OUTRIGGER CANOEING MANUAL内検索 / 「7.6.海上の交通ルール」で検索した結果
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7.6.海上の交通ルール
7.6.海上の交通ルール 海上には信号や標識はありませんが、国際的に定められた交通ルールを守る必要があります。 詳細は「海上衝突予防法」を参照してください 基本は 1)周りの状況、他の船舶との衝突の可能性を十分判断することができるように十分な「見張り」をすること。(判断できない場合は衝突する前提で行動する) 2)船舶同士が衝突しそうになったらすぐに停止できる速度で航行すること。 3)船舶同士が衝突しそうになったらルールに基いてどちらかが避けること。 の3点です。 ここでは、避ける船を「避航船」、避けられる船を「保持船」といいます。 避航船は相手の船から十分に遠ざかるため、そしてその動作が他の船から良く分かるように、出来る限り早いタイミングで、ためらうことなく大幅な動作をとらなくてはなりません。一方、保持船は針路と速力を保たなくてはなり...
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....5.潮汐、潮流 7.6.海上の交通ルール 7.7.オープンウォーター・スイム 参考リンク 更新履歴 取得中です。
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6.6.緊急時の連絡
6.6.緊急時の連絡 万一、パドラーの傷病、カヌーの破損などにより航行が不可能となった場合、無理せず救助を要請しましょう。特に海上でのトラブル時はカヌーが浮かんでいる限り、カヌーから離れないように。トラブルの対応は予想以上の体力や精神力、そして普段からの訓練が必要です。 救助やサポートが必要な場合、片手を頭上に揚げて左右に振ります。これは国際的なサインですので覚えておきましょう。また、ホイッスルを2秒以上続けて、何回か吹くことも救助要請のサインとなります。 地域のマリンスポーツ業者などがレスキューサービスを行っている場合は、普段から利用方法などを確認しておくことが大切です。また、より緊急を要する場合は消防(TEL 119)や海上保安庁(TEL 118)へ連絡をとりましょう。 海上保安庁マリンレジャー情報 http //www1.kaiho.mlit.go....
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3.6.ダブルハル
3.6.ダブルハル 比較的穏やかな水面で、まとまった人数でトレーニングなどを行う時、二つのハルを左右につなぎ合わせたダブルハルのセッティングを使うと便利です。隣同士でフォームをチェックしたりすることも可能。 ダブルハルにセッティングする場合、200cm程度の2x4材または4x4材を2本、イアコとして用意します。前のイアコは左右のカヌーの間隔が70cm程度になるように、後のイアコは若干広めで80cm程度にセット。ラッシングの方法は、通常のイアコとカヌー本体の固定方法と同じです。 あまり左右の間を広くすると、平水面での安定性は良くなるものの、ステアが難しくなったり、ウネリによってカヌーやイアコに必要以上の負荷がかかって破損するなどのトラブルにつながるので避けましょう。
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4.6.練習方法
4.6.練習方法 基本的なパドルの使い方と同時に、正しい姿勢や各部位の筋肉の使い方を覚えると、疲れにくく力強いパドリングが可能となります。また、全身持久力や筋力を鍛えることで、長距離のパドリングをより楽しめることでしょう。 ''陸上練習'' まずはシャフト(柄の部分)の下からこぶし一つ分上を片手で握ります。この手を「引き手」と呼びます。 次にシャフトの上にあるグリップを上から軽く握ります。この手を「押し手」と呼びます。 両手を挙げてパドルを頭上に掲げます。アウトリガーカヌーのパドルにはベンドと呼ばれる反りがありますので、ブレードが上へ向かって反っているように持ちましょう。 両腕の力を抜いて軽く伸ばし、パドルを水平にしたまま胸の前へ持ってきます。 両足を踏ん張って、1-2のカウントに合せて上半身...
