あらすじ
少森寺の修行の最中、野球の道具を隠した光山を倒したパワプロ。
しかし隠された野球の道具はトイレの中だった!
そして松竹珍はパワプロを理不尽に殴って体力とやる気と心を削ってくる外道。
人として許せない! こうなったら最終日の試合で素行不良な二人をぶっ飛ばしてしまえ!!
松竹珍はパワプロを理不尽に殴って体力とやる気と心を削ってくる外道。
ある意味で3の亀田と6の川村が可愛く見えるほどの吐き気を催す存在と言っても過言ではない。
修行をこなしてきたパワプロは対決房で進藤に勝った。
その後も対決房で三田と勝負して勝ち、互いの実力を認め合った。
進藤「さて、みなさん。これまでよく修行に耐えてきましたね。
今日で、この少森寺での夏の修行は終わりですよ。」
みんな「(オスッ!)」
進藤「師匠、なにかありますか?」
師匠「...............」
進藤「...ないようですね。では、これより恒例の行事を始める。」
パワプロ「(なにか、ごほうびがもらえるのかな?)」
進藤「これより、修行者同士の模範試合を開始する。
各人、これまでの修行の成果を我々教師の前で披露すること!」
パワプロ「修行者同士の対戦だって?」
光山「.........先生、光山 平七はパワプロと戦います!」
松竹珍「オレもパワプロと戦います!」
三田「ええっ、パワプロ君が指名されたでやんすよ?」
パワプロ「ああ。あいつらは、どうも俺にねちねちと嫌がらせをしてきた奴らだからな。」
進藤「よし、まずはパワプロ君の相手は光山君から。」
光山「今度は、前のようにはいかないぞ。」
パワプロ「光山! この試合でたっぷりお返しさせてもらうぞ!」
光山「ふん、何のことかな? 格闘技をやってきたオレが野球野郎なんぞに負けてられるかよ。」
進藤「両者、礼! ......試合はじめ!」
パワプロは怒りを込めた拳で卑劣な格闘家・光山をぶっ飛ばして勝った!
パワプロ「(よしっ、完勝!)」
松竹珍「な、なんて野郎だ...!」
光山「そ、そんなバカな...なぜ、勝てないんだ?! くそ! くそ! くそ!」
パワプロ「次はお前だ、松竹珍! お前に嫌がらせされたプレイヤーのために、ここでぶっ倒す!」
松竹珍「こ、こ、こ、こ、この野郎! 俺様をなめるんじゃねえぞ!」
パワプロは松竹珍の攻撃をかわし...
パワプロ「おりゃあぁっ!!」
(ドカッ!!)
松竹珍「げふっ!!」
パワプロは素行不良の松竹珍を倒した!
松竹珍「な...なんて...なんて野郎だ...人間じゃねぇ...」
パワプロ「まだしゃべる元気があるのか?」
進藤「そこまで! パワプロ君。少しどいてください。」
チャン太「光山、松竹珍。お前たちの少森寺でしてきたことは全て知っているぞ。
パワプロと三田の野球の道具をトイレに隠したり、暴力を振るったらしいな!
そんなお前たちはこの少森寺から破門だ!」
光山・松竹珍「そ、そんなー!!」
光山と松竹珍が少森寺からつまみ出されるところにパワプロが光山にある言葉をぶつける。
パワプロ「おい、光山! 松竹珍! 格闘家を目指すために一番必要なものって知ってるか?」
松竹珍「なんだよ! 言ってみろよ!」
パワプロ「「努力」だよ!! 他人にねちねちと嫌がらせをして
自分だけ一番に上り詰めたとしても、それは最高の勝利じゃないぞ!」
光山「...くっ、わかってるよ! 覚えてろよパワプロ!!」
光山と松竹珍が去った後...
パワプロ「どんなに優秀な格闘家でもこの勝利の充実感を表現するのは難しいだろうな!」
チャン太「うむ、そのとおりだ。常に修行を怠らないことが、もっと後になって実を結ぶのだ。」
パワプロ「そうですね。」
そして...
進藤「これで、全員が終わったわけだな。」
パワプロ「(ふう、やれやれ。)」
進藤「...さて、パワプロよ。お前は、この夏の修行において4人の教師全員に勝利を収めた。」
パワプロ「えっ? でも、それは先生方が手加減してくれたからで。」
師匠「勝った、という事実は変わらん。」
パワプロ「それは、まあ。」
師匠「そこで、お前には少森寺八連闘の権利を得たのじゃ。」
パワプロ「少森寺八連闘?」
師匠「八人の拳士と連続して戦う試練じゃ。どうじゃ、やってみるか?」
パワプロ「ええと、まあ、せっかくですし。」
師匠「そうか、そうか。よし、それでは皆の者! ただいまより少森寺八連闘を開始する!」
パワプロ「.........えっ、もう始まるの?!」
(きぇえええーっ!)
