ラブライブ!(第2期)の第12話

μ’s(ナレーション)『前回の“ラブライブ!”』

穂乃果(ナレーション)『最終予選も突破し、見事ラブライブ出場を果たしたμ’s(ミューズ)。
            でもその先に待っていたのは……私達の……これからの話……』

絵里「私達は必ず卒業するの」

海未「ちゃんと話しましょう」

絢瀬 亜里沙(あやせありさ、以下、亜里沙。絵里の妹で雪穂と同い年)「μ’sに入ったら、問題ないですか?」

にこ(ナレーション)『そして穂乃果達はひとつの答えを出した』

μ’s「大会が終わったら、μ’sは……おしまいにしまーーす!!」

 涙ぐむメンバー達。

穂乃果(ナレーション)『ついにやってくる、私達の集大成! μ’sのラストライブが、今ここに!』



 ラブライブ順番くじ引き会場

司会「エントリーナンバー11! 音ノ木坂学院! スクールアイドル『μ’s』!」

 μ’sがスポットに照らされる。そして立ち上がるメンバー達。
 会場に拍手が鳴り響く。
 満面の笑みを浮かべるメンバー達。

 穂乃果が祭壇に上がる。そしてくじを引こうとするが……

穂乃果「にこちゃん」

にこ「!?」

穂乃果「くじを引くのはにこちゃんだよ」

にこ「ええ!? 私!?」

真姫「卒業するまでは部長でしょ?」

凛「そうにゃ。最後はビシッと決めるにゃ」

にこ「……………………分かったわよ!」

 祭壇に上がるにこ。

にこ「……いよいよ来たのね」

穂乃果「……うん。…………ラブライブ……」

司会「代表者、どうぞ前へ!」

 にこが前に出る。

ラブライブ!