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2.6.アウトリガーカヌー、備品類の確保
2.6.アウトリガーカヌー、備品類の確保 4人乗りアウトリガーカヌーは国内でも生産されており、比較的容易に入手することができます。メンバー数や活動拠点の状況によって、カヌーのタイプや艇数は変わってきます。 時間があり、語学に堪能な方であれば、海外のメーカーから購入するか、中古品を探して輸入するという手もあります。この場合は、カヌーの品質などを実際に確かめる必要もありますので、現地に信頼できる協力者を確保して輸出入などの様々な手続を行うと良いでしょう。 また、カヌーを移動するための台車も必需品です。これはタイヤやパイプを組合せて自作することをお勧めします。必要な部品は国内で入手可能です。 他に必要なものとしてはパドルがあります。パドルはアウトリガーカヌー専用の物が海外のメーカーから発売されており、国内にも取り扱い業者があります。また、自分で木を削り出して作っ...
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6.7.HULI(転覆)
6.7.HULI(転覆) HULI(フリ)とはアウトリガーカヌーが転覆することです。抜群の安定性が特徴のアウトリガーカヌーですが、波や風を受けたり、不用意にアマと逆サイド(右側)へ体重をかけると転覆してしまうことがあります。乗り降りの際も油断せず、必ずアマ側から乗り降りしましょう。海の上では絶対にHULIすることがない様、最大限の注意を払わなくてはならないのです。そして、HULIを避けるためには幾つかのポイントがあります。 ''カヌーのセッティング'' 乗り手やコンディションに合せた正しいセッティングをしましょう。少しでもバランスに不安があれば、面倒でも一旦ビーチへ戻ってシート順を交換したり、ラッシングをやり直したりして、安全第一を心がけましょう。 ''ルート選択'' 波や風をアマ側...
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6.5.出艇の連絡
6.5.出艇の連絡 海へ出る前に、仲間や家族にパドリングの予定(エリア、帰着時刻)を伝えておきましょう。専用の出艇レポート用紙を作って、同行者名、予定ルート、連絡先(携帯電話)、予定帰着時刻などを記録し、艇庫などに残しておくことをお勧めします。 6.6.緊急時の連絡
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6.3.服装
6.3.服装 アウトリガーカヌーは濡れるスポーツであり、運動量も多いのがポイント。動き易さ、快適さ、そして濡れたときにも身体を冷やさず、泳ぐことを妨げないウエアを必ず着用してください。濡れると水を吸い、乾きの遅い、綿シャツやジーパン等は厳禁です。通気性のある化繊素材(ナイロン、ポリエステル等)を選ぶようにしましょう。 海上では風が体温を低下させます。一番上に着るウエアとして、防風、防水性の高い、ウィンドブレーカーが有効です。また、夏の晴天時などは熱中症や日焼けを避けるため、帽子やサングラスを着用し、サンスクリーンなどを利用しましょう。 水中に放り出されても、確実な浮力を与え、溺死から救ってくれるライフジャケットも、水の上で遊ぶアウトリガーカヌーでは、必ず着用してください。身体の動きを妨げず、十分な浮力が設定されているカヌー専用のライフジャケットをお勧めします。 ...
