立  アウトリガーカヌーを始めるにあたって最初のゴールとなるのが、クラブ設立です。  設立に先立ち、設立趣意、クラブ規約、予算、事業計画といった組織運営に必要な文書を作成します。また、設立準備委員会の中からクラブの各種役員を選出します。役員とはクラブの運営方針を立案する理事(代表理事1名と理事複数名)と、クラブの運営を行う事務局員(事務局長1名と各担当別の事務局員数名)をからなります。  全ての準備が整ったら、公式な設立総会を開催します。設立総会は活動拠点の公民館などを会場とし、今後、アウトリガーカヌーやクラブに関わるであろう全ての人々を集めましょう。この席上で、設立に関わる文書と役員について決議を行い、賛同が得られれば、いよいよクラブのスタートです。  正式にクラブが設立されたら、まずは地域の各種団体や自治体に対して、設立の案内をしましょう。また...
  • トップページ
    OHANAHOEOUTRIGGERCANOECLUBでは、クラブメンバーのスキルアップのため、そしてアウトリガーカヌーというスポーツの普及推進のため、マニュアル編成を進めています。 皆さんのノウハウを是非ご提供下さい。
  • 3.5.セッティングの微調整
    3.5.セッティングの微調整  アウトリガーカヌーは海のコンディションや乗り手に合せ、色々とセッティングを調整することが可能です。 ''イアコの長さ''  左側に張り出しているイアコ(腕木)の長さを変えることで、アマとカヌー本体の間隔を調整します。通常は前のイアコを後ろより10cm程度短めにセットし、アマとカヌー本体がハの字型になるようにします。  イアコを長くすればアマの重心がより外側に移動して安定性が高まります。ただし、ステアの利きが悪くなったり、横からのウネリでカヌーが大きく揺れるなどのマイナス面もあります。  イアコを短くすると、直進性や操舵性が良くなり、ウネリの影響も少なくなりますので、上級者がパドリングする場合やレースでの使用に適しています。イアコには湾曲があるので、大幅に短くセッティングするときはアマの高さを調節す...
  • 4.6.練習方法
    4.6.練習方法  基本的なパドルの使い方と同時に、正しい姿勢や各部位の筋肉の使い方を覚えると、疲れにくく力強いパドリングが可能となります。また、全身持久力や筋力を鍛えることで、長距離のパドリングをより楽しめることでしょう。 ''陸上練習''  まずはシャフト(柄の部分)の下からこぶし一つ分上を片手で握ります。この手を「引き手」と呼びます。  次にシャフトの上にあるグリップを上から軽く握ります。この手を「押し手」と呼びます。  両手を挙げてパドルを頭上に掲げます。アウトリガーカヌーのパドルにはベンドと呼ばれる反りがありますので、ブレードが上へ向かって反っているように持ちましょう。  両腕の力を抜いて軽く伸ばし、パドルを水平にしたまま胸の前へ持ってきます。  両足を踏ん張って、1-2のカウントに合せて上半身...
  • 4.4.基本テクニック
    4.4.基本テクニック  ストロークは大きく分けて5つの動き(リーチアウト→キャッチ→プル→リリース→リカバリー)に分けられます。  タイミングは「1」がキャッチ→プル、「2」がリリース→リカバリー、「3」がリカバリー→リーチアウトとなります。実際のレースの時は、リカバリーの動作を早くして、「1」がキャッチ→プル、「2」がリリース→リカバリー→リーチアウトとなります。また、プルの時に息を吐き、リカバリーで吸うようにすることで、自然な呼吸ができます。 ''リーチアウト''  上体の傾きを変えずに両肩を大きくひねって、パドルをできるだけ前方へ伸ばします。背中は真っ直ぐに伸ばして胸を張ります。 ref(リーチアウト1.JPG) ''キャッチ''  リーチアウトした位置から、素早くブレード...
  • 2.7.メンバー集め
    2.7.メンバー集め  実際にクラブを立上げ、アウトリガーカヌーを楽しむためには大勢の仲間が集まらなくてはなりません。そこで、まずは「クラブ設立準備委員会」を設置しましょう。  この委員会の特徴は、地域住民やスポーツ愛好家などによる組織と言う点です。そして、スポーツ関係者だけではなく、学校や公民館、自治会や老人クラブ、子供会など、地域の幅広い層からなるメンバーで構成されることが望ましい。どれだけ地域の人たちの優れた特技・才能を活かしたクラブが創れるかでクラブの力が決まるでしょう。  また、ほんの一部のスポーツ好きだけのクラブはまだ本物ではありません。はじめからみんなが参加するクラブを創ることは難しいのですが、クラブは参加者みんなのものに創り上げていくことが大切です。  こうして集まった設立準備委員会では、発起人によるクラブのデザインをよく理解し、さらに良いものへと...
