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【停戦の申し入れ】
では長曾我部に書を送る
内容はこうだ
『このたびの四国の憂き、聞き及んでいる
首謀者は天下掌握を目論む徳川家康
我が地も例外にもれず奇襲を受けた』

元親「そうか…やはり家康の仕業だったのか…  それで、続きは?」

長曾我部武将「はい、こう書いてありますぜ、アニキ」

『瀬戸海を守る者として
この暴挙を許してはおけぬ
対徳川に向け、一時休戦を提案するが
貴殿の考えやいかに』

元親「許せねえ…  なぜ変わっちまったんだ、家康…!
毛利、ここはあんたの提案を受けるぜ!  俺は家康に事の次第を問い正す!」

大谷「どうやら首尾ような  四国を攻めたは黒田とも知らず、素直な魚よ
それを命じたのはわれとぬしだがな」

…………………………

大谷「奴を泳がし、徳川にぶつけて疲弊させる
小指の先で邪魔者二人をお片づけとは、  ぬしもなかなか考えたものよ」

大谷……口の軽い者は早死にするぞ

大谷「なにを今更  古来より悪者は口が悪いと決まっている
…では、西はわれに任せよ  北はぬしに任せる」

ここからが、我のみが知る策の第一歩…
我が采配の見せどころよ

フン、石田は順調か
そして長曾我部…こちらも我が手の内よ

毛利軍兵士「元就様!大谷殿より使者が来ています!
「長曾我部が徳川に使者を出した、いかにする」  とのことです!」

全て任せると伝えておけ

毛利軍兵士「はっ!」

元親「なんだって…?  家康への使者が…何者かに殺されたと…?」
長曾我部兵士「はい、アニキ  おそらく徳川軍の仕業じゃないかと…」
元親「家康…そこまでして俺との話を避けるのか…!」


毛利軍兵士「元就様、石田軍より使者が来ています!  西の統一に苦戦している模様!
「援軍求む」とのことです!」

そうであろうな
長曾我部を手中におさめたとはいえ、
あの鬼島津や立花が黙って従うとは思えぬ

毛利軍兵士「いかに返答いたしましょうか」

「こちらも忙しい」と断っておけ

毛利軍兵士「はっ!」

元親「家康、待っていろ…必ずや仲間の仇を取る!  野郎共! この痛みを忘れんなよ!」
兄貴親衛隊「お―――――っ!」


長曾我部は……思うとおりに動いているか
石田の進軍は……思ったよりも遅い
とすると、次に来るのは…

毛利軍兵士「元就様―っ!  石田軍より使者が到着!  「援軍求む」と矢のような催促です!

来たか…もう少し耐えるかと思っていたが

毛利軍兵士「いかに返答いたしましょうか」

「今、兵士共が食事中である」と
断りを入れよ

毛利軍兵士「え? は…はっ!」


三成「毛利…! どういうつもりだ!  なぜ私に手を貸さない…!」
大谷「落ち着け、アレはアレでぬしのためにと  北の席巻にいそしんでいるのよ  だが、しかし…」

長曾我部は……そろそろ徳川とぶつかるか
そして……

毛利軍兵士「元就様―っ! またもや石田軍より  「援軍求む」との使者が来ています
どうやら痺れを切らしている模様!」

やはりな
補充もなく鬼島津を攻めるなど、
知恵者なら決してせぬことだ
大谷め、そつなくこなすわ

毛利軍兵士「では、援軍の準備を…」

だれがそうせよと言った
「毛利は病気である」とでも伝えよ

毛利軍兵士「し、しかし…っ」

…………………………

毛利軍兵士「ひいっ! 御意にございますっ!」


三成「何のつもりだ、毛利元就!  私に協力すると言ったのではなかったか!」
大谷「解せぬ…解せぬぞ、我が同胞よ…!  ぬしは何を考えておる」

元親「家康…! 野郎共の仇をとらせてもらった…っ!」
家康「元親……なぜだ……  ワシは、あの日の誓いを……」
元親「お前は変わっちまった…!  俺はそれが…許せねえっ…!」

長曾我部が徳川を破ったか…
では、こちらも頃合だな

毛利軍兵士「元就様! 次の進軍は…」

目標は……
石田軍だ

毛利軍兵士「いっ、石田軍っ?!」

聞こえなかったか、凶王を叩く

毛利軍兵士「し、しかし、石田軍は同盟相手の…!」

かまわぬ、すべては我の想定内よ

毛利軍兵士「はっ、ははあ―っ! 御意にございます!  進路変更! 目標は石田軍!」


三成「毛利、なぜだ! 私を裏切るつもりか!」

だからどうした
もとより我が貴様に力を貸したのも、
毛利家の安泰のため…
仲間になったつもりなど、かほども無い

大谷「毛利……ぬしには言いたいことが山とある」

…………………………

三成「私は裏切りを最も憎む!  貴様だけは……許しはしない!」

元親「これは……どういうことだ?  石田軍がやられただと……?
長曾我部武将「アニキィ……ううぅ……  三成さんは、毛利の野郎に……!」
元親「馬鹿なッ!  あいつがそう簡単にやられるはずがねえッ!
それに…なぜ毛利が石田を!?  あいつらは仲間じゃなかったのか!?」

うとい男だ…まだ気付かぬか
残るは貴様一人のみ


元親「毛利!  なぜあんたが石田を!」

貴様が徳川に向かって泳いでいる間に
全ては終わっていたということだ
実に楽な戦であった
貴様の無能さに感謝するべきか

元親「て……てめえ…ッ!」

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最終更新:2010年09月06日 10:17