大谷が動くとなると、我も動かねばなるまい |
皆の者!出撃の準備をせよ! |
東への進軍に備え、まずは背後を固める! |
毛利軍武将「はっ! 御意にござりまする」
大谷「事はどうだ、順調か?」
大谷「同胞の上首尾を喜んだまでよ
天下は三成に、中国はぬしに… その盟約は忘れてはおらぬ」
大谷「案じているとも、ぬしを案ずると同様にな ……笑え、ここは笑いどころよ」
よいか大谷、忘れるな |
我は毛利家さえ安泰であれば |
他がどうなろうと興味などない |
大谷「その調子よ、毛利 媚びへつらう者は信用できぬ
なぜなら、われがそういた者であるゆえ …では、ぬしに武運を」
大谷「今のところはな
それよりも厄介なのは三成だ アレを抑えるのは至難の業よ」
大谷「徳川と渡り合うには下準備がいる アレにもそれを分かってほしいのだがな
毛利、なにか良い策はないか」
大谷「馬鹿を抜かすな、それだけは困る」
大谷「長曾我部が徳川に使いを出していたぞ 蹂躙を問う書を持たせてな」
大谷「蚊のように叩きつぶした ぬしも見たかったであろ?」
大谷「ではかの地にて待つ ぬしに武運を」
これにて背後は安泰……ならば…… |
皆の者、大坂にて石田軍と合流を目指す! |
東へと歩を進めよ! |
毛利軍武将「はっ! 東へと進軍、開始っ!」
金吾「ううう……ごべんなざいぃ……」
三成「毛利…本当に貴様は信用に足るのか? 私は、貴様を信じた事など一度もない」
貴様は馬鹿か? |
つまらぬ知恵を働かせる暇があったら |
東へと進んだらどうだ |
大谷「二人ともおさえよ、徳川も待ちかねておる おしゃべりしている時間は無いぞ」
三成「刑部に免じて、その暴言は許してやる… ただし…! 二度目は無いと思え…!」
大谷「ついに来たか…三成はこの日を望んでいた もちろん、われもよ」
貴様の思惑に興味は無い |
天下など、欲しがる者にくれてやろう |
我が望むは、中国の安泰のみ… |
大谷「人の心は変わりやすい ぬしの心に他の望みは生まれ出らぬか?」
大谷「毛利…ぬしに言わねばならぬ事がある ぬしには感謝している、コレデモな」
大谷「覚えているであろ 生きて帰らば、と言った事を よいか毛利、死ぬな
我はこんなにも良い、悪しき同胞を失いたくはない…ヒヒヒッ」
誰が死のうが生き残る |
端からそのつもりだと言った筈だ |
大谷「それでよい …では、ぬしに武運を」
最終更新:2012年02月09日 16:25