 アイドル研究部部室。
 にこが笑みを浮かべている。

にこ「♪~♪~♪~」

凛「にこちゃん凄いにゃ~!!」

にこ「あ……当たり前でしょ! 私を誰だと思ってるの!? 大銀河宇宙ナンバーワンアイドル! にこにーにこちゃんよ」

#12「ラストライブ」

にこ「…………緊張した~」

真姫「でも、一番最後。……それはそれでプレッシャーね」

絵里「そこは開き直るしかないわね」

穂乃果「でも、私はこれで良かったと思う! 念願のラブライブに出場出来て、しかもその最後に歌えるんだよ!」

希「……そうやね! そのパワーをμ’sが持ってたんやと思う」

にこ「!? ちょっと! 引いたのは私なんだけど~」

真姫「はいはい。そうね」

凛「偉いにゃ偉いにゃ!」

にこ「ぞっく~……」

絵里「さ、練習始めるわよ」

にこ以外「は~い!」

 と、着替える為に部室を後にするにこ以外のメンバー。

にこ「あ、ちょっと! ………………まったく……」

???「大丈夫だよ」

にこ「! …………」

 声のした方を向くにこ。そこには花陽がいた。

にこ「花陽」

花陽「みんなあんなこと言いながら、すごい感謝してたから」

にこ「分かってるわよ」

花陽「えっ!?」

にこ「……最後まで、いつもの私達でいようってことでしょ?」

花陽「…………うん!」

にこ「さあ、練習よ!」

花陽「うん!!」



 屋上。最後の練習を始めるμ’s

凛「さあいくよー! ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー、ジャジャーン!!」

 ポーズを決めて通し終わり。そして休憩。

穂乃果「ふうぅぅぅぅ……」

 スポーツドリンクが入ったペットボトルを差し出す海未。

海未「随分暖かいですねー」

穂乃果「ありがとう」

 受け取る穂乃果。

穂乃果「お昼寝したくなっちゃうね~」

 ことりがやってくる

ことり「いよいよ春って感じだよね。桜の開花も今年は早いって言ってたし」

穂乃果「そうなんだ。なんか気持ち良いね~」

 間延びする穂乃果。

 他のメンバーを覗く。
 くつろぐ真姫、はしゃぐ凛と花陽。にこの決めポーズ「にっこにっこにー」を指示するにことそれに続く絵里と希。

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「おっ?」

ことり「寂しくなっちゃダメ。今はラブライブに集中」

海未「そうですよ」

穂乃果「…………分かってるよ。……ただ…………」

海未「ただ?」

立ち上がる穂乃果。そしてことりと海未を引き寄せる。

穂乃果「ぎゅ~~~」

海未「なんですか一体!?」

穂乃果「急に抱きしめたくなった!」

ことり「私も~!」

 ギュウすることり。

海未「……苦しいですよー。ことり! 穂乃果!」

ことり「ぎゅ~~~~~!」

穂乃果「ぎゅ~~~~~! ぎゅぎゅぎゅっぎゅ~~~~~!」



 夕暮れ。校門。

凛「あ~あ、もう練習終わりなのか~」

絵里「本番に疲れを残すわけにはいかないしね」

ことり「……そうだよね」

海未「……」



絵里「じゃあ明日。みんな時間間違えないようにね。各自、朝連絡を取り合いましょう」

海未「はい。穂乃果のところには私が電話しますね」

穂乃果「遅刻なんてしないよー!」

 笑みを浮かべるメンバー達。


 歩行者信号が青に変わり渡ろうとする……が。

花陽「あっ」

 横断歩道についてないのに止まる花陽。

穂乃果「?」
絵里「?」

花陽「もしかして、みんなで練習するのって……これが最後なんじゃ……」

花陽以外「……………………」

 無理もない。音ノ木坂学院を廃校から救う為に最初はぶつかり合いながらも最後は道を共にするようになった。
 それがこのラブライブで終わりとなると空しくなる。

 横断歩道の前で立ち止まり動こうとせず信号は結局赤になる。

希「そうやね」

真姫「ええ。気付いてたのに言わなかったんでしょ? 絵里は」

花陽「そっか……ごめんなさい」

絵里「ううん、実は……私もちょっと考えちゃってたから」

 校舎の方を振り向くメンバー達。……しかし。

にこ「ダメよ!!」

 にこは振り向かない。

穂乃果&絵里「!?」

にこ「ラブライブに集中!!」

絵里「分かってるわ」

にこ「……じゃあ行くわよ!」

 歩き出すにこ。……しかし振り向くといつまでも立ち止まっているにこ以外のメンバー。

にこ「何いつまでも立ち止まってるのよ?」

 悲しそうな顔をするにこ以外のメンバー達。



 神田明神(実在する神社で希がそこで巫女のアルバイトをやっている)にてお参りするμ’s。


にこ「これでやり残したことは無いわね」

花陽「うん!」

凛「こんなにいっぺんに色々お願い事して大丈夫だったかな?」

穂乃果「平気だよ! だって、お願いしていることは、ひとつだけでしょ?」

真姫&凛&花陽「!?」

穂乃果「言葉は違ったかもしれないけど、みんなの願いってひとつだった気がするよ!」

絵里「そうね」

希「じゃあもう一度」

μ’s「よろしくお願いします!」

 再びお参り。

絵里「さあ、今度こそ帰りましょう」

穂乃果「うん! 明日!」

真姫「そうね」

花陽「……」
 落ち込む花陽。

