アットウィキロゴ
SARS(重症急性呼吸器症候群、英:Severe Acute Respiratory Syndrome)とは、2002年に中国の広東省で確認された病気。

概要

2003年にかけて世界中で流行した。

当時、世界で約8000人が感染し、約10%が亡くなったと報告されている。

特に医療従事者や高齢者での重症化が問題となった。

多くの国で患者の移動制限や学校の一時閉鎖、空港での検疫強化が行われた。

特徴が新型コロナウイルスと似ていたため、コロナワクチンなどSARSと応用できる可能性があるとされている。

症状

SARSコロナウイルスはコロナウイルス科に属するウイルスで、2~10日の潜伏期間を経て発熱や咳、呼吸困難など呼吸器系に症状を呈する。ウイルス性肺炎として進行することが多い。

症状が風邪と似ているため、見逃されやすいが進行すると呼吸困難など命に関わる症状が出ることがある。

下痢や吐き気などが出る場合もあり、必ずしも呼吸器系の症状から始まるとは限らない。

動物(哺乳類や鳥類)から人間、人から人へと感染が広がったと推定されている。

現在は収束している。

なお、高齢者や免疫力の低下が認められる人、基礎疾患を持っている人は重度の肺炎や多臓器不全を併発することもある。

感染経路

咳やくしゃみなどで起こる飛沫感染が主。

また、接触感染や空気感染も報告されている。

予防

マスク、手洗い、うがい、換気、洗顔などを行うことで予防が期待できる。

診断

渡航歴や接触歴を調べる。

ウイルスの検出に関しては、PCR検査を実施しウイルスの遺伝子を確認する。

また、血液検査では白血球数の減少や肝機能の異常を見て、胸部X線やCT画像を用いて肺の状態を調べる。すりガラス陰影が発見されることもある。

治療


一部の重症例ではステロイド薬や抗ウイルス薬(リバビリンなど)が使われていたが、明確な効果は見つからなかった。

感染拡大を防ぐために患者は隔離され、医療従事者にはN95マスクや防護服の着用が求められた。

タグ:

医学
最終更新:2026年06月13日 09:17