  • 2.3.クラブのデザイン
    2.3.クラブのデザイン  第一歩として、3人の発起人はクラブの姿をデザインします。「アウトリガーカヌーを使って何をやるか」「将来はどんなクラブにしたいか」などといった大きな課題から、徐々に細かい話へ落とし込んでいきます。最初に細かい部分から始めると、脈略がなくなり話が進まなくなることも。まずはVISION(未来像)を固め、そこからCONCEPT(理念)、PLAN(計画)と落とし込んでいきましょう。  3人の知恵を最大限に活かすには、ブレイン・ストーミングという方法が有効です。一つの課題に対し、先入観や常識に捉われず頭に浮かぶアイデアを嵐のように次々と出していくのです。ここで集まったアイデアを取捨選択し、切り貼りしていくことで、3人が納得できるアイデアへまとめ上げることが出来ます。  その他、活動するエリアとクラブの規模、運営スタッフや指導体制、活動プログラム、拠点施設...
  • 参考リンク
    クラブ、チーム、団体 ALOALO OUTRIGGER CANOE CLUB http //www.kanshin.jp/olsa/index.php3?mode=keyword&id=520802 CENTRAL SURF CLUB http //www.shinkoo.jp/~csc/ CHIGASAKI OUTRIGGER CANOE CLUB http //www.outriggercanoe.cc HOLOKAI OUTRIGGER CANOE CLUB KANSAI KAISOU-JUKU http //www.izu.co.jp/~seakayak/outrigger/ KAMAKURA OUTRIGGER CLUB http //kamakura.outrigger.jp KAMA GAYA OUTRIGGER C...
  • 6.6.緊急時の連絡
    6.6.緊急時の連絡  万一、パドラーの傷病、カヌーの破損などにより航行が不可能となった場合、無理せず救助を要請しましょう。特に海上でのトラブル時はカヌーが浮かんでいる限り、カヌーから離れないように。トラブルの対応は予想以上の体力や精神力、そして普段からの訓練が必要です。  救助やサポートが必要な場合、片手を頭上に揚げて左右に振ります。これは国際的なサインですので覚えておきましょう。また、ホイッスルを2秒以上続けて、何回か吹くことも救助要請のサインとなります。  地域のマリンスポーツ業者などがレスキューサービスを行っている場合は、普段から利用方法などを確認しておくことが大切です。また、より緊急を要する場合は消防(TEL 119)や海上保安庁(TEL 118)へ連絡をとりましょう。 海上保安庁マリンレジャー情報 http //www1.kaiho.mlit.go....
  • 6.8.HULIしてしまったら
    6.8.HULIしてしまったら  万一、HULIしてしまった場合は、最初に全員が無事であることを確認します。  一人がMANU、二人がそれぞれイアコに掴まります。  転覆した状態のままアマを風下側へ向けます。海岸近くで波が強いところでは、波と垂直にカヌーの向きを立てます。  イアコに掴まった二人がイアコに足を掛け、体重を乗せて一瞬でカヌーを起こします。  残りのパドラーはパドルなどの浮遊物を拾い集め、アマに掴まってカヌーから離れないようにします。  イアコに掴まっていた二人はすぐさまカヌーへ乗り込み、ベイラーを使って水を汲み出します。  水が少なくなったら、ステアが乗り込み、カヌーの向きなどをコントロールして安定させます。  出来るだけ早く残りのパドラーも乗り込んで、パドリングを再開し安全な場所へ移動します。
  • 3.6.ダブルハル
    3.6.ダブルハル  比較的穏やかな水面で、まとまった人数でトレーニングなどを行う時、二つのハルを左右につなぎ合わせたダブルハルのセッティングを使うと便利です。隣同士でフォームをチェックしたりすることも可能。  ダブルハルにセッティングする場合、200cm程度の2x4材または4x4材を2本、イアコとして用意します。前のイアコは左右のカヌーの間隔が70cm程度になるように、後のイアコは若干広めで80cm程度にセット。ラッシングの方法は、通常のイアコとカヌー本体の固定方法と同じです。  あまり左右の間を広くすると、平水面での安定性は良くなるものの、ステアが難しくなったり、ウネリによってカヌーやイアコに必要以上の負荷がかかって破損するなどのトラブルにつながるので避けましょう。
  • 7.4.波