真姫&凛「……」

真姫「もう、キリが無いでしょ!?」

にこ「そうよ! 帰るわよ!」

 歩き出すにこ。

絵里「行こっか」

穂乃果「うん。じゃあね。バイバーイ!」

 穂乃果、海未、ことり、絵里、希も神田明神を後にする。

花陽「……」

真姫「さ、私達も」

凛「明日また全員揃うよ」

花陽「……うん」



 石階段を下る1年生(真姫、凛、花陽)。……が。

花陽「あっ……」

 角に人影を見つける。3年生(絵里、希、にこ)である。

にこ「なんでまだいるのよ!?」

真姫「それはこっちのセリフ」

???「あれ? みんな」

6人「?」

 6人が声のした方を振り向くとそこには2年生(穂乃果、ことり、海未)がいた。

凛「穂乃果ちゃんどうしたの?」

穂乃果「えっ? えあぁ……うん。……なんかまだ……みんな残ってるかな~……って……」
 何故かはにかむ穂乃果。

花陽「だよね!」

真姫「どうするの? このままじゃいつまでたっても帰れないわよ?」

ことり「そうだよね……」

希「朝までここに居る?」

真姫「まさか……」

穂乃果「あっ! じゃあさあ、こうしない?」



 場所は変わって、音ノ木坂学院の一室。

穂乃果「出来た~!」

 全員の分の布団が並べられた。どうやら穂乃果の案は全員で学校に泊まることだ。

真姫「ちょうどピッタリ」

凛「学校でお泊り! テンション上がるにゃ~!!」

希「ドキドキするね!」

海未「……でも、ホントに良いんですか?」

ことり「うん! お母さんに聞いたら……」



理事長「合宿申請は2週間前に出さないと駄目よ」

ことり「…………」

理事長「……でも」

ことり「あっ」

理事長「もしかしたら……私が見落としたのかも」



 と、ことりが承認をもらった部活動合宿申請書を見せる。

ことり「えへへ……」

 ドアから中華鍋を持ったにこが現れる。

にこ「はいお待たせー! ……家庭科室の炎、火力弱いんじゃないの!?」

 作ったのは麻婆豆腐である。

穂乃果達「わあ!」

穂乃果「良い匂い!」

にこ「花陽ー! ごはんは?」

 と、にこの後ろから花陽が炊飯器を持って来た。

花陽「炊けたよー!」

希「いいやん!」

凛「そして凛はラーメンも!」

 と、ラーメンどんぶり取り出す凛。

真姫「いつのまに持って来たのよ」

絵里「……それじゃあ、夕食にしましょう」



希「なんか合宿のとき見たいやね」

穂乃果「合宿よりも楽しいよ!
    ……だって学校だよ! 学校!」

凛「最高にゃ~!」

にこ「……まったく、子供ね」

希「うふふ」

穂乃果&ことり「えへへ」

穂乃果「おっ、ねえねえ、今って夜だよね?」

にこ「そうだけど?」

穂乃果「バーン!」
 と、カーテンを開ける穂乃果。

穂乃果以外「!?」

凛「穂乃果ちゃん!?」

にこ「何してんのよ!? 寒いじゃない!……!!」

穂乃果「夜の学校ってさあ、なんかワクワクしない? いつもと違う雰囲気で新鮮!」

絵里「そ……そう?」

希「?」

凛「あとで肝試しするにゃ~」

絵里「えっ!?」

希「あっ、良いねぇ! 特にえりちはだ~い好きだもんね~」

絵里「のーぞみ!」

穂乃果「絵里ちゃんそうなの!?」

絵里「えっ……いやー……それは……」
 突然明かりが消える。

絵里「えっ!?……うわぁ!!」

 そばにいたことりにしがみつく絵里。

ことり「い、痛い! 絵里ちゃん痛いよ~!」

絵里「離さないで! 離さないで! お願い!」

ことり「うぇ!?」

 ことりの視線の先の明かりのスイッチには真姫がいる。どうやら消したのは真姫だが絵里の変貌ぶりにみんな驚いていた。

海未「もしかして絵里……」

花陽「暗いのが怖いとか」

希「えへへ、新たな発見やろ?」

絵里「希~! 真姫!」

真姫「はいはい」

穂乃果「……待って」

穂乃果以外「?」

 穂乃果が見上げた先には満天の星が輝いていた。
穂乃果「うわぁ~、星が綺麗」

花陽「そっか……学校の周りは明かりが少ないから」

 風でカーテンが緩やかに揺れる。

穂乃果「ねえ、屋上……行ってみない?」



花陽「うっくう……うう……」

 屋上の一番高い所に必死にはしごを登る花陽。

穂乃果「花陽ちゃん! もう一息!」

凛「頑張って!」

花陽「うん!」

 はしごの最上段に登った後穂乃果の手を取り進む花陽。すると……。

花陽「……うわあぁ!」

 そこには幻想的な街の夜景が広がっていた。しかも全員それを見渡している。


穂乃果「すごいねぇ」

ことり「光の海みたい」

海未「このひとつひとつがみんな誰かの光なんですよね」

絵里「その光の中でみんな生活してて、喜んだり、悲しんだり……」

穂乃果「この中にはきっと、私達と話したことも会ったこともない、触れ合うきっかけもなかった人達が
    沢山いるんだよね」

にこ「でも繋がった。……スクールアイドルを通じて」

穂乃果「……うん」


(ここからは穂乃果のセリフを通じてA-RISEや雪穂&亜里沙。穂乃果の両親などの人々が流れます)
穂乃果「偶然流れてきた私達の歌を聴いて、何かを考えたり、ちょっぴり楽しくなったり、ちょっぴり元気になったり
    ちょっぴり笑顔になってるかもしれない。
    ……素敵だね」