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6.4.器具の点検
6.4.器具の点検 自動車に運転前点検が必要なように、カヌーも使用前のチェックを心掛けましょう。海上で不具合が生じては、安全で快適なパドリングは望めません。カヌー本体のクラックや前後のバルクヘッド(浮力維持のための船室)の気密性は確実に確認してください。さらに、ライフジャケットなどの器具も破損や故障などがないか、使用前にしっかり点検しましょう。 また、アウトリガーカヌーの場合はベイラー(水出し用のアカ汲み)、レスキューロープ、ホイッスル、緊急連絡用の携帯電話などもしっかり確認しましょう。 6.5.出艇の連絡
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7.2.観天望気
7.2.観天望気 「観天望気」とは、雲行きや空模様を見たり、日がさ、朝やけ、夕やけ、高い山にかかる傘雲などを見て天候を判断することで、狭いエリアの天気を予測するのに役立ちます。参考になる例を覚えておき、海上ではいつも空を観察しましょう。 いわし雲 西の空にいわし雲が出ると天気が崩れる。 傘雲 高い山(富士山など)の山頂に傘雲がかかると天気が崩れる。 雷雲(積乱雲) 西の空に雷雲が出ると突風が吹く。 朝やけ 東の空の朝やけは雨になる。
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7.7.オープンウォーター・スイム
7.7.オープンウォーター・スイム 屋外で様々な自然条件によってコンディションの変わる水面をオープンウォーターと言います。つまり海のことです。海で泳ぐには、プールとは違ったテクニックが求められます。 浮き身 最初に覚えるのは、足がつかない深さでも長時間浮いていられる立ち泳ぎ(巻き足)やライフセービング・ストローク(背浮き)です。立ち泳ぎは膝から下をクルクル回して顔を水面に出し続ける泳法。ライフセービング・ストロークはリラックスして仰向けに浮かび、両手と両足を同時に開いては閉じるように動かしてゆっくりと頭の方向へ進みながら顔を水面に出します。 どちらも顔を水面上に出すというのがポイント。つまり、呼吸を確保できるということが何よりも大切なのです。これによってどんな状況下でも落ち着いて対処できる余裕が生まれます。 のし泳ぎ 浮き身で呼吸を整えたら、周りを観察...
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7.4.波
7.4.波 ほとんどの波は風によって誕生します。風によって作られたばかりの波を「風浪」と呼びます。こうして生まれた波がはるか遠くへ伝わってきたものを「うねり」と呼びます。 「風浪」の向きは風向きとほぼ同じですが、「うねり」の向きは必ずしも風向きとは一致しません。風が強い場合、風が長時間吹いている場合などは波も高くなります。 海岸近くでは海底が浅くなると同時に波が高くなり、一定の高さになると崩れ落ちます。波が崩れる瞬間は大きなエネルギーが生まれるため、上手く使うことで波乗りを楽しむことが出来るわけです。ただし、同時に危険な場合もあるので、十分な観察と用心が必要です。
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7.3.風
7.3.風 風は気圧の高いところから低いところへ向かう空気の流れです。気圧の差が大きいと強い風が吹きます。天気図で等圧線の間隔が狭いところは風が強く吹いているのです。 気圧差による風 周りに比べて気圧が高いところを高気圧と呼びます。北半球では高気圧から時計回りに風が吹き出します。また中心部は天気が良くなります。 周りに比べて気圧が低いところを低気圧と呼びます。北半球では低気圧に向かって反時計回りに風が吹き込みます。また、中心部では上昇気流が発生するので、雲ができて天気が崩れます。 気温差による風 空気は冷やされると収縮して気圧が上がり、暖められると膨張して気圧が下がります。これによって、暖められたところへ向かって風が吹くのです。 例えば夏の海岸では日差しによって陸地が先に暖められ、海からの風が吹きます。これを「海風」や「オンショア」と呼びます。...
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7.1.天気図
7.1.天気図 新聞などに掲載される天気図には、各地域の天気、風向、風力を表すマークが記載されています。また、高気圧、低気圧、前線の位置、さらには等圧線が記載されています。この天気図の読み方はパドラーにとって絶対必要なスキルです。海へ出る前に天気図を見てコンディションを予測することを心がけましょう。 また、基本的な記号を覚えておきましょう。 低気圧 fig 高気圧 fig 等圧線 fig 寒冷前線 fig 温暖前線 fig 停滞前線 fig 閉塞前線 fig 天気記号 fig 風向 fig 風力 fig
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6.2.救助方法
6.2.救助方法 万一の事態に備えて、応急処理などの訓練を心掛けるとともに、必要なファーストエイド・キット(救急箱)や救命器具などを携行してください。全国の赤十字社や地域の消防署にて救急法のセミナーが開催されていますので、是非受けておいてください。 赤十字東京支部救急法 http //www.tokyo.jrc.or.jp/course/seminar/kyukyu/schedule.html? 赤十字救急支部水上安全法 http //www.tokyo.jrc.or.jp/course/seminar/suijyo/schedule.html? 赤十字神奈川支部救急法 http //www.kanagawa.jrc.or.jp/study/emergency.html? 消防普通救命講習 http //www.teate.jp/k_kousyu/futsu_jouk...
