想いと絆と破壊の力(前編) ◆SXmcM2fBg6
○ ○ ○
――――その決着に、誰もが言葉を失った。
ただ一人。アクセルとオーズの二人を撃墜した、張本人を除いて。
アクセルがオーズへと、オーズがアクセルへと、己が武器を振りぬいた瞬間、
その戦いに参加した誰もが、アクセルとオーズしか見ていなかった。
故に彼らは、その男の行動に気づくことが出来なかったのだ。
空では大きな爆炎が上がり、その中から人影が二つ地面に墜落する。
それがアクセルとオーズの二人であることは、考えるまでもなかった。
「………ッ! 竜さん! オーズさん!」
一番先に状況を理解したまどかが、声を荒げて墜落した二人へと駆け寄る。
その行動にファイヤーエンブレムも我に返り、このような決着を齎した人物を糾弾する。
「ちょっとアンタ。一体どういうつもり?」
「……どうも何も、俺はすべてのライダーを破壊する。その使命に従ったまでだ」
「な………!」
「そもそも、オーズを止めるために協力することには同意したが、お前らの仲間になった覚えはない。
加えてオーズを止めた後、今度は俺とお前たちとの戦いになるだろう。なら、敵の戦力は少ないに越したことはない。違うか?」
何も違ってなどいない。
ディケイドは全てのライダーを破壊すると宣言しており、ルナティックはそんなディケイドを生かすつもりはない。
そしてファイヤーエンブレム達がその殺し合いを止めようとして、更なる戦いが始まることは確実だ。
であれば、自分に有利になるように状況を勧めるのは、当然の行動だと言えた。
だが、それを認められるかどうかは、まったく別の問題だ。
「テメェ、ふざけてんじゃねぇぞ!」
ファイヤーエンブレムはドスの聞いた声で、ディケイドの冷淡な言葉を切り捨てる。
ヒーローとして戦ってきた彼にとって、ディケイドの行動は認められるものではなかった。
シュテルンヒルドで活躍するヒーロー達は皆、仲間であると同時に好敵手(ライバル)だ。
日夜市民を助け、犯罪者を捕まえ、それによって得られるポイントを競い合っている。
だが、決して他のヒーローを貶めてまでポイントを得ようとするヒーローはいない。否、そんなものはヒーローではない。
それとディケイドの話はまた違うが、感情的な面でいえば同じことだ。
ディケイドは、協力関係にあったアクセルを、最後の最後で裏切ったのだ。
「その腐った根性、叩き直してやる!」
「罪深きものに正義の捌きを」
両手に高火力の炎弾を生み出し、ファイヤーエンブレムはディケイドを睨み付ける。
同時にディケイドを挟み込むように、ルナティックが地面に降り立つ。
生死の扱いはともかく、ディケイドを倒すことに異論はないらしい。
「……めんどくさいヤツ等だ」
そんな二人に、ディケイドは溜め息で答えた。
ファイヤーエンブレムは炎にさえ気をつければ強敵ではないし、厄介なルナティックもダメージの受け過ぎで対して問題ではない。
セルメダルを無駄に消費してしまうのが、ただ煩わしかった。
「ヴオォォオオオ――――ッ!!」
直後、残った力を振り絞るような咆哮に、三人は思わず振り返った。
そこではディケイドの必殺技を受けてなおオーズが立ち上がり、まどか達へと襲い掛かっていた。
「一石二鳥、とはいかなかったか。丈夫なヤツだ」
アクセルと纏めて倒そうとしたからか。見ればアクセルの方も、ダメージは大きいようだが無事だ。
様々な力が制限された今の状況では、カブトとスーパー1をまとめて倒した時の様にはいかないらしい。
《――ATTACK RIDE・MACH――》
なら、今度こそ止めを刺すだけだ、と。ディケイドはマッハのライダーカードを発動させる。
「って、待てやゴルァアッ!!」
マッハの効果による高速移動に、オーズに気を取られていたファイヤーエンブレム達は反応できず、ただ怒声を上げる事しか出来なかった。