パワプロは寡黙なる銅人と3回戦い、4人の教師たちに勝った。
進藤「お見事! パワプロくんの勝ちですよ。」
パワプロ「えっ! あれ、そうなんですか?」
進藤「ははは、おめでとう。」
パワプロ「ありがとうございました。...あれ? 進藤先生で7人目ということは...」
進藤「はい、最後の8人目はお師匠様です。」
師匠「ほっほっほ。ワシも久しぶりに試合ができてうれしいぞ。」
パワプロ「.........マジ?」
門外不出の師匠戦
師匠「そりゃっ!」
パワプロ「!」
パワプロは師匠のわずかなスキを突き、攻撃を当てた。
師匠「ふむ、力ばかりではなく、反射神経まで鍛えられておるの。
ワシも本気でゆくぞ! せいやああああぁぁっ!!」
パワプロは師匠の激しい猛攻を紙一重でかわし...
パワプロ「おぅりゃあぁーっ!!」
(バキッ!)
師匠「ぐほおぉっ!」
門外不出の師匠撃破後
師匠「ふぉっふぉっふぉっ。長生きはするもんじゃのう。」
パワプロ「あれ、ひょっとして俺の勝ち?」
師匠「そうじゃよ?」
進藤「パワプロくん、よくぞ少森寺八連闘を完闘したな。まったく見事だ!」
三田「すごいでやんす!」
六学院「うむ、やったな。」
(ぱちぱちぱち...)
パワプロ「あ、どうも...(格闘技も、ちょっといいかも。)」
そして、翌日...
(ざわざわ...)
六学院「よーし、もうじきバスが来るぞ。それに乗って山を下りるんだ。」
三田「ここでの生活も今日で終わりかと思うと、なんだかさびしいでやんすね。」
パワプロ「修行が早く終わってほしいっていつも言ってたくせに。あ...師匠!」
師匠「おお、パワプロか。「不自由の自由」体得できたかな?」
パワプロ「えーと、実はまだよくわかりません。」
師匠「それでよい。なまじ答えを得たつもりになるよりはよほど真理に近づけるやもしれん。」
パワプロ「はぁ。」
進藤「おーい。バスが来たぞ!」
パワプロ「それでは、師匠もお元気で。」
師匠「うむ。お前さんも、な。」
そして...
パワプロ「まったく...誰も助けに来てくれないなんて薄情なチームメイトだよ!」
「ははははは...だってさ、寺の名前を間違えて拳法の修行をしてたんだろ?
そんな面白いこと、邪魔しちゃ悪いじゃないか。」
パワプロ「あーあー、俺だけ野球の練習が遅れちゃったよ。」
「まあ、そう言うなよ。これから部活でその遅れを取り戻せばいいじゃないか。」
パワプロ「気楽に言ってくれるなぁ...まったく。」
(おい、そっちにボール行ったぞ!)
(バシッ!)
パワプロ「危ないな、こっちに飛ばすなよ。」
「......おい、お前? 今、なんかさりげなくすごいキャッチしなかったか?」
パワプロ「そうか? あ、バッティングマシーンが空いたな。俺、打ってくるよ。」
「ああ、どうぞ...」
(カキーン! カキーン!)
「...ええと...」
パワプロ「なんだよ、この機械。もっと速い球は投げられないのか?
さっきの球は...145km? ウソだろ、あんなに打ちやすいわけがないじゃないか。」
「..................お前、間違って行ってた寺って、なんて名前だっけ?」
パワプロ「ああ? 少森寺だけど。」
「...俺、秋に入門してくる。」
パワプロ「はぁ? それってどういう意味だよ。おおーい!!」
おしまい
漢(おとこ)達が己の精神と肉体を極限まで鍛え上げる地上最強の場所 そこが少森寺である!
チャン太「師匠...白髪の超絶パワーを持った父親の仇は出てこないのですか?
あと、悪徳役人なのになぜかものすごいクンフーの使い手だとか、
変な修行をさせる酔っ払いとか、妙な日本語を話す日本人...」
師匠「喝ーーーッ! 銅人だけで満足するのじゃ!」
少森寺編 THE ORIGIN 終わり
さすらいのナイスガイ編 THE ORIGINへと続く...
最終更新:2023年04月02日 18:58