    7.4.波  ほとんどの波は風によって誕生します。風によって作られたばかりの波を「風浪」と呼びます。こうして生まれた波がはるか遠くへ伝わってきたものを「うねり」と呼びます。  「風浪」の向きは風向きとほぼ同じですが、「うねり」の向きは必ずしも風向きとは一致しません。風が強い場合、風が長時間吹いている場合などは波も高くなります。  海岸近くでは海底が浅くなると同時に波が高くなり、一定の高さになると崩れ落ちます。波が崩れる瞬間は大きなエネルギーが生まれるため、上手く使うことで波乗りを楽しむことが出来るわけです。ただし、同時に危険な場合もあるので、十分な観察と用心が必要です。
  • 4.2.パドリングの考え方
    4.2.パドリングの考え方  カヌーを進めるには、進行方向と反対、つまり後ろ方向のエネルギーが必要です。「エネルギー」とは「質量x移動速度」で算出されるのは御存知ですね。つまり水中でパドルを「重く、早く」動かすことで、カヌーが進むのです。パドルを「早く」動かすというのは、比較的簡単。でも、もうひとつの要素、「重く」というのは分かり難いですね。そして、これはテクニックや体の動きと大きく関わっています。  まず、パドリングとは、水を引っ張ったり押したりするのではなく、パドルを上手く水中に固定して杭のように働かせ、そこへ向かってパドラー自身の体とカヌーを引き寄せる運動と考えましょう。これが「重く」パドリングするためのコツ。
  • 3.3.イアコとアマ
    3.3.イアコとアマ  イアコ(腕木)とアマ(浮)の固定方法を順に説明していきます。ここではモリイズミ製OC4のアマを用いた場合のラッシングとなっています。二人一組で行いましょう。  まずは太さ6mmの綿(コットン)ロープを5m用意します。同じものが前後用に2本必要。  ロープを二人で引っ張って、十分に伸ばします。  イアコをカヌー本体に仮留めし、アマの位置を合せます。  ロープの端から40cmほどのところをイアコとアマの交差する部分の上に合せ、余った端をイアコへ仮固定します。  ラッシング用にアマに設けられたフリンジ(外側)にロープを回します。  イアコの上で最初のロープと交差させ、指で固定します。  アマのフリンジ(内側)にロープを回し、強く締め上げます。  指で固定しているロープの交差部分の上を更に交差させ、巻き始...
  • 7.6.海上の交通ルール
    7.6.海上の交通ルール  海上には信号や標識はありませんが、国際的に定められた交通ルールを守る必要があります。  詳細は「海上衝突予防法」を参照してください  基本は 1)周りの状況、他の船舶との衝突の可能性を十分判断することができるように十分な「見張り」をすること。(判断できない場合は衝突する前提で行動する) 2)船舶同士が衝突しそうになったらすぐに停止できる速度で航行すること。 3)船舶同士が衝突しそうになったらルールに基いてどちらかが避けること。 の3点です。  ここでは、避ける船を「避航船」、避けられる船を「保持船」といいます。  避航船は相手の船から十分に遠ざかるため、そしてその動作が他の船から良く分かるように、出来る限り早いタイミングで、ためらうことなく大幅な動作をとらなくてはなりません。一方、保持船は針路と速力を保たなくてはなり...
  • 7.1.天気図
    7.1.天気図  新聞などに掲載される天気図には、各地域の天気、風向、風力を表すマークが記載されています。また、高気圧、低気圧、前線の位置、さらには等圧線が記載されています。この天気図の読み方はパドラーにとって絶対必要なスキルです。海へ出る前に天気図を見てコンディションを予測することを心がけましょう。  また、基本的な記号を覚えておきましょう。 低気圧 fig 高気圧 fig 等圧線 fig 寒冷前線 fig 温暖前線 fig 停滞前線 fig 閉塞前線 fig 天気記号 fig 風向 fig 風力 fig
  • 6.1.安全に対する心構え
    6.1.安全に対する心構え  海の上では、一歩間違えれば事故に結びつくリスクを忘れないようにしましょう。ただし、リスクを恐れ、リスクを学ぼうとしないことも危険といえます。人間の営みに欠かせない自然の恵みを受け入れましょう。人間が立ち向かうことの出来ない自然の猛威からは、引き下がりましょう。  危険を危険と認識できないこと、それはもっとも危険です。何が危険であるのかを学びましょう。 6.2.救助方法
  • @wiki全体から「1.4.アウトリガーカヌーの精神性」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。