にこ「だからアイドルは最高なのよ」

穂乃果「うん!」


 雲に隠れていた月が現れる。

μ’s「うわぁーー!」

 穂乃果、前に駆け出す。

穂乃果「私、スクールアイドルやって……良かった~~~~~!!」

真姫「どうしたの?」

穂乃果「だって、そんな気分なんだもん! みんなに伝えたい気分、今のこの気持ちを!
    みんな~~! 明日、精一杯歌うから! 聞いてね~~~~~!!」

 満面の笑みを浮かべ頷くμ’s

μ’s「みんな~~! 聞いてね~~~~!!」

 笑顔を見せる穂乃果。

 アイキャッチ



 朝。真っ先に目を覚ましたのは珍しく穂乃果。(いつもは遅れるらしい)
 起き上がり朝の光を見ると

穂乃果「うわぁぁぁーー!」

 カーテンを勢いよく開ける。

穂乃果「良い天気!」

 眩しさで目を覚ます海未とことり。(他のメンバーも)

ことり「……まぶしいよ」

花陽「閉めて~」

穂乃果「おっきろ~~~!!」

真姫「穂乃果?」

絵里「何?」

穂乃果「朝だよ! ラブライブだよ!」



 ラブライブ本戦会場。

μ’s「ほわぁぁ!」

 スケールの大きさに圧倒されるメンバー達。

真姫「これが会場?」

穂乃果「大きいねぇ!」

絵里「流石本戦はスケールが違うわね」

凛「こんな所で歌えるなんて……」

にこ「! トップアイドル並みに注目を浴びてるのよ! ラブライブは!」

凛「そっか!」

花陽「注目されてるんだ。……私達」

 感激で笑みがこぼれるμ’s。



 ステージのセットにて

μ’s「うわぁぁぁ!!」

海未「すごい照明ですね!」

ことり「まぶしいくらいだね!」

希「沢山のチームが出場する訳やから、設備も豪華やね」

 ひとり出て来る花陽。どうやらちょっとはぐれてしまったらしい。
花陽「あれ? みんな?」

凛「かよち~ん! こっちにゃ~!」

絵里「迷子にならないでよ~!」

穂乃果「ここで歌うんだ」

絵里「?」

穂乃果「ここで歌えるんだよ! 私達!」

絵里「……そうね」

穂乃果&絵里「おっ」

 ステージのモニターにLの文字が現れ二つに分離。そして“Love Live”→“ラブライブ!”の文字に変化する
 (ちなみに右端っこに小さく“Scool idol project”の文字がある)