「竜さん、大丈夫ですか!?」
「グッ……どうにか、な……」
まどかの心配する声に、アクセルはどうにか体を起こしながら答える。
命に別状はないが、ダメージが大きい。これ以上の戦闘は不可能だろう。
あの瞬間、本当にギリギリのところでディケイドの攻撃に気づいたアクセルは、咄嗟に極光をマキシマムで迎撃することに成功したのだ。
オーズも本能でその危険性を感じ取ったのか、申し合わせたように同じ行動をとっていたのも功を奏した。
その上で大ダメージを受けたのは、エネルギー弾による攻撃だったからか、あるいはそれ程の威力を持っていたからか。
いずれにせよ、迎撃が成功しなければ間違いなく死んでいた。
「それより、オーズはどうなった」
「オーズさんは―――」
ディケイドに言いたい事は、それこそ山の様にあるが、今はオーズのことが先だ。
もとよりこの共闘は、オーズを止めるために結ばれたものだ。
これで止まらないようであれば、アクセルには止める手段がもうない。
だというのに。
「そ、そんな……」
まどかが怯えるような声を出す。
どうにか膝立ちで体を支え、オーズがいる筈の方向を向けば、
「グ……ヴ、ゥオ………」
よろめきながら、それでもしっかりと立ち上がり、
まっすぐにこちらへと狙いを定め、
「ヴオォォオオオ――――ッッ!!!」
振り絞るような咆哮を上げて走り出した。
「くっ……そぉッ!」
両足に渾身の力を籠めるが、立ち上がるほどの力も残っていない。
こうしている間にもオーズが迫り来るというのに、どうすることも出来ない。
「逃げろ、鹿目!」
「逃げません!」
せめて彼女だけでも、と叫ぶ竜の声を、まどかは声を上げて拒絶する。
それどころか竜を前に立ち、庇うように両手を広げて立ちはだかった。
「よせ、鹿目ッ!」
「――――――」
再度竜が叫ぶが、まどかは逃げる様子を見せない。
それどころか、オーズへと攻撃する意思も見せない。
確かにまどかの攻撃ではオーズは止められないだろう。だが、僅かな時間稼ぎにはなるはずだ。
そうすればファイヤーエンブレム達が駆けつけられるはずだというのに、なぜ。
「オォオオォォオオオ――――ッ!!」
そうして止める者もなく、オーズはまどかへと迫る。
まどかに動く気がない以上、最早まどかが助かる術はない。オーズ自身が止まらぬ限り。
だが力に飲まれた今の彼に止まることなど出来るはずもなく、故にまどかが助かることもない。
「鹿目ェッ!」
目の前の現実に、竜の叫びが空しく響く。
そうしてオーズは咆哮を上げ、立ちはだかる少女へとへとメダガブリューを振り下ろし――――
「………………オーズさん」
まどかの声が、悲しげに響く。
少女に死を齎すはずの刃は、その体の、僅か数センチ手前で止まっていた。
「ヴ……グ、ッ……ア………」
何かを堪えるような苦しげな呻きが、オーズから聞こえた。
オーズはメダガブリューを取り落とし、一歩、二歩と後退さる。
それは先ほどまでの荒々しさとは、打って変わったような弱々しさだった。
「オーズさん……もう―――」
終わりにしましょう。そう、続いたはずの言葉。
それは、オーズへと唐突に放たれた攻撃によって遮られた。
「オーズさんッ!?」
「ガッ、グッ……!」
攻撃をまともに受け、オーズはさらに数歩後退さる。
そこに入れ替わるように、ディケイドが姿を現した。
「――――――」
ディケイドは僅かにまどかを見た後、止める間もなくオーズへと攻撃を再開する。
オーズとディケイドの戦いは、これまでとはまったく違っていた。
今までのダメージもあるのだろう、だがそれとは違う理由で、オーズは精彩を欠いていた。
まるで纏わりつく何かを払うような、攻撃にもなっていない攻撃。そこをディケイドが切り付けるだけの一方的な戦い。