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7.5.潮汐、潮流
7.5.潮汐、潮流 潮汐とは月と太陽の引力によって、海面が周期的に上下する現象のこと。上げ潮の後に海面が最高になったときを高潮(満潮)、下げ潮の後に最低になったときを低潮(干潮)といいます。 満月や新月の頃は大潮といって干満の差が最も大きく、半月の頃は小潮といって干満の差が最も小さくなります。普段は6時間強の周期で1日に2回の満潮と干潮が繰り返されます。満潮や干潮の時刻は新聞などで確認しておきましょう。 また、潮汐に伴い海水の流れである「潮流」が発生します。狭い水路や河口の近くなどは潮流が強くなることが多いので注意しましょう。
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6.8.HULIしてしまったら
6.8.HULIしてしまったら 万一、HULIしてしまった場合は、最初に全員が無事であることを確認します。 一人がMANU、二人がそれぞれイアコに掴まります。 転覆した状態のままアマを風下側へ向けます。海岸近くで波が強いところでは、波と垂直にカヌーの向きを立てます。 イアコに掴まった二人がイアコに足を掛け、体重を乗せて一瞬でカヌーを起こします。 残りのパドラーはパドルなどの浮遊物を拾い集め、アマに掴まってカヌーから離れないようにします。 イアコに掴まっていた二人はすぐさまカヌーへ乗り込み、ベイラーを使って水を汲み出します。 水が少なくなったら、ステアが乗り込み、カヌーの向きなどをコントロールして安定させます。 出来るだけ早く残りのパドラーも乗り込んで、パドリングを再開し安全な場所へ移動します。
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6.1.安全に対する心構え
6.1.安全に対する心構え 海の上では、一歩間違えれば事故に結びつくリスクを忘れないようにしましょう。ただし、リスクを恐れ、リスクを学ぼうとしないことも危険といえます。人間の営みに欠かせない自然の恵みを受け入れましょう。人間が立ち向かうことの出来ない自然の猛威からは、引き下がりましょう。 危険を危険と認識できないこと、それはもっとも危険です。何が危険であるのかを学びましょう。 6.2.救助方法
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5.1.ステアの役割、責任
5.1.ステアの役割、責任 アウトリガーカヌーの最後尾に座り舵を取ることを「ステア」と呼びます。また、ステアを担当するパドラーのことも「ステア」と呼びます。風、波、流れ、天候など周りのコンディションを読み取り、他のパドラーの状態などにも注意を払いながら、舵を取り指示を出して、カヌーの全てをコントロールするリーダー的な役割を果たします。 またステアは海上ではキャプテンとして、カヌーや乗り手に関する全ての責任を負います。従って、ちょっとしたツーリングであっても、コンディション、カヌーの安全性、乗り手の体調などを入念にチェックし、出艇の判断を下さなくてはなりません。海上に出てからも、常に神経を集中させて様々な変化を感じ取り、カヌーや仲間を安全に目的地まで送り届けることを心掛けましょう。
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2.7.メンバー集め
2.7.メンバー集め 実際にクラブを立上げ、アウトリガーカヌーを楽しむためには大勢の仲間が集まらなくてはなりません。そこで、まずは「クラブ設立準備委員会」を設置しましょう。 この委員会の特徴は、地域住民やスポーツ愛好家などによる組織と言う点です。そして、スポーツ関係者だけではなく、学校や公民館、自治会や老人クラブ、子供会など、地域の幅広い層からなるメンバーで構成されることが望ましい。どれだけ地域の人たちの優れた特技・才能を活かしたクラブが創れるかでクラブの力が決まるでしょう。 また、ほんの一部のスポーツ好きだけのクラブはまだ本物ではありません。はじめからみんなが参加するクラブを創ることは難しいのですが、クラブは参加者みんなのものに創り上げていくことが大切です。 こうして集まった設立準備委員会では、発起人によるクラブのデザインをよく理解し、さらに良いものへと...