 演出にはしゃぐμ’s。



 そして迎えた本戦開催寸前。盛り上がっている観客達。
 会場に駆けつける雪穂&亜里沙。

亜里沙「雪穂! 雪穂! 写真!」

 自撮りで記念撮影する二人。

亜里沙「ここを目指す写真!」

 シャッターを押す。

雪穂「遅刻しちゃうよー」

 中へと駆ける二人。

 次にやってきたのはμ’sにとっては名裏方のヒデコ、フミコ、ミカの三人。

ヒデコ「こんな大きな会場で大丈夫かな? 穂乃果達」

ミカ「優勝候補とか言われてるし……緊張してるかも」

フミコ「大丈夫よ。誰もいない講堂に比べたら、どうってことないでしょ?」

ヒデコ「……そうだね!」

ミカ「って、時間大丈夫!? 各校の応援時間って入場決まってるんでしょ!?」

 スマホで調べるフミコ。

フミコ「あっ! ホントだ!」

 走り出す三人。

 当然会場に穂乃果の両親もやってきた。

???「あのー」

穂乃果の母「?」

 声をかけたのは理事長。ペンライトを2本持っている。

理事長「使います? これ(ペンライト)」

穂乃果の母「……ご心配なく!」

 と、穂乃果の両親も両手いっぱいにペンライトを持っていた。



 控え室にてステージ衣装に着替えを済ませた穂乃果。

穂乃果「うわぁぁぁ! ……お」

 他のメンバーも着替えを済ませている。

穂乃果「みんなかわいいねー!」

絵里「流石ことりね!」

ことり「うん! 今までで、一番可愛くしようって頑張ってたんだ!」

海未「素晴らしいと思います!」

希「いけそうやね!」

絵里「さあ、準備は良い?」

絵里以外「はい!」



 部隊袖。会場から熱気が伝わってくる。

ことり「お客さん、すごい数なんだろうな……」

海未「楽しみですよね」

穂乃果&ことり「えっ?」

海未「もうすっかりクセになりました。沢山の人の前で歌う楽しさが」

 海未のそのセリフに笑みを浮かべることり。

花陽「大丈夫かな? 可愛いかな?」

凛「大丈夫にゃ! すっごく可愛いよ! ……えへへ! 凛もどう?」

花陽「凛ちゃんも可愛いよ!」

希「今日のウチは、遠慮しないで前に出るから覚悟しといてね!」

穂乃果「希ちゃんが?」

絵里「……なら、私もセンターのつもりで目立ちまくるわよ! ……最後のステージなんだから!」

希「面白いやん!」

凛「ああ! やる気にゃ! 真姫ちゃん、負けないようにしないと!」

真姫「分かってるわよ! 3年生だからってボヤボヤしていると置いてくわよ! ……宇宙ナンバー1アイドルさん」

にこ「ふふん、面白いこと言ってくれるじゃない。私を本気にさせたらどうなるか覚悟しなさいよ!」

海未「さあ、そろそろ時間ですよ」

ことり「うん」

穂乃果「みんな! 全部ぶつけよう! ……今までの気持ちと、想いと、ありがとうを、全部乗せて歌おう!」

 決意を決めたメンバー達。いよいよμ’sの最初で最後のラブライブが幕を開けようとしている。

 ブイサインを合わせる9人。

穂乃果「………………」

海未「……どうしたんです?」

穂乃果「なんて言ったら良いか分からないや」

絵里「?」

にこ「なによそれ?」

穂乃果「だって本当にないんだもん。……もう全部伝わってる。……もう気持ちはひとつだよ!
    ……もうみんな感じていることも、考えていることも同じ。……そうでしょ!?」

希「……そうやね」

 深呼吸して気持ちを改める穂乃果。

穂乃果「μ’sラストライブ、全力で飛ばしていこう!! 1!」

ことり「2!」

海未「3!」

真姫「4!」

凛「5!」

花陽「6!」

にこ「7!」

希「8!」

絵里「9!」

μ's「ミューーズ!! ミュージック~~~、スタートーーーーーー!!」

 ラストライブに披露する曲は……「KiRa-KiRa Sensation!」
(著作権の関係で歌詞は表記できません。どんな歌か知りたい人は映像ソフトかCD(シングルまたはアルバム「μ’s Best Live! Collection Ⅱ」に収録)で確認してください)



 歌終了後。喝采が会場を包み込んだ。そして……

穂乃果「ありがとうございました!」

希「東條希!」

真姫「西木野真姫!」

海未「園田海未!」

凛「星空凛!」

にこ「矢澤にこ!」

花陽「小泉花陽!」

絵里「絢瀬絵里!」

ことり「南ことり!」

穂乃果「高坂穂乃果! ……音ノ木坂学院スクールアイドルμ’s……」

μ’s「ありがとうございました!!」

 手をつなぎお辞儀し、大団円で終わった。



 ステージ袖。全てを出し切り終えた。(ここでキャスト&スタッフテロップ)

 泣きそうになる花陽をなだめる凛。しかし凛も涙目である。
 手をつないで見詰め合うにこと希。にこにも涙が溢れてる。
 「やり尽くしたね」という気持ちで手を合わせる絵里と真姫。
 穂乃果、ことり、海未は大泣きで抱き合っている。

 すると…………

観客「アンコール! アンコール!」

 会場から「アンコール」コールが聞こえ何度も響いてくる。μ’sに呼びかけているのだ。

 ヒデコ達も。

 A-RISEも。

 雪穂と亜里沙も。

 メンバーの親も(出てきてるのは穂乃果、ことり、真姫(ちなみに穂乃果の父は顔は写ってない。))。

 そして、会場のすべての観客がμ’sに呼びかけている。

 舞台裏からそれを見てどうしていいか分からないμ’s。やり切ったはずなのに……どうして待ってるのか……。

 そして穂乃果がファーストライブ(第1期第3話)で言った言葉を思い出す。

穂乃果(このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない。……応援なんて全然貰えないかもしれない。
    ……でも、一生懸命頑張って、私達がとにかく頑張って届けたい!
    今、私達がここにいる! この想いを……!)

 想いが伝わった感動のあまり穂乃果の涙腺は完全に大崩壊。

観客「アンコール! アンコール! アンコール! アンコール!
   アンコール! アンコール! アンコール! アンコール! アンコール!」

 観客のアンコールにμ’sが…………応えて現れた!

観客「わあぁぁぁぁぁ!!」

 衣装を変えてアンコールに披露する曲は……「僕らは今のなかで」(本作第1期のオープニングテーマとして流れた曲である)。

(アンコールに応えるために出ようとするとヒデコ達に会い部室から衣装を持ってきてくれた為それに応えるシーンあり)。


 かくして、μ’sのラストライブは想わぬ形で大成功で終わった。



穂乃果(次回予告)「次回の“ラブライブ!”『叶え!みんなの夢──』」

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最終更新:2018年06月23日 19:16