それは一分と経たず、オーズが倒れ、ディケイドがその体を踏み躙る形で決着した。
「オーズさん!」
「ディケイド、貴様ッ」
アクセルが力を振り絞って、ブースターで加速してディケイドへと体当たりする。
それによりディケイドはオーズの上から退かされる。
それを見たまどかは、オーズの下へと駆け寄った。
「ヴ……ア……ッ」
オーズは何かに苦しむように呻きながら、助けを求めるように手を伸ばしている。
その手をまどかは、彼に対する感情を振り切って握った。
彼が
ガメルを倒したことに対する感情は、今も変わらず渦巻いている。
それでも、誰かが苦しんでいるのを、放っておきたくはなかったのだ。
「ア………ぁ―――」
オーズは握られた手を確かめるように顔を上げ、まどかの姿を見ると同時に、力なく倒れ付した。
同時に変身も解け、最初に会った時の、優そうな、けどどこか悲しげな顔が見えた。
彼と繋いだ手は、それに縋るように強く握られていた。
「そいつを渡してもらおうか」
その声に、咄嗟にオーズを守るように抱きしめる。
視線を上げれば、ディケイドがライドブッカーの切っ先を突きつけている。
アクセルはその向こうで倒れ付し、変身も解除されている。
命に別状はないようだが、すぐには立ち上がれないだろう。
「どうして? オーズさんはもう……」
「何度も言わせるな。俺は全てのライダーを破壊するだけだ」
まどかの問いかけを、ディケイドは冷たくきって捨てる。
突きつけられた剣の脅威より、その声の冷たさに、まどかは思わず息を呑んだ。
“―――全ての仮面ライダーを破壊する。それが俺の使命だ”
繰り返し告げられたその言葉。
それがどうしてか、自分に言い聞かせているように、まどかには聞こえた。
先ほどの不意打ちといい、今の攻撃といい。ディケイドの行動は、本来忌避すべきもののはずだ。
そこまでして使命を成し遂げようとする理由は何なのか。ディケイドにとってその使命は、それほどまでに大切なものなのか。
今のまどかに、それを知る術はない。分かるのはただ、彼は自分の言葉では止められない、ということだけだ。
「鹿目……逃げろ……ッ」
「まだ意識があるのか。しぶといヤツだ。
そのままじっとしていろ。そうすれば今は破壊しないでいてやる。
それと、このコアメダルはありがたく頂くぞ」
ディケイドが呆れた声と共に取り出したのは、黒と無色の二枚のコアメダルだ。
そのうち無色透明のコアメダルは、アクセルを変身解除に追い込んだ際に奪ったものだ。
黒色の方はマッハを使用した際に見つけ、ついでに回収したものだ。おそらくは撃墜した際に、オーズかアクセルが落としたのだろう。
「これで三枚目か」
ディケイドはさらにもう一枚、青色のコアを取り出して確認する。
保有するコアメダルの色は青黒無色の三色。うち青色はそのまま青陣営の色だと判るが、残り二色がわからない。
だがそれはどうでもいい事だと思考から弾き、コアメダルを改めて首輪に収めようとする。
その瞬間、パン、と乾いた音が、コアメダルを持つ手を撃ち抜いた。
「ッ――――!」
拳銃程度で怪我をするような軟な装甲ではないが、代わりにコアメダルが弾き飛ばされる。
直後、どこからともなく現れた大量の水が、弾かれたコアメダルへと殺到した。
咄嗟に手を伸ばすが、ディケイドが手にしたのは黒色と無色の二枚だけ。
青色のコアメダルは、女性的な体をした怪人が手にしていた。
「お前は……」
その怪人は、間木清人と共にいた二体のグリードの内の一体だ。
おそらく、いや、間違いなく先程の大量の水はあのグリードの仕業だろう。
「返してもらったわよ。私のコアメダル」
「ハッ、すぐに奪い返すさ」
「出来るかしら? 今のこの状況で」
ディケイドの余裕を、グリードは嘲笑う。