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2.5.活動拠点
2.5.活動拠点 アウトリガーカヌーを楽しむ場所を見つけましょう。これにはいくつかの条件があります。 安定した水面 |波や流れ、風の影響を受けやすいエリアは、乗り手の技術や経験が求められます。最初は出来る限り穏やかな水面を選んで楽しむようにしましょう。 波や風の影響を受けにくい砂浜またはスロープ |これはカヌーを水に降ろしたり引き上げたりするために絶対必要です。波や風が強くなる場所では危険が伴い、遊ぶ回数も限られてしまいます。 保管場所 |普段遊ぶ水面から容易にカヌーを移動できる距離に、駐車場や艇庫などが必要です。毎回、大きなアウトリガーカヌーを車で運ぶとなると大変で、遊ぶのがおっくうになってしまいます。また、海岸など公共の場所にカヌーを放置することは絶対に避けましょう。 水道設備 |使用後のカヌーを洗ったり、メンバーがシャワーを浴びたり...
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3.3.イアコとアマ
3.3.イアコとアマ イアコ(腕木)とアマ(浮)の固定方法を順に説明していきます。ここではモリイズミ製OC4のアマを用いた場合のラッシングとなっています。二人一組で行いましょう。 まずは太さ6mmの綿(コットン)ロープを5m用意します。同じものが前後用に2本必要。 ロープを二人で引っ張って、十分に伸ばします。 イアコをカヌー本体に仮留めし、アマの位置を合せます。 ロープの端から40cmほどのところをイアコとアマの交差する部分の上に合せ、余った端をイアコへ仮固定します。 ラッシング用にアマに設けられたフリンジ(外側)にロープを回します。 イアコの上で最初のロープと交差させ、指で固定します。 アマのフリンジ(内側)にロープを回し、強く締め上げます。 指で固定しているロープの交差部分の上を更に交差させ、巻き始...
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参考リンク
クラブ、チーム、団体 ALOALO OUTRIGGER CANOE CLUB http //www.kanshin.jp/olsa/index.php3?mode=keyword&id=520802 CENTRAL SURF CLUB http //www.shinkoo.jp/~csc/ CHIGASAKI OUTRIGGER CANOE CLUB http //www.outriggercanoe.cc HOLOKAI OUTRIGGER CANOE CLUB KANSAI KAISOU-JUKU http //www.izu.co.jp/~seakayak/outrigger/ KAMAKURA OUTRIGGER CLUB http //kamakura.outrigger.jp KAMA GAYA OUTRIGGER C...
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1.3.アウトリガーカヌーの構造
1.3.アウトリガーカヌーの構造 アウトリガーカヌーは大きく分け3つの部品で構成されます。人が乗り込む本体、本体の横に張り出した腕木、そして腕木の先に取り付けられた浮。 ref(newDSCF0936.JPG) 本体はF1レーシングカーのようにスリムで、大人一人がやっと座れる程度の細さです。この細さのため抵抗が極めて少なく、パドリングによって効率よく進むことができるほか、保針性も高く、波の影響も受けにくいという優れた構造といえます。最近は建造やメンテナンスが楽なFRP(ガラス繊維強化プラスティック)といった新素材を用いたカヌーが一般的ですが、かつては山から切り出した大木をくりぬいて造られていました。木から削り出されたカヌーは重心が低く頑丈で、一旦走り出すと波の影響も受けずに走り続けることができるのです。 腕木は通常、本体の左側へ張り出すように取り付けられます。...
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5.2.ステアの考え方
5.2.ステアの考え方 まずはカヌーの目的地を定めます。そして地図を参考にするなどして、目的地に向かう安全かつ最短のコースを決めた上で、コースを見極めるために陸地の目標物を探します。海沿いの建物、山、岬などの特徴ある地形など常に二つ以上の目標物を定めるようにしましょう。 目標物を定期的にチェックしながら、カヌーの針路を決定します。風や潮流によってカヌーが流される場合、カヌーの向きと実際の針路が異なる場合もありますので注意しましょう。 基本は出来るだけ長い距離を直線的に移動することを目指しましょう。ただし、アウトリガーカヌーは様々な力によって簡単に向きが変わってしまう乗り物です。そこで、ステアはカヌーが針路から外れないようパドルを使って舵を取り続けることになります。
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4.4.基本テクニック
4.4.基本テクニック ストロークは大きく分けて5つの動き(リーチアウト→キャッチ→プル→リリース→リカバリー)に分けられます。 タイミングは「1」がキャッチ→プル、「2」がリリース→リカバリー、「3」がリカバリー→リーチアウトとなります。実際のレースの時は、リカバリーの動作を早くして、「1」がキャッチ→プル、「2」がリリース→リカバリー→リーチアウトとなります。また、プルの時に息を吐き、リカバリーで吸うようにすることで、自然な呼吸ができます。 ''リーチアウト'' 上体の傾きを変えずに両肩を大きくひねって、パドルをできるだけ前方へ伸ばします。背中は真っ直ぐに伸ばして胸を張ります。 ref(リーチアウト1.JPG) ''キャッチ'' リーチアウトした位置から、素早くブレード...
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1.1.太平洋のカヌー
1.1.太平洋のカヌー カヌー(CANOE)という言葉は、漕ぎ手が前を向いて座り、片方のサイドをシングル・ブレードのパドルを使って漕ぐ舟を指し、ボートやカヤックとは区別されます。カヌーは主に太平洋エリアで発達した舟で、東南アジア、アフリカ東岸のマダガスカル、アメリカ大陸など広いエリアに様々な種類のカヌーを見ることができます。日本でも沖縄のサバニ?や太平洋岸各地に残る丸木舟はカヌーの特徴をよく残しています。 これらのカヌーの中で、細長い艇体とバランスを取るための横にせり出した浮(アウトリガー)が取り付けられたものを「アウトリガーカヌー(Outrigger Canoe)」と呼びます。ただし、アウトリガーカヌーというのは英語であり、元来太平洋の言語では「ワカ・アマ」「ヴァア・アマ」「ヴァカ・アマ」と呼ばれるようです。これらに共通するのは「アマ(アマ)」という言葉で、一般的にはアウト...
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5.4.練習方法
5.4.練習方法 ステアの技術はとても繊細で感覚的なので、海の上で経験を積むしか上達への道はありません。海や舟の特性を理解するにはアウトリガーカヌーに乗る以外にも、泳いだり、サーフィンに挑戦するなど、とにかく海と付き合うことが大切です。また、責任のプレッシャーに負けて挑戦を止めてしまうことがない様、ある程度の気楽さやチャレンジャー精神も必要です。 練習する際は風や波の穏やかな日を選び、広い水面が確保できる場所で、経験者と一緒に行いましょう。 ''ポーキングによる旋回'' アウトリガーカヌーを完全に停止させます。 カヌーの左側からパドルを45度の角度でカヌーの底へ向かって差し込みます。 両手を使ってブレードを左外へ向かって押し出します。 カヌーを左回り(反時計回り)に360度回転させるまで繰り返します...
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2.8.クラブ設立
2.8.クラブ設立 アウトリガーカヌーを始めるにあたって最初のゴールとなるのが、クラブ設立です。 設立に先立ち、設立趣意、クラブ規約、予算、事業計画といった組織運営に必要な文書を作成します。また、設立準備委員会の中からクラブの各種役員を選出します。役員とはクラブの運営方針を立案する理事(代表理事1名と理事複数名)と、クラブの運営を行う事務局員(事務局長1名と各担当別の事務局員数名)をからなります。 全ての準備が整ったら、公式な設立総会を開催します。設立総会は活動拠点の公民館などを会場とし、今後、アウトリガーカヌーやクラブに関わるであろう全ての人々を集めましょう。この席上で、設立に関わる文書と役員について決議を行い、賛同が得られれば、いよいよクラブのスタートです。 正式にクラブが設立されたら、まずは地域の各種団体や自治体に対して、設立の案内をしましょう。また...