見ればいつの間にか、ファイヤーエンブレムとルナティックが追いついていた。
彼らはグリードの登場に戸惑っているようだが、優先順位はディケイドへの対処の方が上だろう。
垣間見たグリードの能力からして、今の状況では逃げに徹すれば容易に逃げ出せるだろう。
だが。
「簡単だな。一人で難しいなら、大勢になればいいだけだ」
《――ATTACK RIDE・ILLUSION――》
ディケイドがカードを使用すると同時に、新たに六人ものディケイドが出現する。
これでディケイドの方が多数となり、
メズールの口にした数の優位はなくなった。
「アンタ、まだこんな能力を……!」
ディケイドの能力の多彩さに、ファイヤーエンブレムが戦く。
彼がオーズとの戦いでどれだけ手を抜いていたかを実感したのだ。
この分では、後どれだけの手札を隠しているかわかったものではない。
「これで終わりだな」
「っ………………!」
そういってライドブッカーを突きつけるディケイドを、まどかは悔しげに睨む。
竜はもう戦えず、ファイヤーエンブレムとルナティックも一人二人相手にするのがやっとだろう。
となれば、残った三人はグリードが。本体はまどかが相手をしなければならない。
グリードの方はわからないが、オーズを庇いながら戦える力は、まどかにはない。
もうどうすることも出来ないのか、と諦めかけた――その時だった。
「それはどうかしら? 穿て、無限の魔弾よ!」
その懐かしい声と共に、数え切れないほどの弾丸がディケイド達に降り注いだ。
突如として弾丸の雨に晒されたディケイドは、とっさに自分を庇うことしか出ない。
「ちょっと離れてもらえる?」
そこにまどかとディケイドの間に降り立った人影が、ディケイドを勢いよく蹴り飛ばした。
「マミさん!」
「ギリギリ間に合ったみたいね」
両手にマスケット銃を構えた少女――
巴マミは、そう安堵しながらも、まっすぐにディケイドを睨んでいる。
とりあえずの窮地は脱したとはいえ、いまだ緊迫した状況であることには変わりないのだ。
ディケイド以外を怪我させぬよう弾幕を薄くしたために、ディケイドの分身はまだ全て残っているのだから。
「鹿目さん。話したいことはいろいろあるけど、それはまた今度にしましょう」
「は、はい!」
「桜井君も、まずはこの人達をどうにかするわよ」
「りょーかいッ!」
そう言って返事をしたのは、いつの間にか現れた赤い色の仮面ライダーだ。
桜井というらしい彼は、竜を守るようにディケイドの分身と相対している。
それを見たディケイドが、新たな獲物を見つけたと鼻を鳴らす。
「仮面ライダー龍騎か。丁度良い、お前もまとめて破壊する」
「させると思ってるの?」
ディケイドの言葉に、マミはマスケット銃の銃口を突きつける。
彼女は状況を理解しているわけではないが、この場で誰が一番危険かはわかっていた。
グリードのことも気になるが、今はまどかを助けることを優先させる。
「ここは私に任せて、今はその人を連れて早く逃げなさい。私たちもすぐに追いかけるから」
「マミさん、みんなをお願いします!」
マミは自信を籠めた言葉に、まどかは信頼を以って応える。
出来ればここに残って戦いたかったが、オーズを守りながらでは足手纏いになりかねないからだ。
そうしてオーズを背負い、まどかは戦いの場から走り去った。
それを分身のうち二人がまどかを追おうとするが、その瞬間、体を黄色いリボンに拘束される。
即座に別の分身がライドブッカーで銃撃するが、今度はマミのデイバックから飛び出した物体がその弾丸を弾き飛ばす。
「チッ」
「させないって言ったでしょう?」
ディケイドは舌打ちをしてマミを睨みつけ、睨まれたマミは不敵に笑って返した。
マミはついでに、ディケイドの弾丸を弾いた小さな恐竜にまどかの後を追うように指示を出す。
これで完全にディケイドはまどかを追えなくなった。後は可能な限り時間を稼げば大丈夫だろう。
「仕方ない、龍騎だけでも破壊するか」
そう物騒なことを呟いたディケイドは、ライドブッカーの銃口をマミへと突きつけ、迷うことなく引き金を引く。
マミは咄嗟に上へと跳躍して回避し、龍騎へと変身した智樹のそばに着地する。
「桜井君。無茶だけはしないでね」
「わかってるって。俺だって死にたくねぇし」
「まあ、普通そうよね」
智樹の言葉に苦笑し、強張っていた肩の力が抜ける。
どうやら自分はまどかに会う事に、心のどこかで怯えていたらしい。
それを自覚して、格好を付けて登場したくせに情けないと、さらに加えて苦笑する。
「さぁ、後輩の信頼に応えるわよ!」
そんな自身を鼓舞するように宣言し、ディケイドへとマスケット銃の引き金を引く。
それがマミと智樹にとって最初の戦いの合図となった。
○ ○ ○
背中にずっしりと圧し掛かる青年を支え、人のいない街角を走る。
変身は既に解いているが、青年の体重は苦となっていない。
ただ、胸の中から微かに力が湧いてくる。
振り向いても追っ手はいない。どうやらマミが上手くやってくれたらしい。
彼女には言いたいことが沢山あった。いや、彼女だけじゃなく、この会場に呼ばれた魔法少女みんなに。
けれどそれは後回しだ。今は少しでも遠くへと逃げることを優先する。
「――――――」
背負った青年から感じる重みは、体重の重みではない。
それは今のまどかにとって、大きな問題にはならない。
今まどかにかかる重みは、まどか自身の感情の重みだ。
苦しむ青年の手を握った時、まどかは胸のうちに渦巻く感情を振り切っていた。
それがまどかの誰かを助けたいという願いであり、戦いの場に帰った理由だったからだ。
だが、一度戦いの場から離れ、静かに息をする青年の姿を見たとき、振り切った感情が追いついてきた。
「――――――」
オーズとグリードにどんな因縁があるのかはわからない。
グリードは、この殺し合いを仕組んだ真木清人の一味で、危険な存在だというのもわかる。
それでもガメルの見せた優しさと、青年の見せた悲しげな表情が、まどかの感情を揺らしていた。
本当にこれでよかったのか、と。
「それでも、私は――――」
誰にも死んで欲しくなかった。あんな悲しみを、もう二度と味わいたくなかった。
だから、背中に感じる温もりが、ただ嬉しかった。
青年が目を覚ました時、自分はどうするのか、何を言うのか、自分のことなのにわからない。
もしかしたら、それとは関係なしに、青年がまた暴走するかもしれない。
そうなってしまえば、今度は止められないかもしれない。
「それでも、ちゃんと話し合いたい」
そうすれば、彼が何を思って戦っているのか、少しはわかるかも知れない。
そうすれば、ガメルの時のようなことも、防げるかもしれない。
「と言っても、ガメルのコアメダルは渡さないけどね」
少なくとも、今はまだ。
助けたからといって、青年を信用しているわけではないのだから。
そうまどかが結論した時だった。
まどかの背後から、小さな何かが走り寄ってきたのだ。
「あなたは………」
それはマミがまどか達を守るようにと追わせた小さな恐竜――ファングメモリだった。
ファングメモリはまどかの近くまで追いつくと、一定の距離を保って並走する。
小さいながらも一生懸命に自分と並走するそれを見て、まどかは危険なモノではないと判断した。
「よくわかんないけど……よろしくね」
そう言って小さな守護者を伴いながら、まどかは気持ちを新たに走り続けた。
【1日目-午後】
【D-6/エリア右端(中央寄り)】
【
鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【所属】白・リーダー代行