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2.4.クラブ予算案
2.4.クラブ予算案 クラブを立上げ、動かしていくにはメンバーの汗と共にお金が必要となってきます。また、一度創ったクラブは何年も続いていくことになるので、長期的な計画が欠かせません。そして、将来像を実現するためには、ツールを揃えたり、メンバーを集めたり、イベントを開催したりと、収支が伴うケースが色々と考えられます。 そこで、手始めに向こう5年間の収入と支出をシミュレーションしてみましょう。ここではメンバーの増減と会費、アウトリガーカヌーの艇数といった項目が予算作成のキーポイントとなります。例えば、メンバーが増えれば会費収入も増加しますが、一方で新たにカヌーを導入するなどの支出も発生します。 資金をどう調達するか、というのもクラブの発展に欠かせない視点です。財源は、受益者負担(会費)が基本ですが、バザーやリサイクル、清掃・美化等の関連事業収入、行政からの委託費・助成金...
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2.3.クラブのデザイン
2.3.クラブのデザイン 第一歩として、3人の発起人はクラブの姿をデザインします。「アウトリガーカヌーを使って何をやるか」「将来はどんなクラブにしたいか」などといった大きな課題から、徐々に細かい話へ落とし込んでいきます。最初に細かい部分から始めると、脈略がなくなり話が進まなくなることも。まずはVISION(未来像)を固め、そこからCONCEPT(理念)、PLAN(計画)と落とし込んでいきましょう。 3人の知恵を最大限に活かすには、ブレイン・ストーミングという方法が有効です。一つの課題に対し、先入観や常識に捉われず頭に浮かぶアイデアを嵐のように次々と出していくのです。ここで集まったアイデアを取捨選択し、切り貼りしていくことで、3人が納得できるアイデアへまとめ上げることが出来ます。 その他、活動するエリアとクラブの規模、運営スタッフや指導体制、活動プログラム、拠点施設...
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5.3.基本テクニック
5.3.基本テクニック アウトリガーカヌーには舵が付いていないので、ステア専用にデザインされたステア・パドルを使って舵を取ります。ステア・パドルは普通のパドルよりもブレード面が大きく造られています。このステア・パドルを使って水に対する抵抗を作りだし、カヌーの向きを変えるのです。 向きの変え方にはカヌーの脇にブレードを差し込んで舵のように使うポーキングと、横漕ぎを使ってカヌーを力づくで回すドローストロークと、大きく分けて2通りあります。 ''ポーキング'' パドルを曲りたい方向のサイドに持って準備します。 カヌーのハル(船体)に沿って素早くブレードを水に差し込み、カヌーの底にブレードを貼り付けるようにします。 両手を使ってパドルを徐々にひきよせます。 パドルをひねり、ブレードの後ろ側を外へ押し出...
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4.5.シート順の役割
4.5.シート順の役割 アウトリガーカヌーに乗込むパドラーにはそれぞれ役割があり、これが上手く噛み合うと最大のスピードが出せるのです。ここでは6人乗りのOC6でのケースをご紹介します。 ''シート1(EKAHI)'' STROKEとも呼びます。ステア(最後尾の舵取り)の指示に従い、また海の状況を読みながらストロークのピッチやスタイルを確定します。ピッチを絶対に崩さないテクニックと精神力が求められます。 ''シート2(ELUA)'' 2nd STROKEとも呼びます。他のパドラーが見えず精神的な負担の大きいSTROKEをサポートし、励ましたり、アドバイスしたりします。また、STROKEと反対サイドを漕ぐ4,6がピッチやスタイルについて参考にするので、STROKEを良く見ておく必要があり...
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