【状態】疲労(中)、哀しみ、決意
【首輪】280枚:30枚
【コア】サイ(感情)、ゴリラ:1、ゾウ:1
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ、ファングメモリ@仮面ライダーW
【道具】基本支給品一式×2、詳細名簿@オリジナル、G4チップ@仮面ライダーディケイド、ランダム支給品×1、ワイルドタイガーのブロマイド@TIGER&BUNNY、マスク・ド・パンツのマスク@そらのおとしもの
【思考・状況】
基本:この手で誰かを守る為、魔法少女として戦う。
0.オーズさん(
火野映司)やマミさんと、ちゃんと話がしたい。
1.ディケイドから逃げ切った後で、マミさん達と合流する。
2.ガメルのコアは、今は誰にも渡すつもりはない。
3.仮面ライダーオーズ(=映司)がいい人だという事は分かるけど……
4.ルナティックとディケイドの事は警戒しなければならない。
5.ほむらちゃんやさやかちゃんとも、もう一度会いたいな……
【備考】
※参戦時期は第十話三週目で、ほむらに願いを託し、死亡した直後です。
※まどかの欲望は「誰かが悲しむのを見たくないから、みんなを守る事」です。
※火野映司(名前は知らない)が良い人であろう事は把握していますが、複雑な気持ちです。
※仮面ライダーの定義が曖昧な為、ルナティックの正式名称をとりあえず「仮面ライダールナティック(仮)」と認識しています。
※サイのコアメダルにはガメルの感情が内包されていますが、まどかは気付いていません。
※自分の欲望を自覚したことで、コアメダルとの同化が若干進行しました(グリード化はしていません)。
※メズールを
見月そはらだと思っています。
【火野映司@仮面ライダーOOO】
【所属】無
【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、気絶
【首輪】150枚:0枚
【コア】タカ:1、トラ:1、バッタ:1、ゴリラ:1、プテラ:2、トリケラ:1、ティラノ:2
【装備】オーズドライバー@仮面ライダーOOO
【道具】基本支給品一式
【思考・状況】
基本:グリードを全て砕き、ゲームを破綻させる。
0.………………………あたたかい、手。
1.グリードは問答無用で倒し、メダルを砕くが、オーズとして使用する分のメダルは奪い取る。
2.もしも
アンクが現れても、倒さなければならないが……
【備考】
※もしもアンクに出会った場合、問答無用で倒すだけの覚悟が出来ているかどうかは不明です。
※ヒーローの話をまだ詳しく聞いておらず、TIGER&BUNNYの世界が異世界だという事にも気付いていません。
※ガメルのコアメダルを砕いた事は後悔していませんが、まどかの心に傷を与えてしまった事に関しては罪悪感を抱いています。
※通常より紫のメダルが暴走しやすくなっています。
【G4チップ@仮面ライダーディケイド】
鹿目まどかに支給。
八代淘子がG3-Xを更に強化する為に作成したチップ。
人間の肉体と脳神経をダイレクトに接続するものであるが、具体的にどう強化されるかは不明。
【ファングメモリ@仮面ライダーW】
巴マミに支給。
「牙の記憶」を宿す特殊ガイアメモリ。W・ファングジョーカーへと変身できる。
ソウルメモリに該当するが、他の形態と違い変身時は
フィリップが主体となって変身する。
恐竜型のライブモードで自立駆動する特殊なメモリで、「如何なる手段を用いてもフィリップを護衛する」よう設計されている。
素早い動き・アゴの怪力を活かしてフィリップらを護衛するなど、単体でも高い戦闘能力を持つ。
なお、ファングジョーカーへの変身時は、ベースとなるフィリップのメダルが消費されます。
最終更新:2012年10月21日 15:20